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どうもここのところ、システムトレードの調子が良くない。この「良くない」というのが、このシステムでは日常茶飯事のレベルなのか、そうでないのか?ということがわかりたい。毎年夏場に弱い、というような傾向があるのかもしれないし、これくらいの負けは通常あるものなのか、それとも今年だけ異常に負けてる(=バックテストでは通用するが実運用では通用しない、というような疑いも含む)んじゃないか?といったようなこと。そこで、バックテスト結果から月別に成績を集計してみた。やはり現在運用中のストラテジーは、7月・8月・9月は過去20年の平均で見て、概して成績が振るわないようだ。(微妙な違いでなく明らかに悪い。 なんでかはわかりませんが・・夏場はこの売買ルールでは 不向きな相場の動きをする、ということか? その仕組みはアノマリーなのか、例えば、夏場は商いに 方向性がないことが多いとか、夏場は日経は弱いことが多い とかそういったことが何かあるのかもしれない)できれば、この集計、もっと早く気付いて6月くらいにやっていれば、7月~9月はこの戦略の運用をストップする、とか対策できたかもしれないのだが、、まあ、後の祭り。。ということで、運用してみたい戦略が出来たときはこの集計もついでにやって、月別のパフォーマンスを評価しておくと、意外によいのかもしれない。(例えば最近フォワードテストしているショート戦略はどの月が弱いとか強いとかいう偏りはない、ということもわかった)それ以外にも例えば、為替FXのシステムトレードで書かれてるものを読むと、曜日による要因も結構あるようだ。仕掛け日を曜日毎に整理して曜日別のパフォーマンスを出してみる、というようなことも有意義なのかもしれない。何か新しい発見があるかもしれない。(全然使えないと思ったストラテジーが、調べてみると 月曜に負けが集中していて、月曜のトレードだけはずしてみると、 見違えるほど良い成績になった、とかいうこともあるようだ。 株だったら、SQ算出日前後の成績を調べてみる、とかも 意味あるかもしれない。)また現在の運用システム1は、勝率や利回りは申し分ないのだが、調べてみると年間の最長DD期間は平均で105日もあった。つまり、大体年のうち5ヶ月間くらいは平気でドローダウン期間となり、その間重苦しい気持ちに耐えなければ、運用できないことを覚悟する必要があるわけだ。自分の性格的にも、これではちょっと精神的に疲れるシステムのような気がするので、もう少し楽に運用できるシステムに乗り換えてく必要があるかも。。でも、なかなかそう簡単には、高勝率で、高利回りで、DDも深くなくて、資産曲線がほぼ一本調子に直線的に上昇し続ける、、というようなストラテジーは見つからないですけど。そんなのあったら苦労しない(笑)結局、順張り/逆張り、ロング/ショート、などいろんなパターンのまずまず勝てるストラテジをいくつも持っておき、それらでポートフォリオを組むことで、できるだけ資産曲線の推移を均す、ようなことを考えるのが近道なんではないかと思う。まあ、よく言われていることではありますけど。
September 26, 2009
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システムパフォーマンスを示すいくつかのパラメータを入力すると、破産確率を計算してくれるソフトがある。http://www.geocities.jp/y_infty/management/soft_dl.html現在運用中の1システムのパフォーマンス検証結果でいくと、、(検証期間:1990/1/1~2009/9/18)勝率=73.4%平均利益=4.01%平均損失=-6.36%ペイオフレシオ=0.63期待値=1.26%これらのパラメータから上記ソフトを使い計算すると0.001%<破産確率≦0.002%の結果となる。確率的に言えば、このシステムは途中で頓死する可能性は極めて低い、といえそう。 ※破産確率とは、簡単に言えば、例えば勝率70%の システムでも、不運にも3回連続して負けトレードになる 確率は0.3×0.3×0.3=2.7%あるが 現在の資金量と勝率、1回あたりの平均勝ち・負け金額から そのような不運によって全資産を失う 確率を計算したもの。長く運用を続けていれば、大数の法則が効き、いずれは検証したパフォーマンスと同等の成績を出す可能性はそこそこにはあるのだろうからまずは途中の不運で頓死・破産しないように運用することを考えないといけない。「ブラックスワン」のようなことはあり、この確率が低いからといって一概に頓死しないとも言い切れないと思うが、少なくともこの値が大きいと運用中に不安がよぎり、運用を続けることが難しくなると思う。また、レバレッジを上げると急速に破産確率は上昇するので採用するシステムにおいて適正な資金量とレバレッジを考えるのにも有用に使えると思う。実運用は、またもドローダウン。なかなか前進できない。(まるで精神修行のよう)フォワードテスト中の、ショート戦略は絶好調。こっちを運用しておけばよかったかな?(^^;まあある程度フォワードして雰囲気掴んでからでないと運用開始しようという気になれないんですが。この1週間で、普段はめったに点灯しない、逆張りロングシステムの買いサインも出ているので、指数ではわからないが一部かなり異常に売り込まれてる状況に実際はなってると思う。クリック証券が手数料値上げ、岡三オンラインも若干値上げなのでこの機会に、今4つ動かしてるシステムをすべて立花証券e支店に運用先を一本化することにした。手数料的には無駄な出費がなくなるが、売買記録などが全部混ざってしまうので管理が複雑になって意外に面倒くさい。なんか管理が楽になるような仕組みを作らないと今のままだとしんどいかもしれない。しばらく様子見。中国株は、放置プレー中。福記は復帰せず。株価もあまり見ないようにしている。
September 19, 2009
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運用システム1は、4月から運用開始して、8月末で5ヶ月経った。(3月の試験運用はより保守的な戦略だったので除く)そこそこのサンプルが得られたので、20年間の検証結果と比較してみたいと思う。=====バックテスト結果(検証期間:1990/1/1~2009/9/11)勝率=73.4%平均利益=4.03%平均損失=-6.33%ペイオフレシオ=0.64期待値=1.27%=========================================================実トレード結果(運用期間:2009/4/1~2009/8/31)※勝率=69.05%(勝トレード=290,負けトレード=130)平均利益=4.12%平均損失=-5.74%ペイオフレシオ=0.72期待値=0.996%(参考値)プロフィットファクター=1.55手数料を含んだ期間リターン=約+40%※)運用期間=建日が期間内にあるトレードを集計対象====================================================ということで、ほぼ検証どおりの結果が得られた。ただし、勝率および期待値が検証結果よりも若干悪い結果となった。