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関崎 優さま
使う事の無い銃を握って、森の中を彷徨う
僕らは監督の手の上で踊る人形の様に
この殺し合いに参加した
まるで強制された様に
善者から殺されてゆく残酷なゲィムに
――――昼。
行く宛も無く歩いては休む事を繰り返した。
人の死体は見飽きる程見た。
でも仲の良い部員を見た時でさえ君じゃ無い事に胸を撫で下ろした僕も
所詮は参加者の一人に過ぎないのかもしれないね。
見つけてもどうにも出来ない。
どちらかは死ななければならない。
それなら会わない方が楽かもしれない。
でも、会いたい。
我が侭なのかもね
けど、君が狂って僕を撃ち殺しても
それでも良いんだよ、僕は。
君が最後まで生き残ると約束してくれるなら。
――――夕刻。
木々の間から漏れる光が赤く染まった。
君を探し出す前に、僕も少し考えなければいけないな。
僕にとって君はどんな存在なんだろう?
君からすれば、僕はチームメイトの一人に過ぎないのかもしれない。
けどね、僕には。
君は居て当たり前で、居てくれなくてはならない存在なんだよ?
少し前迄は何気無く、何となく君が他の誰かに染められていくのが気にかかるくらいだったけど
今はそんなものじゃ無いんだ。
これが、恋なのかな?
多分そうなんだろうね。
そうしたら僕は死ぬ前に
君に、このキモチを打ち明ける事が出来るのかな?
・・・・出来ると良い。
――――夜。
赤が闇に掻き消されていく。
血に取り憑かれた殺人者が活動し始める時刻。
それでも自分より君が気になるなんて
余程重症なんだね、きっと。
早く探してあげよう
君は暗闇を嫌うから
もし今一人だったらと思うと
心配で居ても立ってもいられ無くて。
今迄と同じペースじゃ君に逢えないから
もっともっと早く。
少しでも君に近づける様に。
気がつけば走っていた僕の耳に
大きな音が聞こえた。
これは紛れも無い
・・・・銃声。
直感的なモノだけど
何か嫌な感じがして。
直ぐに音がした方へ向きを変えて走った。
危険など顧みずに。
銃声のした場所へ着く。
あの樹に寄り掛かってるのって・・・もしかして。
予想的中?
悪い予想ばかり当たって良い予想は当たった試しが無い。
野球部のピンク髪っていったら彼くらいのモノだ。
周りに飛び散った血の跡が見える
この距離でも見えるって相当な量だよね?
まさか・・・もう?
悪い予想ばかりが頭を過ぎる
僕は動かない彼に後ろから
小さく声をかけた。
「・・・・鹿目くん・・・?」
彼はもう、振り向く事すらままならないような状態だったけど
それでも良く響くあの声で。
「・・ぅ、しお・・・・?」
僕の、名前を呼んでくれて。
君が生きていてくれる事が、僕の名を呼んでくれる事が
こんなにも嬉しくて。
只、それだけで頬に暖かいモノが伝っていく。
もう、長くは無いんだね?
正面に回ると、虚ろな瞳でじっと僕を見据えて。
ゆっくりと話し出した。
「・・・・も、後少ししかもたないのだ。
けど、お前に伝えたい事があるから・・・最後に、逢えて良かった」
たまに咳き込んでは血を吐く君は痛々しくて見ていられないけど
僕に、何かを伝えようとしていたから。
敢えて何も言わずに見守った。
「・・・お前は、最後まで・・・気がついては、くれなかったけど
・・・僕は、ずっと・・お前が好きだったのだ」
君が話し終わる迄は何も言わないつもりだったけど、
流石にこんな事を言われたら黙っていられなくて。
大人気無く身を乗り出して
「本当かいッ?!!!」
・・・なんて。
言ってしまった。
こんな所を見せるつもりは無かったんだけどな?
「本当だから、少し・・黙って聞くのだ。
僕は・・・僕は、もっと早くに伝えようと思っていたのだ。
けど出来ないし・・・、今だってお前の答えは聞けないのだ」
予想外の言葉。
僕だって好きなのに。
漸く気付いたのに。
君に伝えては、いけないと言うのかい?
