エリザベス女王杯

こんにちは!GⅠ予想対談です。それではまずお名前・年齢・お住まいなどを掲載できる範囲でお願いします。それと普段馬券を買う際の予想法も教えて下さい。

ほいぴです。
住所は、電脳無敵要塞ほいぴすたあ。
京都、中京、新潟競馬場などに、時々、出没しています。
予想は、血統、時計、脚質、展開、ジンクス、出目…… なんでもありで、自分の都合のいいように組み立てて、 都合のいいように解釈して、予想しています。 それでも、一番、大事にしてるのは、馬のオーラというか、 最初に馬を見た瞬間の第一印象と直感。 いろいろ理屈をコネても、結局、最後は、 それを感じられるかどうかじゃないでしょうか。
今回、重要視したいポイントは、基準レースと世代レベル。
基準レースというのは、有力馬の能力のモノサシになるような ハイレベルなレース。とりあえず、迷ったら軸馬や相手を そこの出走馬から選べば、当たる確率が高くなる。
今年で言えば、東京競馬場リニューアル記念とか、金鯱賞。 オープン特別やローカル重賞の低レベルメンバーとバカにしてたら この2レースの上位馬が、その後、重賞を勝ちまくりっ! おまけに金鯱賞にはG1連続2着のツルマルボーイまで出てる。 昨年の牝馬クラシックで言えば、2歳時のフェアリーS。 このレースさえ、しっかり、見極めることが出来ていれば、 桜花賞(1~2着独占)、オークスはもちろん、クリスタルC、 NZT(2着)、アネモネS、おまけに金沢競馬現役最強馬の1頭、 トゥインチアズまでピックアップすることができた。
ただし、このフェアリーS組は、この世代ではハイレベルだったが、 古馬との対戦になって、まったく、歯が立たなくなってしまった。 そこで重要になってくるのが、各世代間のレベルの比較。
例えば、ナリブーは、史上最強馬に挙げられることも多いが、 ナリブーのG1勝ち2着馬の名前が、すぐに出てくるかというと、 ……結局、エアダブリンとかヤシマソブリンが上位争いをしていた レベルで、このクラシックの出走馬の古馬戦線での出世頭といえば、 オフサイドトラップくらい? 世代レベルそのものは高くない。
 逆に2冠馬サニブーのクラシック世代は、どうかというと、 メジロブライト、シルクジャスティス、サイレンススズカなどが、 古馬G1を次々に勝って、ハイレベル世代を強烈にアピールした。 
低レベル世代といえば、2冠馬エアシャカール世代だけれど、 オペラオーが勝ちまくっていた時の古馬中長距離G1では、 オペラオー世代が上位を独占。スペシャルウィーク世代もまた オペラオー世代の壁に一蹴されているわけで、オペラオー世代の レベルがあまりに高すぎたということも情状酌量すべきだろう。
長くなったけれど、前置きは、このくらいにしておきます。 特に世代レベルの比較については、色々、議論もあるでしょうが、 レイティングとかと同様に、あくまで、僕が予想をする上での 目安の一つということで……

世代レベルの比較については僕は否定的ですね。馬だって成長したり衰えたりするもので単純に比較できるものではないと思います。まぁその辺はほいぴさんもわかってると思いますが。
ハイレベルなレースを基準にするというのはありかもしれません。たとえ2桁着順でもタイムで考えるとレベルが高いとかありますもんね。
それでは今回のエリザベス女王杯を予想するに当たっての基準レースはどのレースと考えてますか?


世代レベルの比較というのは、あくまで予想の目安の一つです。 力量の比較が難しい馬が2頭いたとしたら、東京のレースなら、 東京が得意のトニービン産駒の方を選ぶのと同じように、 とりあえず、よりレベルが高いと思われる世代の馬を選んでみる、 ということです。もちろん、個体の能力差の方が大きいので、 ハイレベル世代の馬が常に勝つわけではないというのも、 血統の適性だけで決まらないのと同じことです。
例えば、府中牝馬Sは、オークス馬同士の対決になったけれど、 結果は、5歳世代の牝馬クラシック上位馬が、1~2着、 4歳世代の牝馬クラシック上位馬が、3~4着になっています。 ファインモーションが、牡馬トップクラスが相手の有馬記念や 毎日王冠で、あそこまで過大に評価されてしまったのも、 勝ち方の派手さばかりに目が行って、この世代のレベルの低さや 対戦相手のレベルの低さが全く考慮されてなかったからでしょう。 
さて、エリザベス女王杯の力関係を測る為の基準レースは、 つきなみな結論になりますが、やっぱり、桜花賞でしょう。 今年の3歳牝馬戦線は、桜花賞1~6着馬を中心に動いています。 中でも不動の中心になっているのが……