これは(1)実トレードの場合、スリッページが発生し(自身のオーダーで 検証結果どおりの売買ができない)、その影響(2)今回の運用期間は20年間の期間の中ではこの戦略が やや機能しにくい(不利な相場展開)期間であった。(3)その他(初期のころ、手で途中でリカクしたり 損切ったりしてしまった)というようなことが考えられる。(今回の実運用集計には売買手数料は含んでいない。 よってその影響はない)実トレードして、理由(1)の点が大きいとすると、今後もそれをより考慮しなければいけないだろうなあと考えていたが、(a)平均利益、平均損失が検証結果とさほど変わらない(悪化しない)(b)つまり期待値の減退は、勝率の低下によるものであるというようなことから、(1)というより(2)(3)の理由によるところが大きいのではないだろうかと推測する。ちょっとほっとした。ちなみに、本戦略はエントリー=翌日寄付成行イグジット=翌日寄付成行である。毎日の寄付前の板状況を観察していると、朝一から自分自身のオーダーによって買いの場合高い気配値、売りの場合安い気配値を造成しているような場合もあるように見えたので、これは意外な結果であった。(今のポジションサイズでは、、の話ですが。もっと資金量を増やしたりすると、多分、影響が大きくなると思われます。)
September 12, 2009
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為替FXのシステムトレードソフト。無償で使えるというので、ダウンロードしてさわってみてますが、動きも軽く、操作感もよく、なかなかクオリティが高いソフトでした。面白いので、暇をみて、いくつか為替FXのシステムにも挑戦中です。ですが、なかなかよいシステムというのは為替は難しいですね。。日本株のシステムで、うまく行っているのと同じような売買ルールをやってみましたが、うまく機能しませんでした。(1)株と違って、投資対象が数銘柄しかなく、限られていること(2)24時間取引で、ギャップアップ、ギャップダウンがないこと(3)多数の参加者が居り、より効率的な市場であると考えられること (ゆがみが少ない。ゆがみがあればすぐに訂正される?)このあたりが、株とは勝手が違うなあ、と感じます。特に(1)が影響が大きいように感じています。株の場合は、ある売買ルールに適合する銘柄を検索するとなると4000銘柄の中からの検索になりますので、毎日何がしかの投資対象が得られます。(4000銘柄の中から、ある特定の「ゆがみ」のある銘柄のみを選び出し、賭ける、という感じ)大数の法則も効き易い。為替の場合は数ペア、数10ペアの中からということになりますし、例えばクロス円の通貨ペアなど、短期的にはどれも同じような動きになるので、株のように、バリエーションに富むものの中から都合の良いものを見つけ出してくる、というわけにはいかない。実際には、為替FXのシステムトレードでやられていることというのは例えばユーロドルならユーロドルだけの1本のチャートに対し、売買の参入ポイントと退出ポイントをあるチャートパターンの中から、見つけにいく、、という形ですね。同じ"システムトレード"のカテゴリーですけど、やってることは180度とは言わないまでも、90度くらいは違うなあという感じです。さて運用中の日本株システムは、運用開始以来の大きなドローダウン中。心理的にグッとくるものがあります。これもまた経験・・ということで、先人のシステムトレーダーたちが言っているのはこのことか、と現在身に染み中です。「そのシステムを信じて運用を続けられるか?」ということが大事なようですが、検証結果で出ている、過去20年、負けた年はほとんどない、という統計と、平均の年率パフォーマンス表を見ながら、「これでいいんだ、想定内。」「途中このようなデコボコがあっても、過去は最終的には勝ってる」と心を落ち着かせる毎日です。はぁ~つらい。裁量トレードよりも、精神的に楽かもしれないと思ってましたがなんともいえませんね。
July 11, 2009
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基本的に、場中相場を見ないで過ごしています。(そうしようと努力しています)また絶対にシステムトレードのポジションをいじることはしない。(厳禁)以前の記事で、淡々とシステムどおり売買する、と書いてましたが、GM破綻の数週間前に自動車部品メーカーに大量買いサインが出たり、インフル騒動が下火になりかけてきたときに、シキボウ・富士紡・ダイワボウなどの紡績会社の買いサインが出て、「さすがにそれはないやろ」と思いながら、イヤイヤながら、買いに入りました。(案の定、損きりの嵐になった(苦笑) あんまりこの辺、気持ち的には淡々とはいかない。 こういった損失も含めてトータルでは勝っているので いいわけなんですが。単に見てるだけ、と実際やるのでは 大違い。まあ投資とはそういうもんでしょうが)また、場中えらく上がってる銘柄があり、「ここで売っといたほうがよさそうだけど・・」って考えましたが、そのまま放置、システムにしたがって決済すると、結局ほとんど儲けがなくなったり。そんなこともあり、システムが停滞していた一時期、場中に、かなり上がった銘柄を、手でリカクしたり、下がって行きそうに見えた銘柄を損切ったり、というようなことをしばしばしました。(苦笑)でも、結局そうやって利食いした銘柄が、その後思惑通り下げていく場合もあれば、その日にストップ高まで行き、翌日朝のシステム指示での成り行き売りのほうが、かなり儲けが出たのに・・というようなことがあり、、あまり手でやることが優位になるわけでないし、かえって手間と頭と肝冷やしに時間とられるだけ損、という結論に達しました。てなことで、今は、場中はできるだけ「相場は見ない」で過ごしてます。(かえって、そのほうが成績はよいです。やっぱり(苦笑)。きちんとリターンを検証したシステムに対して、自分の思惑を一部入れて、売り買いしたほうがよい成績が上げられるような気がする。というのは幻想に過ぎないことがわかりました。(^^;)システムトレード近況。今月に入って、大変調子よいです。
June 13, 2009
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システムトレードをやっていると(広く言うとトレード全般でも)、"確率"という考え方が大変重要だ、ということがわかります。その売買ルールでの過去の成績は?というときに、勝率(勝つ確率)、期待値(期待できる1トレードの平均勝ち額)、などなどの多くのファクターが確率的な考え方で成り立っています。以前、「トータルで見ること」で書いたことと同じですが、百発百中、100%毎回勝てる売買ルールは存在しませんし、毎回毎回必ず負ける売買ルールも存在しません。(もし存在したら、その逆をやれば100%勝てる(笑))その、1%~99%の確率の中で、よりよい確率を持つ投資行動を常に行なっていく、、そして小さくてもよいので勝ちを積み上げる、、というのが投資行動なのであって、確率50%の賭けに、全資金を一度に(あるいは1銘柄に)投入し、2倍や3倍に(結果的に)増えたから、といって「ほら、俺はスゴイやろう」というのは、単なるギャンブルであり、投機に過ぎない、、と思います。 (ですから、そのようなことを言う人は、僕の周りには 多いわけですが、まったく心に響きません。最近は特に、、 逆に、そんなことを続けていたらいつか破産しますよ、 という感じで受け止めています。 (面と向かって言わないけど。言うことに意味はないので))横道にそれてしまいました。元にもどします。"確率と大数の法則"でした。生命保険は何故ビジネスとして成り立つのか?というと、保険数理士(アクチュアリー)という人がいて、「何歳の人があと何年平均して生きるのか?」や「病気にかかる確率」というのを調べてきて、 (こういうのは国や自治体が行なっている、「生命表」と いう調査・統計を見ればすぐにわかります。 僕も前職で、国勢調査を元にコンピューターで「生命表」 を計算し、作る、という解析業務(プログラム作成)を やっていたことがあります)損しない程度に、保険料と保険金のバランスを計算し、それを、ただ一人に適用するのでなくて、数十万人とか、数百万人に適用します。母数が大きくなると、モノゴトは確率に収斂していきますから(母数を大きくとると、確率どおりにモノゴトが収斂していくことを「大数の法則」といいます)、結局、集めた保険料と、死亡した人(や家族)に再配布する保険金の総額とは、最初に保険数理士が計算したとおりにバランスし、保険会社はめでたくビジネスが成立する、というわけです。たまに、損害保険会社が、ちょっと考えられないような大災害のために、その保険の引き受け金を払い切れずに倒産する場合があります。これは何故起こるかというと、小口の契約を多く、、ではなくて、一つがでかすぎる大口の契約を結ぶからなのです。つまり、生起確率がたとえ0.1%であっても、ゼロではないものに対して、大金を掛けると、こういうことが起こるわけですね。対象のサンプル数が小さいとき、確率は確率どおり機能しない、ということです。年間200安打を量産し続けるイチローであっても、年間ならしてみれば、ヒットを打つ確率は高いわけですが、次の1打席に限定したとき、そこでヒットを打つかどうかは、神のみぞ知る、というわけです。つまり、投機行動において、一極集中、あるいは一銘柄への集中投資、少ないトレード機会、という戦略は、確率どおりに事態が推移しない、危険なギャンブルになる可能性がある、ということがいえると思います。でも、このことは、1つ1つの勝負の「確率を高めること」としばしばトレードオフ(相反する関係)になるので、「集中投資がよい」「分散投資すべきだ」ということで綱引きが起こるのです(と理解しています。)集中投資を勧める人は、1つ1つのトレードの成功確率を高めることを言っています。(しかし、これはあくまで裁量トレードにおいてのことになると思います)分散投資を勧める人は、トレード全体の成功確率を確率どおりにリターンを得ることを言っています。(あるいは、それがたとえ低い確率であっても、何か起こったときに"破産しない"運用を言っています)システムトレードでは、両方を追い求めます。(分散投資をして、本来得られたはずの確率どおりの結果を得つつ、分散した中で、最大の勝つ確率を理詰めと検証で追い求めていく。)
May 9, 2009
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今やっているシステムトレード、というゲームは、株の長期投資とは、まったく別のゲームだと思っています。(株式を売買し儲けるためにやる、という点は同じですが・・)やってることが違う、というのみならず、「勝つ」ために何をしたらいいか?という視点が違うのです。システムトレード草分けの土屋賢三氏のブログに書いてありましたが彼は東大卒なのですが、"東大に合格する"という目標のゲームを行なうときに、普通とはまったく別の視点でゲームに臨んだ・・というようなことを書いておられます。つまり、"普通のお勉強はしない"で、東大の過去の問題を解析し、どういう傾向があるのか?どのような回答を書けば○をもらえるのか?に特化したやり方をした、、というような話しでした。(要は、目的は「東大に合格すること」であり、「勉強が出来るようになる」ことではない、ことにいち早く気づいた、、ということ。普通の人は大きくこの点が間違っている)僕自身も、似たような体験をしています。小さいとき、正月などに親戚が集まると、トランプゲームが始まるのですが、各プレイヤー、4枚のカードを持ち、輪になって座り、「いっせーの」で、自分の要らない一枚を右隣の人に渡します。左隣の人が彼(彼女)が要らないカードを渡してくるので、都合4枚常に手元にある状態になる。そして、手元の4枚のカードがそろったら、輪の中においてある小石(人数-1個から一つ)を取ります。誰かが取ったら、他の人もとってよい状態になり、小石は人数-1しか個数がないので、一人が取ることが出来ず"負け"になります。このゲームでは、普通の人は、自分の手札を4枚そろえることにまず集中します。それが、普通です。"4枚そろえる"ゲームだから。でも、僕は、自分の手札なんか一切見ずに、ただただランダムに隣の人にカードを渡し、小石だけを監視していました。誰かが取ったら、即座に次の石を取る、、という作戦で臨んでいました。あるときだれかが僕の視線に気づき「○○ちゃんはずるい」と僕のことをいいましたが、ルールどおりやっているわけですから、もちろん問題はありません。(笑)このゲームでは、「小石を何とかして取る」というのが目的なのであって、「カードを4枚そろえる」は一つの手段に過ぎない。。ということに気づくかどうか?ということだったわけです。システムトレードで相場に勝つ方法や発想も、感覚的にはこれに近いものがあります。普通の人が考える、株式投資とは、全然別のゲームなのだと思います。
April 25, 2009
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一回一回の売買が成功するか失敗するかはさして重要なことではなく何回も取引してみて、トータルで見て、その売買法が利益が出るのか出ないのか?が問題だと思います。(アンカリング※によって人間心理としてはどうしても、最近のたった1回を重要視してしまうのが人間なのですが。だから普通の人間は普通そういう心理になりますが) ※アンカリング:直近のつい最近起こった事象を、 最も重要に感じてしまうこと。心理学用語(だと思う)どんな投資手法も、百発百中ということはなく、勝ったり負けたりを繰り返しながら、それがせいぜい百発八十中とか七十中だったり、するなかで、通算してトータルで勝っている・・というようなことで十分なんだろうと思います。こういうのは麻雀やその他のカードゲームでのギャンブルをやっている人にはとてもよく理解できることでしょうが、なぜか株式投資になると、こんなこと(勝ったり負けたりで、毎回毎回100%勝つことはできない)が理解できていない(頭では出来ていても、心底はできていない)人が多いように思います。自分が買った株は絶対に上がるとか、金は何ドルまで行く、とか言い切ってしまう、、というような行為は、「確率」という考え方がなく、危険だと思います。また、直近の買った株が上がった下がったでいちいち一喜一憂するのもどうか、と最近は思います。それはたった一度のマグレかもしれないのです。自分のやっている"投資法"というものが、きちんと明文化して定義できて※、なおかつそれを遂行することができ、その結果、大体勝率がこれくらい・・みたいな感じでないと、結局マグレあたりと、ハズレの連続で、儲けきることはできないと思います。 ※いろんなタイプがあると思います。 PBR1倍割れた銘柄しか買わない、とか、 26週線と13週線がゴールデンクロスしたら 買うんだとか。
