花屋モンタのほわほわ日記

花屋モンタのほわほわ日記

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

花屋モンタ

花屋モンタ

カレンダー

お気に入りブログ

La vida 千代丸 千代丸〜さん
Transparent Heart 深夜のうさぎ便さん
Paint Me ChiyoChipieさん
タイで暮らす 私は… Nuts onさん
タイの暮らし 夏の大空さん

コメント新着

花屋モンタ @ Re:お元気ですか(08/14) 夏のそらさん >お久しぶりです。 >こ…
夏のそら@ お元気ですか お久しぶりです。 この日記書かれた頃、…
花屋モンタ @ Re:この御時勢に(04/06) 千代丸~さん >それだけ忙しい職場って.…
千代丸~ @ この御時勢に それだけ忙しい職場って...! それでも倒…
花屋モンタ @ Re[1]:春の夜は優し(04/06) 深夜のうさぎ便さん >大変でぷねTT > …

フリーページ

2007年04月20日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

「心あれば心なしとぞ思い知る
     うれしきものは心なりけり」
が、僕の2007年版おみくじでありました。
場所はもちろん神田は明神!
なんのこっちゃ分からんが
とにかく「心」が大事と言うことね。

それでも、これが難しい。
心や想いというものは
自分が思うようには中々いかないものです。
ほんの些細な出来事や、感情ですれ違ったり
簡単に破綻してしまったり。
自分の想いは届くべきはずの場所から
遙か彼方に着地して、
相手の想いを分からずに
気がついたら全く別の場所に立っていたり。

(もしも、想いというものが幻想ではなく掴むべき明日の糧ならば)

不安や孤独は
理想と現実の間の、
届かせたい明日と、届かない今日と
響きあわない心と心の差異から生まれてくるもので

(僕は賭けてもいい。必ず届くべき未来はあるはずだから)

一人の夜に深い森は降りてきて
あてどのない感情に振り回され擦り切れていく。

(だから、手に入れた翼は・・・失くさないでよ)

昔、僕が16歳の頃、おばさんと公園を散歩していた。
ちょうど、この時期、北の街では桜が満開で
大きな公園の散歩道を薄桃色で染めていた。

16歳の僕は深い深い森にいて
誰とも話さず、誰とも関わらず、
ひたすらに世界を拒否し続けていた。

おばさんは、僕のじいさんの妹の子供にあたる人で
戦争中に岐阜から疎開で山形にやって来た。
その時彼女も16歳だった。

妻に早くに先立たれたじいさんの身の回りの世話と
母親を早くに亡くした父達の面倒の一切合切を条件に。
彼女は自分の与えられた役割を
笑顔で懸命にこなしてきた。
結婚もせずに、ずっと一人きりで。

生き方の綺麗な人だった。

彼女は、僕達兄弟にもたくさんの愛情を注いでくれた。
僕たちはみんな彼女の事が大好きだった。
厳格だった父に殴られて、家を追い出された時も
彼女は優しく慰めて、そして泊めてくれた。
彼女はもう一人の母親のような存在だった。

だから、散歩に出ようと声をかけられて
久々に外に出ようと思ったのだ。

僕の3歩先を彼女が歩く。
僕は黙って付いていく。
春の日は穏やかで
木々の隙間から光が粒になって降って来る。
たまに僕を振り返り静かに笑う。
その時、風が吹いて
桜が舞った。

彼女を桜の薄桃色の花が包み込む。
風が止んで、桜を見上げ
「あぁ、人生はなんて早いんだろう」
と彼女はそっとつぶやいた。
その時、眩しそうに桜を見上げる16歳の少女がいた。
そして振り返り、少しはにかみながら
「多聞ちゃん、人生は早いんだよ。」
と、僕に向かって静かな笑顔で話しかけた。
そこには、いつもの母親のような彼女がいた。

そして、前を向いて歩いていく。
何事もなかったかのように
光の粒の中を歩いていく。
桜色した散歩道を真っ直ぐ前を見て歩いていく。
静かに、静かに。
音を立てると桜が全て散ってしまうとでもいうように。

会話はそれだけだった。
そして、僕らは家路についた。

あの頃、舞い散る桜は美しく、ただ美しく
何かをつかもうとする手の先にあった。
彼女を包み込んだあの桜は
ただ、美しく儚い夢のようだった。

あと少しで40歳になろうとしている僕には
いま、あの桜を自分の中に感じることが出来る。
「人生は早いんだよ」
ただただ、静かに微笑む彼女の
計り知れない想いを身の内に感じることが出来る。

もしも、願いが叶うのならば
僕はもう一度だけ彼女と桜が見たいのだ。
静かに静かに・・・・。
ただ、二人黙って美しく切なすぎる桜を。
もし、願いが叶うのならば。











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年04月21日 00時33分35秒
コメント(16) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