牝馬3冠達成したスティルインラヴですか。それでも何気に全て2番人気で勝ってるんですよね。1番人気だったのは全てアドマイヤグルーヴで結果は3、7、2着。3歳世代はこの2頭がやはり抜けた存在ですかね。
では古馬はどうでしょう?


春の時点で既に完成度の高かったスティルインラブだが、 夏を越して、馬体も大きく成長、更にパワーアップ。 秋華賞は、その試運転にすぎない。
エリザベス女王杯では秋華賞以上の強さを見せてくれるはず。 2003年秋バージョン完全版のスティルインラブの登場だ!
「スティルインラブは、ちぎって勝ってないから強くない」 と言っているのは競馬を知らない人。派手な勝ち方はせず、 着差は大きくないが、勝負処で、自分から前を捕まえにいき、 なおかつ、後続馬をまったく寄せつけない強い競馬。 鞍上の幸も「大きな不利さえ受けなければ負けない」 と、不利を受ける前に動く、大きくは紛れようのない、 横綱相撲の騎乗。ゲートや折り合いの不安も無く、 この世代では抜けた存在といえます。
相手筆頭○は、桜花賞4着、オークス4着、秋華賞3着、と やや、パンチ不足とはいえ、最も安定感のあるヤマカツリリー。 好調、アンカツの手綱捌きにも期待したい。
破壊力という意味で、一番なのは、オースミハルカ。 3冠馬スティルインラブ、昨年の女王ファインモーションを破り、 2歳女王ピースオブワールド、ヤマカツリリー、 テイエムオーシャン、ダイヤモンドビコーなど、 3歳・古馬のほとんどの実力馬に先着しています。 しかし、同じフサイチコンコルド産駒のバランスオブゲームと 同様に、使い減りする『休み明け完全燃焼タイプ』のようで、 休み明けのチューリップ賞1着→桜花賞6着→オークス10着、 休み明けのクイーンS1着→秋華賞6着→と、嫌なパターン??? ここは、少し印を下げて、4番手評価の☆。
使い減りするタイプといえば、アドマイヤグルーヴも同じで、 休み明けの若葉S1着→桜花賞3着→オークス7着、 休み明けのローズS1着→秋華賞2着→と、ちょっと心配? グルーヴの場合は、使い込んでいくうちにテンションが上がって いくことが問題なのだが、それでも秋華賞のレースぶりには、 かなり気性の進歩が見えた。秋華賞のぶんだけ走れれば、当然、 2着争いの筆頭だが、気性的に破綻する危険もあるので▲まで。
前走、初めて連対を外したものの、一発、穴を開ければ、 まだ、底を見せていない△メイショウバトラー。
対する古馬の有力馬はというと、 オークス馬レディパステルは、東京がベストのトニービンで、 京都なら入着くらいは、ありそうだったが、中間に一頓挫あり、 出走まで危ぶまれた。ここは、大きく狙いを下げたい。
昨年は、牝馬限定戦に出走しても、良くて入着止まりだった ローズバドだが、今年は、1勝2着1回と、調子を上げている ようにも見えるが、実は、そうではなくって、古馬牝馬戦線の レベルが、今年は、更に低くなってきているだけではないのか? 相手が弱くなったから、成績が上がっただけではないか? テイエムオーシャンやレディパステルとの力関係自体は、一昨年、 昨年、今年と、あまり変わっていないので、その可能性も高い。
暴走気味の単騎逃げが予想されるスマイルトゥモローは、 それでも、距離的に折り合いが厳しいだろうが、潜在能力は、 非常に高いので、怖いといえば、ちょっと怖い。
斤量差があったとはいえ、クイーンSでオースミハルカが、 ファインモーション、テイエムオーシャン以下を完封している ように、古馬牝馬勢は、あまりレベルが高くない。その一方で、 シーイズトウショウ、モンパルナスなどが、古馬オープン戦で 善戦しているように、今年の3歳牝馬は、かなりハイレベル。 とりあえず、府中牝馬S1~3着馬には、×押えの印を打つけれど、 その3頭を含めて、馬券的には、あまり買いたいとは思いません。 ただ、スマイルトゥモローは、前で競馬をするぶん、はまれば、 一発あるので、この馬だけは、ちょっと押えるかも?
問題は、外国馬2頭だけど、欧州の実績馬といっても、 日本と欧州では、競馬の質も、芝の深さも、全然、違うし、 全く比較がつかない。ローエングリン、テレグノシス級の馬が、 欧州遠征して、慣れない馬場で、欧州のトップクラスを相手に、 いきなり、勝ち負けしてしまうレベルと思えば、 欧州競馬のレベルが、そんなに高いとは思えないけれど…… 想像以上に強くて、あっさり勝たれたら仕方ないけど、 いきなり、アウェーで勝ち負けできるほど、競馬は甘くない だろうということで、とりあえず、今回は、軽視? ……というか、なにしに来てるのかさえ、よくわからない。 実績上位のアナマリーは、JCにも出走予定だし……。
予想は、スティルインラブ断然。相手も3歳牝馬有利。 古馬・外国馬は、軽視。……というより、人気馬からいくので、 相手は、3歳馬か、古馬か、あくまでギャンブルとして、 2つに1つに絞ったというかんじです。2000mを越える距離では スタミナの面で、どうしても3歳馬より古馬の方が有利なので、 3歳牝馬総崩れという危険性もありますが……

