Moonlight ~終わりの無い夜の旅路~

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113系平屋グリーン車


今回は昨年の12月25日に乗車した、113系平屋グリーン車の乗車記録です。

2005年12月25日、そのとき私は品川駅にいました。
この日は親戚と焼肉を食べる約束をしていたのですが、まだ時間に余裕があるため、調子に乗って「グリーン車に乗ってしまえ!」となってしまったのであります。

知らない人のためにここで説明をしておきます。
私がこの日に乗ったのは、普通列車グリーン車です。
首都圏では、東海道線、横須賀線、湘南新宿ラインの列車は全てグリーン車を2両連結して走っています。このとき私は藤沢駅まで購入しました。特に理由はありません(汗)

話を戻して、私は普通列車グリーン料金を払ってグリーン券を購入し、いざグリーン車の車内へ・・・・・・・・・

この列車には2階建てのグリーン車もあったのですが、私はあえて平屋のグリーン車に乗ることにしたのです。なぜかというと、この列車は非常に古く、両数が大幅に減少してしまっていたのです。2階建てのグリーン車は後から連結されたものなのでかなり新しい雰囲気です。
希少価値があるということで、古いことを承知していながら平屋のグリーン車に乗ることにしたわけです。

列車自体が1963年のデビューであるため、かなり老朽化していることも否めません。
非常に時代を感じさせるつくりになっています。

113系平屋グリーン車
これがグリーン車の全景です。カラーリングは普通車と同じになっています。

グリーン車車内
車内はこんな感じ。簡易リクライニングのため、他のグリーン車よりも見劣りしている部分は否めません。数から言えば非常に貴重なんですけどね。


いよいよ列車が出発しました。最近の車両とは違い鉄製のため、非常に重厚です。私は進行方向左側の窓際席に着席しました。
しばらくすると、車掌さんがやって来ました。
特別な車両なので、当然普通の乗車券だけで乗ることはできません。
実を言うとグリーン券は車内でも購入できるのですが、事前に券売機で購入するよりも250円高くなってしまいます。
私は事前に購入していたので、車掌さんにグリーン券を見せて、車内改札完了です。これで目的の駅までゆっくり乗車できます。

重厚な響きが車内に続く他、隣には普通車がついているため、隣から凄まじいモーター騒音が響いてきます。その車両に乗ったとしたら、相当な爆音が耳を貫いていたことと思います。
古い車両ってモーター騒音もまたすごいんですよ。これが。

駅に到着するたびに、私はちょっとした快感を感じました。
混みあう普通車を尻目に、私はグリーン車に乗っているのです。
いやぁ、贅沢って気分がいいもんですね。

やがて藤沢駅に到着。私はここでしばらく時間をつぶしました。ホームでいろいろとやってくる列車をずっと眺めていました。
そして帰りのグリーン券を購入、私はまた113系が来るまでひたすら待ち続けました。
なんともしてもあの平屋グリーンに乗りたかったからであります。
しばらく待ち続けるとお目当ての113系が来ました。
そのときは本当に嬉しかったですね。また乗れるんです。貴重なあの車両に。
そして私はまた品川駅へと向かっていくのでありました。

その後親戚と合流し焼肉を食うというまさに贅沢三昧な1日となったわけであります。

ちなみにこの113系、今年3月のダイヤ改正でついに全廃することとなってしまいました。
40年以上も東海道線を走り続けたまさに重鎮とも言うべき113系、その勇士を私たちは決して忘れることはないでしょう。
廃止の前にまた乗れたらこの車両に乗ってみたいものです。



追記

去る3月16日、私は再びこの車両に乗ることが出来ました。
これが最後の乗車になりました。
いくら重鎮と言えど、時代には勝てなかったのです。
ですが、113系の活躍を私は二度と忘れはしないでしょう。
いつまでも忘れられずに人々の記憶に残っていてほしいですね。

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