April 18, 2009
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安易な検証で、システムトレードはすべきでない。と思っている。システムトレードにおいて、「システムの出すサインに従い続ける」ことは肝要であるが、(それがたとえ、ドローダウン期間中であっても)そのことは裏返せば、全ては、そのシステムが統計的優位性(エッジ)を持つかどうか?それはどれくらい確からしいのか?ということにかかっている。例えば、勝率40%、期待値-1%のシステムに従い続けたらどうなるか?1回あたり1%ずつ負けていくのだから、100回トレードしたところで、(平均的な結果としては)破産する。「勝率40%」なら分かりやすいが、1回あたりの勝ちトレードの平均利益と、負けトレードの平均損失のバランスによっては、「勝率60%」や「勝率70%」であっても、期待値が-1%のトレードシステム、というのはいくらでもあり得る。(それらも、続けていると、もちろん破産する。)よく検証していなければ、勝率は高いのだから、日々の取引では勝ちのほうが負けよりも多いのだから、「システムは正しい」と信じ続けることになる。そして、そのシステムにしたがってトレードしてたら、気がついたら丸裸・・ということに成りかねない、ということになる。(あるいは勝率90%のシステムでも、たった一回の負けで破産するようなものもあると思う。)システムの検証期間が、十分に取られているか?ということは大切である。短い検証期間しかないシステムでは、通用しない。カーティスフェイスが書いているように、ITバブルのころ多くのデイトレーダーが誕生したが、当時と同じ投資方法を続けて、今や退場の憂き目を見ている人のなんとおおいことか、あるいは、日本株式市場では2003年~2005年の上昇相場を資産を何倍にも増やしたトレーダーの多くが同じ方法で2006~2008の下落相場で資産を失った人がいかに多いことか。つまり、統計的優位性を計る上では、統計を取った"標本集団"が母集団に対して、どのような特徴があるのか?を考慮しなければならない。。大統領選挙の結果を、投票主権者の1%の標本で、予想しようとしたとき、標本集団が、民主党支持者のうちから1%抜いてきても、その統計には意味はないのである。(共和党支持者のサンプルがごっそり抜けている)相場における過去の検証についても同じことが言える。システムトレードにおいて"検証"とは、将来を含めた全期間の母集団のうちから、"過去"という我々にとっては既知のサンプルより将来起こることも同様の確からしさで生起しうるかどうか?を計るものであるから、標本集団が、上昇相場だけ、とか下降相場だけ、とかの小さなサンプルで検証を行うと、将来は全く通用しないシステムが出来上がってしまうのである。(それらは、おそらく上昇相場や下降相場でしか通用しない「売買ルール」であるが、投資家が今直面している相場が上昇相場であるか、下降相場の真っ只中にいるのかは、将来になって過去を振り返って見なければ、今の時点ではわからないので、そういうシステムは、意味がない。)ゆめゆめ、中途半端な検証で「システムトレード」らしきものを実行し、大事なお金を失わないようにしたい。(そのシステムが、統計的におかしなものであって機能しない、のかたまたまその時期、ドローダウンが起こっているだけなのか?というのは、通常、トレード期間中は、将来が予測できないのと同様に、判断はできない。したがって、中途半端なシステムであっても従い続けるよりなく、結果、大きな資産を失うことにつながりかねない)なんとなく今回は、「だ・である」調にしてみました。(笑)
April 4, 2009
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3週間くらい前から「オススメ書籍」のコーナーにひっそりと追加させていただいている「プロが教える株式投資」ですが、その中で著者が、プロ投資家集団に最初にトレーニングされるとき「プロとアマチュアの株式投資の違いは何か?」を一言で述べよ、という設問に答えさせられる、という一幕がでてきます。答えは「アマチュア-当てモノ売買。確率50%を越えない プロ-上達できる」ということです。なるほどなあ・・と思うわけです。いろんなことを皆それこそよく聞きかじってきて、Aという会社がよいだのBという会社がよいだの、あるいはこんな投資法がいいとかだめだとか、世界経済はこんな風になるとかならんとか、と、喧々諤々なわけですが、そのようなお話のどれもが、結局は「当てモノ売買」に過ぎず、「確率50%を超えない」というわけです。(一回当たっても、それはただのまぐれであり、次に何もつながらない)趣味としての株式投資ならそれでもよいのかもしれませんが、株式投資で「メシを食う」ということを標榜するのならば、"当てモノ売買"からは足を洗う必要があるのかもしれません。さて、「上達できる」投資方法とは、、?少なくともシステムトレードはその一つの答えになる可能性があると思います。一つの売買ルールを検証するとき、そのルールが有効かどうか、というようなことから、その他のことまである一定の知見が得られ、それは蓄積されていきます。この本、8年くらい前に買って何度も読んだ本ですが、何年も相場や投資の世界に身をおいた今、読み返してみると、また違った味わいがあることを再発見しています。自分自身の投資について、趣味的要素をできるだけ排除していきたい方には、オススメな本です。
March 20, 2009
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日本株のシステムトレードは、フォワードテストの結果「イケル」と踏んだので、実運用に入りました。(Bシステムのより保守的なルールB’で。少しずつ)今のところ、検証結果どおりの良好な結果が得られています。(毎日何がしかの利食いがあり、少しずつお金が増えていってる)さて本題。日本におけるシステムトレードの草分け(?)、土屋賢三氏のブログ、(http://kenzo.enjyuku-blog.com/)今はすでに更新を終了されていますが、システムトレードを始めるにあたって最初に一通り読ませていただいて、大変ためになりました。とてもためになった一つは「全数検索」ということ。システムトレードで、新しい有効な売買ルールの発見というのは、とにかく闇雲に、まずはいろんなルールを試してみる、そしてその中で、パラメータの組み合わせをとにかく総なめ的に試していく・・というような作業の中で、 「総なめ的に」とは 例えば、2本の移動平均線のゴールデンクロスを 検証するとして、短期線のA日と長期線のB日の組合せ のどれがよいのか?(例:5日平均線と25日線がよいのか、 それとも6日平均線と40日平均線がよいのか?)なんて ことを、1日~200日を1日ピッチで総なめに調べようと すると、200のものから2つのものを取り出す組み合わせの数 200C2=200×199÷2=19900通りもの組合せがあり、 これらを全部検証しないと、どの組み合わせがベストなのかは わからない。でも、19900回の計算をブン回して、 全部調べたほうが「よりよい検証」ではある、というようなこと。新たな「おや?」という発見があり、そこを深堀りしていくと「ははーん、なるほど」というようなステップがありそのことを書いておられるのですが、とてもインスパイアされるものがありました。(正直、こんなことをやっている人たちがいるとは知らず・・あまりのスゴさ、自分の努力の足りなさに唸りました)ともすれば人間、”効率”というものを求めるあまり、「そんなことをしても無駄やろう」とか、「まあいいや、しらべなくても」あるいは「ツールもないし」「うまくいくわけがない」(調べもしないで)なんてことをいいわけに、全部調べきる、ということを避けたりしてしまいますが、、今からやろうとすることは、それこそ莫大な利益の塊を見つけようというのですから、「無駄かどうかはやってみなければわからない」なんてことも含めて、とにかくがりがり検証してみることに尽きる。こんなこと、普通のビジネスでは、日常茶飯事に行われていることで、例えば製薬会社の新薬開発なんて、100発、200発打って1つ当たればいい、みたいなこともそうですし、鉱山開発で、鉱物資源を見つけようとすれば、「ここ掘れワンワン」なんてだれも言ってくれるわけがなく(笑)、多分、まずは闇雲にそこらを掘ってみて、何がでるか?そこからさらに類推・・なんてステップなはずなんです。てことを考えると、システムトレード(だけでなく普通のトレードでも)有効な売買ルールを見つけることに対する労力なんて、(1)プログラムを書く、データを整備する。 (市販のソフトでも、そこそこのことはできる)(2)とにかく何度も何度もいろんなパラメータで検証を繰り返す (ここは鉱山開発における、ボーリング、に近い作業でしょう)だけですし、自分の脳ミソが疲れるのと、PCの電気代がかかる、くらいで特に大きなお金が必要だとか、そういうのではないわけなんで、、(もちろん、コンピューターがなければ、こんなこと、さすがにやろうとは思いませんが、、(笑)土屋氏によると、PCで計算させすぎて、何台もPCが壊れちゃったというのもあるみたいだけど(笑)。)これでメシを食っていこうとするくらいなんだから、それくらいの労働は当たり前のこと、になるんじゃないか?と思っています。先週「中国株システムトレード」と書いて、「中国株」とシステムトレードをなぜ結びつけるのか?なんて質問もいただきましたが、あんまり深い理由(相関関係)なんて今の時点では、なくて(僕はまだ発見していない。)、「とにかくやってみる」「何かが見つかったら、儲けもの」(それもそこそこの儲けになるはず)てなこと思いながらやっているわけなんです。(^o^)(嗅覚的には先週書いたような"読み"があり、いけそうに思うから、、というようなことはありますが、それはあまり大きなことではないかもしれない)
March 14, 2009
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中国株のトレード検証システムはコツコツ、プログラムを整備中なのですが、なぜこのような誰もやらない(やってるのを見たことがない)ようなものに"労働力投入"をしているかというと、、市場が効率的かどうか?というところで、より非効率な市場のほうがシステムトレードはよく機能するのではないか?と想像しているのですが中国株(香港市場)の世界は、日本株よりもさらに非効率な市場(ゆがみがある)なのではないか?と想像(今のところ検証していないので、あくまで想像ですが・・)しているためです。前回「効率的市場仮説のパラドックス」で見たように、市場が効率的であるかどうかは、マーケット参加者の量というよりも質によるところが大きいと思うのですが、それでも、なんらかの期待感があります。(少なくとも日本株よりボラティリティは大きいので、市場参加者の心理的な振れ幅は大きいはず・・?)このようなことが"労働力投入"のモチベーションになってるわけです。(実際には検証システムが出来上がり、今まで貯めてきたデータを検証してみると、様子がわかるだろう・・と思っていますが。ひょっとしたら全然ダメ、なことがわかるだけかもしれません(^^;その場合はそれはそれで、ダメなことがわかって意味はあると思いますが。)なお、為替については、システムトレード大はやりですが、日本株式市場よりも効率的市場なのではないだろうか?と思っています。タイムフレームも、日足などの長いものでなく、時間足、分足でどんどん判断していくような売買ルールでないと、すぐに状況を織り込んでしまって勝てないのではないか?と想像しています。(これもあくまで想像ですが)為替のほうも並行して調べていますが、こちらはシステムトレードツールは自分で作らなくてもフリーソフトで結構いいものがあったりします(メタトレーダー4とか)ので、売買ルール(ストラテジー)の構築・検証だけに集中できそうでいいなあ・・と思っています。やることが山積みです。飽きっぽい性格なので、いろいろつまみ食いしながら煮詰まらないように、ボチボチ進めようと思っています。
March 8, 2009
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まだまだ検証不足なのでなんともいえませんが、裏が出やすいコインのように、多分、市場もゆがんでいるのでは?という感触を持っています。市場がゆがんでいるかどうか?という話題の中に、効率的市場仮説や、ランダムウォーク理論があります※が、市場はそんなにランダムではないし、あるニュースを一瞬にして織り込んでしまうほど効率的ではない感じがします。 ※ランダムウォーク理論・・株価の値動きにはパターンはなく 完全にランダムであるとする仮説。 効率的市場仮説・・・・・あるニュースが出た場合に、市場は あっというまにそれを織り込んでしまい、儲けることはできない し、もし"割安な"株があれば、プロがさっさと買ってしまうので、 株が割安な状態になることはない。あるいは、A市場とB市場に サヤがあれば、裁定取引によりあっというまにサヤがなくなって しまい、何のチャンスもないとする理論。 (つまりあらゆる面でゆがみはなくスキはない=効率的である、 ということ。) 両社はたまにごっちゃにされていることもありますが、 効率的市場仮説とランダムウォーク理論は厳密には違って、 今まで聞いた中で僕が一番分かりやすかった説明は、 「ランダムウォーク理論は、あらゆるテクニカル分析は無意味だと する理論であり、効率的市場仮説は、あらゆるテクニカル分析および ファンダメンタル分析や裁定取引を無意味だとする理論である。」 と言う説明が一番分かりやすいと思います。効率的でないし、ランダムでもないと考える根拠は、なぜならばそういう仮説が成り立つのであれば、ある一定の売買ルールでトレードを繰り返したと仮定した場合のバックテスト結果で、ある程度の成績が実際に出ている、ということが説明が付かないことや、売買に上手下手があり実際に儲けているトレーダーがいること、などがあげられます。ただし、前回・前々回で書いたような、ギャンブラーの誤謬や、コインはゆがんでいるか?のような、検証不足による誤解、というようなことには十分に気をつける必要があります。それにしても、「効率的市場仮説のパラドックス」という話しがあるのですがなかなか面白いですね。効率的市場仮説を信じる人が増えれば、市場は非効率になり、信じない人が増えれば、市場はより効率的になる、、というわけなんですが※、そうであれば市場は適度に効率的でありかつ非効率なあるポイントに収束するわけで、完全に効率的にはならない、、ということになると思うわけなんです。これは今の検証している結果にフィットしますので、大変納得がいきます。 ※市場が効率的だ、と考える人が増えれば、その人たちにとっては 市場というのは何を分析しても研究しても無駄なわけですから、 何もしないわけで、市場はどんどん非効率になります。 市場は効率的ではない(何かしら分析の余地があり、裁定取引のチャンスが ある)と考えている人が増えれば、そのような人たちは必死にその 隙を突いて儲けようとしますから、裁定取引のサヤがあればすぐにそれは 埋められることになり、どんどん市場は効率的になります。
February 28, 2009
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前回の最後に書いた、6回連続で裏が出る確率は、、で裏・裏・裏・裏・裏と続いたら次は?のところで、その段階で、「コインがゆがんでいることを疑ってみる」「次も裏が出る確率のほうが高いのではないか?」という回答もあるのではないだろうか?と思います。しかし、結論を出すのに、これでは標本データが少なすぎますよね。100万回、10万回とはいわなくてもせめて1万回、1000回くらいはコイントスをやり、裏が6000回、表が4000回出たので、あるいは裏が600回、表が400回でたので、、おそらく裏が出やすい形にゆがんでいる、、と結論付けたいものですね。それなりに確からしい結論を得るには、それなりのデータ量が必要と思います。この検証のステップも踏まないで、裏が出やすいコインではないか?とはいえないと思います。 確率50%のコイン(ゆがんでいないコイン)でも、5回連続裏が 出る確率は3.125%もある。5回1セットのコイントスを 行うと、百回に3回は「裏が5回連続」ということになるのですから、 そんなに珍しいことじゃないですね。 一回だけそういうことが起こったから、という事実しかわかっていない 段階では、「次に裏が出やすい」かどうかは、なんとも わからないと思います。こういう単純なモデルでは「そんなの当たり前じゃん」と思うのに、相場では、これと同様の過ちを簡単に犯してしまいます。(直近の少しの事例から、簡単に結論を判断して、有効でない、 あるいは検証していない売買ルールに実弾を簡単に投入して、 損を出す。)何枚かのチャートを見て、ここで買って、ここで売って、みたいな感じで、きちんと多量のデータ(標本)での検証もやらないで、短期トレードで簡単に儲かるのではないか?なんてやり方で、果たして勝てるんでしょうか・・?
February 19, 2009
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コイントスをして、裏・裏・裏と続いたら、こんどは表が出やすいように感じる。実際には次の一回は今までの事象とは独立なので、表・裏の出る確率はやはり各50%。このように感じてしまう(冷静に考えれば実際の次の1回の確率は50%であるのに、感情的にはどちらかに偏って感じてしまう。あるいは信じ込んでしまう※)ことを「ギャンブラーの誤謬」という。というのはあまりに有名な話しですが、僕の手持ちの検証中で、ワークしていそうな売買ルールの一つにもこれを逆手に取ってることになってるのかもな、、?と思えるものもあります。システムトレードとは関係ないですが、よく周りの人で、あの人はここのところ3回くらい言ってることが当たったから、「当たり屋に付け」じゃないでしょうけど、今度はその人が言ったとおりに買ったり売ったりしてみようか・・なんて影響受けてる人がたまにいます。いままで3回当たったら、今度の当たる確率は、、どうなんでしょうね? (※) まあ、実際には4回連続「裏」が続くのは、0.5×0.5×0.5×0.5=6.25%も あるので、あまりいい例ではありませんが。 じゃあ、裏・裏・裏・裏・裏と続いた後は?6回連続で裏が続く確率は 1.5625%しかありません。と書くと、やっぱり次の1回は表が出る確率が 高いのじゃないか?1.5625%しか起こらないことは起こりにくいのでは? と考えがちですよね(笑)
February 14, 2009
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一つの大きなテーマだと思います。投資でも、投機でも、大抵の人は、「自分は賢い」あるいは「自分は相場が読める」「自分は経済の流れが読める」という前提にたって、投資を始めます。(そりゃそうだ。そうでなければ、怖くて投資なんか始められない(笑)あるいはQ先生やジムロジャーズが言うから絶対だ、という人もいるかもしれませんが(苦笑)、そういう人は、以下の「自分」を「Q先生」「ジムロジャース」と読み替えて。)僕も紛れもなく、そう考えてしまう一人なわけですが(苦笑)、はたしてそうだろうか?というところで一人立ち止まって考えると、「自分は他者に比べて賢い」「他者よりも相場が読める」というのはどう考えても合理的に考えるとおかしい・・と(最近は特に)考えています。例を引いて言うと、あのジムロジャーズや、Q先生も、昨年は相場をはずしているのです。(これについては、時間軸をどう取るか?という議論もあるのでそういいきっていいかどうかはわかりませんが、少なくとも常人が考える投資の時間軸においては、「買い」を推奨し続けたわけなので「外した」と考えるのが、まあ一般的な評価になるのではないかと思います。)そのような賢人ですら間違うのですから、いわんや我々のような凡人が、「他者よりも相場が読める」と考えるのはどう考えても間違っているように思います。(面の皮が厚すぎる、とも(^^;)一つの有名な寓話があります。全米3億人を対象にした、確率50%の裏表をあてるコイントス・ゲーム。参加者は最初の所持金は100円。(話しの簡単のためドルでなく円(^^;)裏表を当てれば掛け金の倍額になり、負ければ掛け金はなくなります。毎回必ずコイントスゲームに参加しなければいけないとし、必ず所持金を全額かけなければいけないとします。最初の1回で、確率50%ですから、1億5千万人が負け、1億5千万人が勝ちます。そして、所持金0の退場した人が1億5千万人、所持金を倍の200円に増やした人が1億5千万人。2回目で、2回連続勝ち、所持金400円に増やした人が7500万人、残りは所持金ゼロ。:とやっていくと、2の10乗は1024ですから大体、10回目のコイントスゲーム後には3億÷1000=30万人が所持金10万円に増えており、残りの2億9700万人が所持金ゼロ、となります。さらに10回進むと、30万人÷1000=300人が所持金が1億円に増えており、残り2億9999万9700人が所持金ゼロ。このあたりで、全米で3億人から勝ち残った300人は有頂天。「自分はどのように分析して、コインの裏表を当てたのか?」「20回連続負けなし、勝ち続けのコイントス必勝法」「自分はこうして100円を1億円にした」などの本を書いたり、講演を行ったりしているでしょう。今、カリスマと呼ばれているトップトレーダーや、投資家というのは上記の人たちとどう違うのでしょうか?と考えると・・投資家というのは、その実績が「まぐれ」か「実力」かはわからない。まぐれを実力と勘違いしやすい、ということがいえると思います。自分(や自分が信奉するカリスマ投資家)は、他者よりも賢い。あるいは、自分は相場を読むことが出来る。という考え方は、正しいのでしょうか・・?それとも・・。
