★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

WANT TO FLY TO SKY


まだ小さい頃。天使の絵を見た。

何で見たのかわからない。

でも、ワタシはそれきり自分にも何年か後に翼が生えるのだと信じた。

今も信じてる。

すごくワタシが嫌いになってしまうその時。

ワタシは、空を見て。背伸びをする。

背伸びをするだけで、背中から痛いけど、少し快楽への近道の翼が生えてくる。

そう信じてるから。

そして、とびたつだろう。何もない空へ。

飛ぶのは、辛いかもしれない。休むところもないかもしれない。

でも、何もない今のワタシの世界よりは楽かもしれない。

そう思うと、自然に背伸びしたくなる。

でも、もちろんのことだろうけど。

翼は生えてこない。

この空を何も考えることなく、ただ飛べたら。

すごく幸せだろうと思う。それこそ悩みなんてフッ飛んでしまうだろう。

でも、そんなことができないように人間は翼を与えられなかった。

たぶん、ワタシはそう思う。

携帯のカメラで空を撮ることが多くなった。

それはたぶん、ワタシが空を懐かしいと思うから。

前世が、何であったかすら教えてもらえないワタシたちは。

それでも、前世を追い求めてる。

少しだけのこった、前世のかけらを、かき集めて。

ちらばらないように抱きしめてる。

ワタシが空を飛べる日は、いつくるんだろう。

高いビルのした、眺める地上は、とても狭くて息苦しい地獄。

「誰か、ここから連れ出して。」

いつでもそう叫んでる。でも、連れ出してくれる人なんていなくて。

少しだけ、踏み出せば。もうワタシなんて人間を飲み込んでしまう世界と。

少しだけにらみ合った・・・・。

まだワタシは、その一歩を踏み出せないでいる。

怖いのか、残した前世のかけらがたりないのか。未練があるのか。

それは、ワタシにすらわからない。

でも、いつの日か。この一歩を踏み出したら。

ワタシは・・・・・とべるのかな・・・・。

はるか遠くの記憶と共に・・・・・。

いつでも飛べるなら、ワタシが1番儚く散りたい時に踏み出していいですか?

最後くらいは、ワタシの意志で決めさせて。

Do You want to Fly To Sky With Me?


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: