★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

おねがい。


ひとりぼっちにしないで?

この世界で、まだひとりまよってる。

どうやって生きたらいいの?

どうやって、自分を保てばいいの?

ウソも、悲しみも、見分ける方法すらわからない。

なんで、そんなに笑顔でいられるの?

なんで、そんなにワタシを見てくれないの?

そんな質問も、いつもココロの闇に閉じ込める。

いつの間にか、背中の羽が抜け落ちる。

ワタシの道が白い羽で埋まっていく。

後ろを見た

誰もいない、真っ白な道。

前を見た

誰かいるかもしれない、真っ暗な道。

ただ、その道の先が見えないだけ。

安心なんてできない。

また、裏切られる。

いつか同じ道を歩いた人

ワタシを、置いていったあの人。

いつも笑顔で、ワタシを心配して。

でも、結局一番大事なのは自分だからと言って離れていった。

ワタシの大事なココロをワタシから盗んで。

奪って、壊して、めちゃめちゃにして。

そして、消えていった。

あの人を、追いかけていいのか迷った。

でも、何十・何百と別れた道を歩いてきた。

こっちで合ってる?

貴方にちかづいてるの?

とおざかってるの?

わからないまま、また歩く。

足には、重い足枷(あしかせ)ひきずったまま。

ぐちゃぐちゃになった、ワタシをだれか助けてくれないかと見回す。

でも、やっぱりワタシを助けてくれる人はいなくて。

貴方しか、助けてくれなかった昔を思い出しながら。

また、歩く。

いつの間にか、裸足の足は血まみれで。

重い足枷は、更にワタシを地獄へと連れていく。

つらいよ、かなしいよ・・・・逢いたいよ。

いつからなの・・?

そんなコトバきけなかった。

冷たい足枷をかけられて、ワタシのココロをナイフできりとった。

冷たい視線で、殺された。

「静かにしてろよ」そのコトバしかなかった。

カラダがめちゃめちゃになる記憶しかなくて。

ワタシの中のなにかが消えていった。

悲しみだけをこらえて。

寂しさだけ降り積もる。

いつの間にか、切なさと儚さだけおぼえて。

「おとなっぽいね」の一言にうきうきする。

重い足枷をつけられるまでは

気付かなかった、世間の冷たさ。

ココロ、ナイフでひきちぎられるまでは、

誰かを愛することを誇りだと思った。


でも、もうわからないの。

貴方がもっていったココロに全部つまっていたから。

おねがい、そのココロをワタシにかえしてください。

さよならと言った貴方のコエが

まだワタシに降り積もる。

いつの間にか、冷たい雪がワタシの上をふりつもる。

また、血がにじむ。

白い道は、赤くにじむ切ない道となった。

消えて消えてしまいたい。

この世界から・・・?

ここから?

そんなことは、どうでもいいのかもしれない。


お願い・・・この世界をこわして。

そう祈っても、お願いしても

結局神様なんていない。

神様なんて・・・信じたくない。

わかってるよ・・・だけどもう少しだけ信じさせて。

かみさま・・・おねがい。



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