本当に、  
千代丸~  さん
人生はなんて早いんだろう...
40になり、もうとっくに折り返し地点を過ぎていた事を実感中。
(2007年04月21日 04時10分56秒)

溢れる想いが伝わってきます  
フィンち さん
願いが叶うといいですね… (2007年04月21日 06時18分03秒)

良質の  
razey夫  さん
短編小説を読んでいるようです

花屋辞めるて作家なるか。 (2007年04月21日 06時49分16秒)

Re:桜の頃。  
何処之裕次郎 さん
舞う花を
追いて求める
風ならじ
只受け映す
水面静かに

不知

長野も今やっと桜が満開です。 (2007年04月21日 06時50分41秒)

うんうん・・  
keroyonzz さん
柔らかな光に包まれた桜吹雪の荘厳さに心打たれるように。

光を受けながら強く、儚く散りたいものです。

(2007年04月21日 07時41分17秒)

Re:桜の頃。(04/20)  
春ごとに花の盛りはありなめど
会い見むことは命なりけり

桜が魅せる幻想のような現実。
これほど美しいものだったら、
もう一度と願うのは自然なのかもと
思いますた。

その願いが叶うことを祈ってまぷ。 (2007年04月21日 08時32分01秒)

Re:桜の頃。  
ken-z さん
花の命は短いけれど
心に華となり残り
それが心に芽吹き育てば
人に誇れる花となる。
真面目になってしまった。 (2007年04月21日 23時37分19秒)

Re:本当に、(04/20)  
花屋モンタ  さん
千代丸~さん
>人生はなんて早いんだろう...
>40になり、もうとっくに折り返し地点を過ぎていた事を実感中。
-----

えっ!ねぇさん。
僕らは100まで生きるから
まだ、折り返しじゃないよ。ねっ!
(2007年04月22日 23時36分52秒)

Re:溢れる想いが伝わってきます(04/20)  
花屋モンタ  さん
フィンちさん
>願いが叶うといいですね…
-----

残念ながら、夢の中でしか叶わないものになりました。
う~ん、孝行したい時にはですな。
(2007年04月22日 23時37分47秒)

Re:良質の(04/20)  
花屋モンタ  さん
razey夫さん
>短編小説を読んでいるようです

>花屋辞めるて作家なるか。
-----

にぃさん。そっくり返しますよ(^^)
歌って、踊れる作家になってください!
(2007年04月22日 23時39分20秒)

Re[1]:桜の頃。(04/20)  
花屋モンタ  さん
何処之裕次郎さん
>舞う花を
>追いて求める
>風ならじ
>只受け映す
>水面静かに
> 
>不知
> 
>長野も今やっと桜が満開です。
-----

祐さんてば・・・。
祐さんのコメを読むと
自分の日記が恥ずかしくなる(^^”
(2007年04月22日 23時40分50秒)

Re:うんうん・・(04/20)  
花屋モンタ  さん
keroyonzzさん
>柔らかな光に包まれた桜吹雪の荘厳さに心打たれるように。

>光を受けながら強く、儚く散りたいものです。
-----

そうありたいものだけれど、
まだ散っちゃダメ!!
(2007年04月22日 23時48分14秒)

Re[1]:桜の頃。(04/20)  
花屋モンタ  さん
深夜のうさぎ便さん
>春ごとに花の盛りはありなめど
>会い見むことは命なりけり

>桜が魅せる幻想のような現実。
>これほど美しいものだったら、
>もう一度と願うのは自然なのかもと
>思いますた。

>その願いが叶うことを祈ってまぷ。
-----

さすがは姫。
うさぎ姫はさくら姫でもあるわけですね。 (2007年04月22日 23時49分22秒)

Re[1]:桜の頃。(04/20)  
花屋モンタ  さん
ken-zさん
>花の命は短いけれど
>心に華となり残り
>それが心に芽吹き育てば
>人に誇れる花となる。
>真面目になってしまった。
-----

なかなか、誇れる自分は遠いですよ。
遙か彼方です。トリトンに連れて行ってもらいます。
(2007年04月22日 23時51分25秒)

じわ~ん  
その桜色の歩道のモンタさんの後ろに居るような感覚に陥りました。

春の空気。
暖かい色。

久しぶりに感情移入してしまいました。 (2007年04月25日 01時21分38秒)

Re:じわ~ん(04/20)  
花屋モンタ  さん
りんご♪♪♪さん
>その桜色の歩道のモンタさんの後ろに居るような感覚に陥りました。

>春の空気。
>暖かい色。

>久しぶりに感情移入してしまいました。
-----

りんごっちが後ろにいたら気になってしょうがない(^^)
春は良いね。
花の色、溢れる想い、美しくも切ない季節! (2007年04月26日 22時57分42秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: