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Command.1 B



ヨリーナは空間のひずみを歩き、留学先にあるサポートセンターの出口に何とか着いたのだ。
中はガランとしている。
とりあえず受け付け口に行く。



「すみませーん・・・。今日ココに留学する予定のヨリーナ・ハルシアです。」
受付には、お酒と変なオヤジがいた。
「あぁん?りゅうがくぅ?こっちにか。物好きなやつもおるもんじゃにゃ~。」

こいつ酔っ払っているのか、宇宙言語を話している。

「物好きって…ココはどこなんですか?」
ヨリーナはいやな予感がした。
「あぁーココかぁ、ココはサポートセンタぁー。」
「それは知ってます!なんという世界なんですか?」
「・・・ぁ、ここ?えーっとたしか・・・、人間世界だったかなー。」


























「今、なんて…?」





「人間世界。ねーちゃん、てめェの母ちゃんに図られたな。」







オヤジはへへへっとわらった。
「でもまー、人間みにくいやつもいりゃあ、なんとか見れる奴もいる。自分が成長すんのにはけっこーいい国…」
「帰ります。」
ヨリーナは言った。
「そやームリだ。だってもう受付しちまってらぁ。」
モニターを指すと、ヨリーナの名前が登録されていた。
「戸籍いじくっちょってやったから。お前さんがここにいてもなんら問題はねぇ。戸籍にはおめェさんの名前文字って、橋田依っちゅーのにしてやったから。今日からソレ使え。」
「イヤよ!何が悲しくて人間界なんかに…帰して!空間あけてよ!」
ヨリーナはオヤジの胸倉をつかんで叫んだ。
「俺にゃあムリじゃい。んな事せんでも、指令クリアすればよかろーもん。」
「何語しゃべってるのよ!…はァ。」
ヨリーナはつかんでいた手をはなし、ため息をついた。


ふわり…と折鶴が降りてきた。

ヨリーナの手に触れると、自ら広がった。
中に文字が書いてある。どうやら指令がきたようだ。



『人間の家に居候すること』



「おーそうじゃ、この飴をなめぃ。人間の言葉がわかるごてなるっちょ。」
オヤジの言葉が意味不明の領域に近づいていく。
渡された飴をしぶしぶなめた。
なんの味もしなかった…。








ヨリーナはサポートセンターをでた。外は人っ子一人いない。
サポートセンターに重い荷物を預け、帽子をかぶり、箒だけを手に持っている。箒の意味はないが。


はァ…困った。


ヨリーナはぶらぶらと歩く。


なんでこんな所に来なきゃいけないのよ…。しかも寂れているし。


しかし、サポートセンターに勤めているあのオヤジからもらった飴のおかげか人間語がスラスラ読める。


「えーっと…?風の町商店が…」







ドン!












何かにぶつかった。
ヨリーナはよろけた。
嫌な感じがする。






おそるおそるぶつかったものを見ると…人間!!






「キャッ!」




うっそ、今私コレにぶつかった?!!
最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪



ヨリーナは急いで逃げ出した、が。
そいつはヨリーナの腕をつかんだ。

「!!」




何・・・コレ



「私に触れるな、ゲスが。」





ぼそりと呟き、その人間を卒倒させた。



そいつは鈍い音をたてて頭をぶつけた。
ヨリーナはそのまま向こう側に走っていった。


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