◎スティルインラブ
○ヤマカツリリー
▲アドマイヤグルーヴ
☆オースミハルカ
△メイショウバトラー
×スマイルトゥモロー
×ローズバド
×レディパステル

ほいぴさんはスティルインラヴ本命なんですね。彼女は間違いなく強いです。おっしゃるとおり自ら抜け出してさらに伸びる脚は脅威ですらあります。ただ僕はローズSの負けっぷりも気になるんですよね・・・ただの休み明けで片付けていいんでしょうか・・・。
それでは予想もまとまってしまったので最後に何か一言お願いします。


スティルインラブは、ヘイルトゥリーズン3×3のクロスを 持っていますが、同じサンデーのネオユニヴァースも休み明けの 神戸新聞杯で完敗したように、ヘイルトゥリーズン系というのは、 ブライアンズタイム、タイキシャトルなど、典型的な叩き良化型。 スティルインラブは、その強いクロスを持っている馬なので、 (そういえば、先週、負けたフィーユドゥレーヴもそうでしたが) ローズSの結果は、予想の範囲内のことで、全く気にしていません。
今回の予想は、自分に都合のいいように理屈をこじつけて、 ちょっと、古馬を過小評価しすぎた気もしますが、……まあ、 予想以上に古馬の壁が厚かったら、その時は、仕方ないですね。
競馬というのは、本番のG1の前に前哨戦がいくつかあって、 その前哨戦の1着馬同士で、本番もワンツーになれば理想的なの でしょうけど、実際は、前哨戦ごとのレベルの差が大きいので、 チューリップ賞組→桜花賞1~2着、ローズS組→秋華賞1~4着 のように、同じレースから1~2着馬が出ることが多くて、 しかも、意外と人気の盲点になってたりしますから。だから、 例えば、桜花賞でスティルインラブに本命を打ったとしたら、 「スティルインラブは強いけど、チューリップ賞で 0.2秒差の シーイズトウショウは、そんなに強くない」なんて言って、 わけのわかんないとこから、とってつけたような相手馬を 持ってくるというのは、あんまりうまくないでしょう。 各馬の能力比較が正確なら、そういう予想も、ありですが……。
とにかく、スティルインラブには、歴史的名牝にふさわしい、 素晴らしいレースを期待したいですね。

どうもありがとうございました!歴史に残る4冠馬になれるといいですね。

-----編集後記-----
ほいぴさんは本当にスティルインラヴが好きなようです。それだけ好きな馬がいるってことは正直羨ましいですね。僕は好きな馬でも、今回はこないだろう・・・とか思ってしまい馬券を買わないこともあるので。ほいぴさんのサイトはこちらです。
http://plaza.rakuten.co.jp/hoipistar/



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