Moonlight ~終わりの無い夜の旅路~

Moonlight ~終わりの無い夜の旅路~

雨の日の記憶



あれはいつの頃だっただろう
雨が降っているときはいつも不思議な気持ちになっていた
いつ降って、いつやむのか、全くわからなかった
けれど、あの頃は雨に濡れるのが楽しみだったのかもしれない

長靴を履いて歩いた通学路
水溜りを探すのが楽しくてたまらなかった
わざと水溜りに足をつけて、水しぶきを起こしたものだ
あれがまた快感だった いくらやっても靴下が濡れるようなことは絶対になかった
もちろん、普通の靴でこんなことはしなかった

今は以前とは全く逆になってしまっているのかもしれない
もう雨の日が好きにはなれない
濡れてしまうのが嫌になってしまった
濡れることに不快感しか感じなくなった

いつからだろう こんな気持ちになったのは
わからない けれど、人はいつまでも同じ気持ちではいられない
いずれは変わってしまうものなんだ

またいつかはこの気持ちも過去のものになってしまうのだろうか・・・・・・・




あとがき

小学校の頃、雨の日によくやっていたことをテーマに作りました。
本当にいろいろなイタズラをやっていたものです。

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