基礎M語第4回 量と体力


基礎M語第4回 量と体力


前回からだいぶ間が開いてしまいましたが気を取り直していきます。
今回は少し難しいかもしれませんので心して読むように!(笑)

まず量ですがMの法則では気の良さを表すということになっています。
気の良さ、これだけだとイメージが掴みにくいかもしれませんが心の余裕度と言ったらわかりやすいでしょうか。
とにかく量という定義は精神的なものであって決して肉体的なものでないことに気をつけてください。

量が豊富な馬は、距離延長への適性が増す・巻き返ししやすい・休み明けでも走れるなどのアドバンテージがあります。(例:フジキセキは量がないので延長マイルが苦手、トニービンは量がないので重賞での変わり身はあまり期待できない、等)
主にL系がこの量を豊富に持っています。しかし全てのL系が豊富に量を持っているというわけではないですし、S系やC系でも豊富な量を持っている馬ももちろんいます。

以上のことより量があるからと言ってきついレースを頑張れるということはありません。むしろ逆です。レースが楽(ペースが遅くなったり、相手が弱化したり)になったときに量が発揮されると言ってもいいかもしれません。
きついレースを頑張れる、我慢できるのはレンチャン期のS系や集中状態のC系の方なのです。

量が精神的なものなのに対して、体力はもちろん肉体的なものです。
ここで間違わないで欲しいのが体力=スタミナではないということです。体力はスタミナだけではなく脚の速さも含まれるのです。
体力もL系が豊富に持つことが多いです。L系は精神より肉体的なアドバンテージが高い馬が多いということです。

ここからは少し応用ですが、スローペースの上がり勝負というものは量・体力が豊富なL系が得意とするものです。量がないC系などはハイペースなどで量を補完する必要があります。
去年の宝塚記念でヒシミラクルが量・体力に勝るシンボリクリスエスに勝ったのはロングスパート質なレースになったからだと言えるでしょう。



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