February 11, 2009
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そろそろ膿を出し切って、風向きが変わってきたのではないか?とも思える週末の動きでしたね。ってなことは、今年は「予想しない」んでした。(笑)システムトレードについて、が続いてしまいますが自分の興味が今はそこに行ってるのだから仕方がないです。検証を続けてみて思うのは、どんな売買ルールでも、「まずは自分の手で検証すること」の重要性。ああでもない、こうでもない、とこねくり回しているうちにいろんなアイデアが浮かんでくることもあるし、ああ相場ってこうなのねと気づかされること、または今まで考えていたことが実は間違っていて、全然ワークしないやん・・とかが分かる。そういう点が一点。それと、やはりお仕着せでなく、自分の手で検証したわけなので、そこで確証を得た重みがやはり、違う。自分で運用を始めてみると、多分その部分によって、システムに従いながら運用を続けることができるか、途中であきらめてしまうかの分かれ目になる、そんな気がします。具体的には、例えば、今の運用中の売買ルールはどれくらいの頻度で勝ち負けが混在して、最も運が悪いとき、ドローダウン(連続負け)は、どれくらいまであり得る範囲なのか?についてあらかじめ知っている、ということは大切だと思うのです。
February 7, 2009
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中国株システムトレードのシステム作りは少しずつやっています。作業をしていて思うのは中国株の場合の一つの問題は、入手できるデータ量がまだ少なすぎるという点でしょうか。銘柄数でいけば、現在香港市場に上場している銘柄のうち取引に値すると思われる時価総額10億香港ドル以上の企業ということになると、高々420銘柄くらいしかありません。(バックテストしようとすると、古いデータが必要になるが、そうなるとデータがそろっているものはもっと少なくなる。日本株だと新興含めると4900銘柄くらいある。)それと、yahoo!financeからのデータダウンロードでは2003~の5年分のデータしか収集できない点。あるいは個別銘柄によっては、株式分割の時点より以前がすっぽりデータが出てこないものがある、など、前途多難。日本を代表する相場師・林輝太郎先生の本にも書かれていますが、「資料と道具」は、大変でも、毎日こまめに自分で整備していくしかないので、(売ってたら手っ取り早いのですが)毎日セコセコと自作プログラムで日足の値動きデータを収集し、一日分溜めていく作業を日課としてやっています。 考えてみれば、真剣に相場で勝とうと思ったら、 これくらいの労苦はいとわず仕事と思ってやることが 必要なのかもしれない、と思います。 (林先生のほうは、手書きの場帳とグラフ、玉帳ということに なりますからプログラムを作ってしまえばあとはボタン一発、 というわけにはすまないわけで、比較にならないのでしょうが)今のところ上記の420銘柄ですが、とにかく時価総額関係なしに(それだと1000銘柄以上ある)、将来使うかどうかはわからないが収集できる全銘柄を毎日取得して溜めていくようにしようかなあ、、と思い始めています。きちんとワークする売買ルールかどうかの検証を自信を持ってやるために、5年でなく、最低あと3年くらいデータの蓄積がほしいところ。。上げ相場2回、暴落相場2回、横ばい相場2回くらいを含む期間でワークするかどうかバックテストできる体勢が欲しい気がしてます。(日本株でワークしている戦略が、中国株でも、5年くらいでも持ちこたえるのなら、使ってみてもよいかもしれませんが。特に2008年という暴落相場のデータを得たことは大きいと思っています。)というわけで、まだまだ中国株のほうは先が長い・・しかし、実際に運用するかどうかは別として、日々の取引用に、中国株の値動きの傾向を調べたりということには利用できると思うので、中国株の検証システム作りは引き続きポチポチ進めていく予定です。日本株シストレは、システムA・Bを仮想売買でフォワードテストしていますが、今のことろ、検証どおりのまずまず良い成績です。(昨日1銘柄利益確定。週明け月曜日に寄付で5銘柄利食いになる予定です。)もうしばらくフォワードテストを続けます。中国株中長期投資は、動かず。ある銘柄の下げを待っていますが、下げません。
January 31, 2009
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システムトレードを知らない方にシステムトレードについてお話すると、自動でシステムが発注してくれて、全自動でやってくれるもの、、(株売買ロボットみたいなもの)と誤解をされることが多いように思います。確かに自動発注もシステムトレードの一部の側面だと思いますが、自動発注の機能そのものは、システムトレードの概念のうち5%くらいの位置しか占めていないのではないかと思います。システムトレードの95%の意味は十分な期間とデータ量をサンプルに、ある一定の売買ルール(どういう風になったら買って、どういう風になったら手仕舞いするのか?)で売買をくりかえしたとしたらどうなるのかを、バックテスト(過去の相場データでのシミュレーション検証)し、有効な売買ルールを探す、そしてその有効な売買ルールでもって、現在いままさに取引されている相場データを検索し、システムが検索してきた、売買ルールに合致する銘柄や投資対象を、自分の裁量を入れずに、淡々と機械的に売買する(メカニカルトレーディングともいうらしい)、、というところだと思います。(つまり、”有効な売買ルールを見つけること””有効であるかどうかを検証すること”というのが最も大切であり、有効でない売買ルールに基づいて自動発注していても、絶対儲かるわけがない、ということです)売買ルールが、場中の状況によって売買を執行しないといけないタイプだったときには、例えばサラリーマンで昼間自分で注文を出せないとか、検索してからほんの数秒の間に注文を出してしまわないと、利益が出ないようなタイプの場合は、そのルールに基づいた売買を成立させるために、コンピューターによる自動発注の機能が必要になりますが、すべてのシステムトレードが、かならずしも自動発注の機能を備える必要はないです。システムが指示した売買を、人手で執行できるような売買ルール(例えば、寄り付き成り行き売買や、指値売買)の場合は、自動発注の機能がなくても十分システムトレードが可能です。
January 25, 2009
