モラと桃次郎と私のネコ的生活

モラと桃次郎と私のネコ的生活

エリザベスのひとり言 vol.1「春一番



我が家の春の風物詩・・・「いかなご」と「つくし」。どちらも神戸のパパの実家の風習です。神戸というとしゃれた洋館のならぶ粋な都会というイメージが強いですが、瀬戸内海と六甲の山々に囲まれた地方都市です。特にパパの実家は明石大橋に近いところなのでこの季節、海からあがるいかなごを各家庭の味付けでたべるのが春のしるし。お弁当のすみっこにはかならずいかなごが収まってます。
結婚してはじめて「つくしがたべたいなあ」といわれたときは驚きました。大阪育ちの私の実家では食べませんし、つくしをみた記憶もありませんでした。
「それって戦後の食糧難のなごりじゃないの?」って抵抗したけど、いまでは神戸ではなかなかみつからないつくしを、仙台で採っておじいちゃんに送るのが一番の親孝行と毎年送ってます。もちろん子供たちも一緒に!
小さい頃は遊び半分で楽しく付き合ってくれましが、大学生と高校生になった彼らにはちとかわいそう・・・。
それでも頑固な父親に反抗することもなく付き合ってくれてます。今年はお姉ちゃんは横浜の友達の家に逃避行。弟のT君だけがシブシブつきあってくれました。
「こんな偉い高校生ぼくだけだよ」っていってましたけどね。
でもね、きっと君がお父さんになった時、子供を連れてつくし探しに出かけてると思うよ。そんなもんなんだから。
こういう私も今ではそのへんにはえてるつくしを見て、ふっくらとした、先が開いていないものを見つけると瞬間的に「おいしそう!」っておもってしまうもの。
いつかテレビで鳩を食べる習慣のある香港出身のアグネスチャンが日本の街角で鳩をみるとおもわず丸々太ったのを目で追ってしまうって言っていたのをおもいだしました。(3月22日記)

T君とモラ
  親孝行?なT君とモラ(この二人の不思議な関係は次回)



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