「・・・・・何でだい?」
「僕は・・・醜いのだ。
お前が誰かと話しているのを見るだけで、
束縛や嫉妬に囚われて。
・・・だから、お前とは釣り合わないのだ」
急に泣き出した君を見て、堪らなく嬉しいと思うのは間違えているのかな。
不安・・・だったんだね?
君は。
僕は微笑んで、彼の涙を指で拭ってからそっと抱きしめた。
「・・・僕だってね。部員としてじゃ無く・・・
Likeの方じゃ無くて君が大好きなんだよ?
それを伝えたくて今日、君を探していたんだよ?」
僕はそういって腕の力を強める。
驚いた顔でもしているのかな、君は?
「嘘だったら・・・許さないのだ。
けど、凄く・・スゴク、嬉しいのだ」
君が弱々しく震える手を僕の背中に回して
抱きしめてくれて、本当に嬉しいけど。
「抱きしめたりして御免よ・・・痛いだろう?」
君が怪我をしているのも、もう居なくなるのもすっかり頭の中に無かった。
「平気なのだ。もう痛みの感覚は・・・無い。
後少しだから・・・きゅうって、してて欲しいのだ・・、・・」
「・・・ん、わかった」
段々背中に回された手から力が抜けていくのがわかる
・・・本当に、これでお別れなんだね。
「牛尾・・・・約束して欲しいのだ」
君が掠れた声で囁く。
「・・・お前を見た時、服が汚れていなくて安心したのだ。
血がついていないのは・・・怪我をしていなくて、狂ってもいない証拠なのだ
だから・・・これから何があっても、結果的に人を殺めてしまう事になっても・・・
・・・・どぉか、狂わないで・・・・?」
君は本当に最後まで
自分じゃ無く僕の心配をしてくれるんだね
口ではキツい言い方をしても
本当は優しくて暖かい君が
大好きだよ。
「勿論だよ。
・・・・・御休み・・・・。」
僕が自分と君の小指を絡めながら言うと
君は悪戯にクス、と笑って
「有難う・・・・御休み。」
そう言って
瞳を閉じた。
崩れ落ちる君の腕
体温が抜けてゆく身体
君はその綺麗な顔で、あの良く響く声で
もう笑い掛けて僕の名を呼んでくれる事は無いんだね。
君の前でなら
ちっぽけなプライドも、遠慮もイラナイよね?
今くらい泣いても・・・良いよね?
君への想いが強い分、涙が止まらないんだ
本当に大好きだよ
今も、これからも。
この残酷なゲィムで
例えどちらかが死ななければならないのなら
どうしてそれが君だったんだい?
一人で見る闇がこんなに寂しいなんて知らなかった
冷たくなってゆく君の周りに散った血が月明かりに反射して
キラキラ光って見えた。
それからどれくらいの時間が経ったのか
いつの間にか闇が晴れていく
君が吸い込まれて逝ったあの闇が。
僕のココロの闇は晴れないけど
空は透き通るような蒼色で
長い夜が明けた。
君との思い出と行き場の無い僕の想いを残して
僕は君をそっと地面に寝かせて
顔を撫でて
君の横に沢山の花を置いて
最後に。
「またいつかムコウで逢おうね・・・?
さようなら、鹿目くん」
君に別れを告げて
ゆっくりと歩き出した。
意味の無いゲィムを
これ以上君のような犠牲者が出る前に
――止める為に。
終幕。
*+*+*+*+*喜び+*+*
あ、ありがとぉ!!優姐!!ボクチャン大喜びだYo!(チャン?)
貰うさww奪うさw(マテ)
ステキ小説感謝乱舞ですww
鹿目たぁん!!
やっぱ、上手いヨォww優姐ってば・ス・テ・キw(キモ
アタイとタイプが違うから新鮮に感じるねw
狂わない牛尾様wステキよww
ありがとぉございましたぁw
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