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「過去データでの検証に意味があるのか?」「過去勝てたシステムだからといって今後も通用するのか?」ということは、システムトレード批判としてよく言われることですが世の中のどんな取引方法、それは長期投資やファンダメンタル投資においても、結局は過去の経験則(自己の?)に沿って、売買を決めているわけであり、そんなことを言い出したら、どんな投資もできない、事業もできないということになるのではないか?と思います。まずは、反論その1は上記のようなこと。この「反論その1」は、水掛け論的な感じがしますのであまり意味はないと思いますが、僕がシステムトレード、機能するかもしれないな~と思っているのは、相場というのは昔も今も人間がやっていることで、ある一定の法則は、多分過去も現在も、そして未来も変わらないのではないか?(傾向として、確率・統計的に。)ということ。つまり、例えば一つの例は、裁量で取引する多くのプレーヤーは人間であり、人間であることにより、過度の恐怖によって、合理的でない安い株価で、株を売りたたいてしまったり、あるいは強気相場で合理的でない高い株価で株を買ったりする、、そういうことは過去も現在も未来永劫も、変わらないのではないかと思います。システムトレードの可能性は、そのような相場参加者が引き起こす「認知のゆがみ」や「傾向」「偏り」を過去データをあらいざらい検証してみることによって、それが統計的に有意であるのかどうか?ずっと機能し続けてきたか?ということを実データで、しかもかなり多数のデータを使って検証して売買ルールを決めることができる。ということにあるような気がします。
January 17, 2009
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前回に引き続き、検証の日々です。固めて時間が取れないので、少しずつ進めています。前回の売買ルール(ルールAと呼ぶことにする)では、ラリー相場についていけないのが欠点でしたが、それはそれでよし(損は出てない。単にトレード機会がないだけ)として、ラリー相場で逆によく利益が上がる売買ルール(ルールB)を見つけて、A・Bの2つを並行して運用(ポートフォリオ運用?)することによって、全体として上昇相場も下降相場も、それなりの成績が出るような戦略を目指す、、(まあ、ラリー相場は、普通にバイ&ホールドの、伝統的な中長期投資でもいいのですが(^^;)ということで、順張り系の売買ルールBを検討中。大変有名なトレンドフォローの戦略、ドンチアン・トレンドシステム (「タートル流投資の魔術」でカーティスフェイスが紹介している手法。 スイング系のレンジブレイクアウト・システム)もいろんなパターンで何度もバックテストを行ったが、○最終的には勝てるシステムである○しかし、勝率は高くないので、どうしてもDDが深くなり 運用が困難(途中の精神力が必要)○いくつかのフィルターをかますなどのチューニングで ある程度はDDを抑えて安定させることはできる (しかし、この場合は大きなゲインを得ることを あきらめる形になる)という感じ。一昨年の為替FXでの裁量トレードのときにも悩んでいたことですが、トレンドフォローの場合は、どこまで市場に付いていくか?が難しい。できるだけ、トレンドが続いている間は利を伸ばしたいがそうしようとすると、退出ルールを甘めにしないといけないが、×トレンドの最終局面での下落で、利益のいくらかをふっとばすことに 必ずなるのだが、その部分が大きくなる。×ダマシに遭った場合の傷が深くなる。逆に、上記を克服しようと退出ルールをキビシメに取ると×トレンドに乗れたとき、途中で振り落としに会いやすい×いいところで買えているのに、上昇初期に簡単に振落しに あい、おいていかれているパターンも多くなる。という形にどうしてもなるので、その部分がジレンマになる感じ。(まあ、そりゃそうだ。為替でもなんでも、トレンドフォローで実際にトレードしてみるとすぐにわかる)ここの部分のバランス(どれくらいきつくするか?)が大事かもしれませんが、過度に調整して最適化すると、カーブフィッティングに陥りそうな感じがします。(トレーリング系の退出ルールでなく、例えばよく言われているような、移動平均線乖離率を用いた、買われすぎ・上がりすぎ状態になったら手仕舞い、もやってみたが、こちらも今のところの検証ではあまり成績を向上させない感じ・・)そこで別途、トレンドフォローではないが上昇トレンドのラリー相場において有効な売買ルールを現在、検討・検証中。(まだDDは大きいが、年率は申し分ないほどよい戦略が一つ見つかった。(2005年の年利はとんでもない利益になっている。計算上は)そのままではまだ使えないが、トレード数も十分あるのでうまくチューニングすれば使えるようになるのではないかと期待♪)中国株検証システム開発に関しては、yahoo!USのほうで、年明け数日間分の日足データが、サイトのデータの更新がなく、「配信ストップか?!」と焦る(^^;(現在は復活)なんででしょうね?(^^;他のサイトからもデータ収集する方法も開発しておかないといかんのかなあ、、と思いましたが、とりあえず日本株での上記の検証が優先で、こちらはほったらかし。(^^;(日本株検証作業に疲れたら合間にやっていこうかと(^^;)中国株投資のほうは、福記食品はカテキンさんも買ったそうで、株価は今のところ順調。それ以外の、割安&高配当で買った株のうち一つは、買値から30%上昇、さあこれから!と思った矢先に、プロフィットウォーニングが出て、50%以上の減益見込み、とのことで、株価急落。情報が出ているのに気づくのに1日遅れたため(イタタ・・)、利益を飛ばして撤退(苦笑)。50%減益を考えても割安なのだが、一旦ここは他のより割安と思える銘柄に買い替えすることに。
January 11, 2009
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システムトレード、あまりに面白くてお正月気分そっちのけ、検証検証の日々でした。とりあえず情報の多い日本株から始めて、、売買ルールの検討と、過去18年の株価データを使ったバックテストを繰り返し続けています。1990年~2007年までものすごくよい成績で有効だった売買ルールが、2008年のデータを取り込んでバックテストしてみると、まったく機能しなかったりします。(苦笑)(昨年はさすがに100年に1度の金融危機というだけはある。昨年にシステムトレードを始めていなくてラッキーだったかもしれません。一番ヒドイ奴で、2007まで年率平均100%以上稼いでた売買ルールが2008年は-60%になってしまったものも(笑)。)なかなか面白いです。2008年も利益を出して乗り切る売買ルールが出来たら、おそらくしばらく負けることはないのではないか?と思いますがどうなんでしょうね。今のところ手元では、なんとか試行錯誤の結果2008年含めて過去18年で年率平均まずまずのものまでは作れました。最大ドローダウンも-15%程度なので、なんとか運用に耐えそうな感じです。(2008はDDは-5%程度。)一応、過去18年間マイナスの年はないので、カーブフィッティングに陥っているわけではないのではないかと思っています。(あまり複雑なルールではないですし)問題は2005年などはマイナスにはなっていないもののほとんどトレード機会がなく、この年は食っていけないシステムになっていることですね。(^^;2005年のような、バイ&ホールドだけで儲けられたような一方的なラリー相場も取れる順張り系のシステムも今後調べていこうと思っています。実運用は、まだまだ先になりそうです。あまりに調べることが多すぎ。ボチボチ進めます(^^;
January 4, 2009
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