MOTOの映画三昧

2006.4月の映画

★ニュー・ワールド★

製作年度 2005年
上映時間 135分
監督テレンス・マリック
出演もしくは声の出演コリン・ファレル、クオリアンカ・キルヒャー、クリストファー・プラマー、クリスチャン・ベイル、オーガスト・シェレンバーグ

1600年代のイギリスが舞台となるラブストーリー。
成就しないラブストーリーとネタバレで申し訳ないが、これを書かないと進まない気がして。
なんともこう言ったストーリーは入り込めばこむほど終わった後が尾を引く。
ハッピーで終れるのが気持ちも区切りがつくがどうもそうは行かない。

コリン・ファレルはなんと言っても甘い（？）というか一直線の眉毛がもの悲しさを出すには十分。
このロン毛もよく合っていると思うし、強く主張しない役どころもなかなかいい。
相手役のクオリアンカ・キルヒャーは若干15歳という。
確かに素朴さは出ていてこの作品にはハマっていたと思うが、表情一つに若さなのか、イマイチ感情が出ていない気がした、伝わりにくかった。
この作品のコリン・ファレルなら相手はもう少し違っていても良かったのではないかと個人的感想。

しかし、全体を通して楽しめたし、コリン・ファレルの演技には拍手だった。
この役のスタイルはいいと思う、普段の彼はこんな感じ…この役がハマっていたので素顔が？？？

★Vフォー・ヴェンデッタ★

製作年度 2005年
製作国・地域イギリス/ドイツ
上映時間 132分
監督ジェームズ・マクティーグ
製作総指揮ベンジャミン・ウェイスブレン
原作－
脚本アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
音楽ダリオ・マリアネッリ
出演もしくは声の出演ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ウィーヴィング、スティーヴン・レイ、スティーヴン・フライ、ジョン・ハート

まだ引越しの余波があり、昨日もリフォーム業者が午前から午後にかけて来て、ブックオフへ出す本を宅配便が取りに来て、さらに夕方にはエアコンとテレビの取り付けと一日接客（？）で明け暮れたので今日は完全OFFと決め午前の部を観てきました。

天気もパッとしないのも手伝ったのか、こんな日曜日は映画でもという人が多いのかいつもの日曜日に比べスクリーンは混んでいた。

近未来のイギリス、第3次世界大戦後の国家に反発する仮面の男「V」にマトリックスのエージェント・スミス役のヒューゴ・ウィービング、ヒロインで秘密警察に捕まってしまうイヴィー（ナタリー・ポートマン）の二人が絡み、最後は二人の間に愛情が生まれる…といったものだが。
後半に押し寄せる仮面の男のものすごい数には圧倒される。
ばっさり、スキンヘッドにしてしまうナタリーには度肝を抜かれるが、それでもしっくり来ているから不思議。
仮面の下の表情は想像させるに十分、言葉やしぐさで仮面が表情を出すような錯覚に陥る。
初めはSFXのかなり効いた物かを思いあまり期待しなかったが、逆に血の流れを感じるストーリーに満足だが、Vは善玉か、悪玉だったのか不透明のまま進んでしまうが結果は…だったらしい。
そのあたりがイマイチあやふやな流れのままとも言える。

★パパラッチ★

製作年度 2004年
製作国・地域アメリカ
上映時間 84分
監督ポール・アバスカル
製作総指揮ルイーズ・ロズナー
原作－
脚本フォレスト・スミス
音楽ブライアン・タイラー
出演もしくは声の出演コール・ハウザー、ロビン・タニー、デニス・ファリナ、ダニエル・ボールドウィン、トム・ホランダー

主役はワイルド・スピードX2、ティアーズ・オブ・サンなどのコール・ハウザー。
アクションスターとしてしっかりと登りつめたララミーは、妻と息子と何不自由のない生活を送るが、ある時、息子の写真を撮られ、逆上してカメラマンを殴ってしまう。
それに腹を立てたカメラマンから執拗な嫌がらせと暴力を受けることになる。
自動車事故で息子は意識不明の重体。
そこからララミーのパパラッチへの反撃開始となる。

製作はメル・ギブソン、実際ハリウッドで数多くのゴシップが表ざたにされるが、これらを皮肉タップリに仕上げた。
パパラッチやゴシップは日頃の悩みとしてストレスが溜まるハリウッドスターたちにとってはこの映画はさぞ気分よく受け止めることだろう。
ポイントはベテラン刑事役のデニス・ファリーナ。
刑事コロンボにダブってしまう雰囲気でするどい推理で迫る。

★プロデューサーズ★

製作年度 2005年
製作国・地域アメリカ
上映時間 134分
監督スーザン・ストローマン
製作総指揮－
原作－
脚本メル・ブルックス、トーマス・ミーハン
音楽－
出演もしくは声の出演ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ユマ・サーマン、ウィル・フェレル、ゲイリー・ビーチ

★リバティーン★

製作年度 2004年
製作国・地域イギリス
上映時間 110分
監督ローレンス・ダンモア
製作総指揮チェイス・ベイリー、スティーヴ・クリスチャン、マーク・サミュエルソン、ピーター・サミュエルソン、ラルフ・カンプ、ルイーズ・グッドシル
原作－
脚本スティーヴン・ジェフリーズ[脚本]
音楽マイケル・ナイマン
出演もしくは声の出演ジョニー・デップ、サマンサ・モートン、ジョン・マルコヴィッチ、ロザムンド・パイク、トム・ホランダー

この映画がピッタリはまったと言っても良いくらい、ジョニー・デップのキャスティングと言えるかもしれない。
17世紀のイギリスが舞台だが、どうでしょう、画像からも決まってると思いませんか？
後半、髪を短くするカットしていた、それは人生の結末を表現、全盛期から衰退していく生き様は官能的にそして悲哀に満ちていた。
バックで流れる曲も雰囲気を十分に盛り上げる。

時代背景にイギリスのチャールズ2世の統治の下、「ふ～ん、お国柄か…」と思える政策は到底想像は出来そうもない。
そんななぜ…と思ってしまうが、それがこの作品を意味あるものにしているのだろう。
「チャーリーとチョコレート工場」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」とはまったく違った「人」、を見せてくれた。

★ファイヤーウォール★

製作年度 2006年
製作国・地域アメリカ
上映時間 106分
監督リチャード・ロンクレイン
製作総指揮ブルース・バーマン、グレアム・バーク、ジェフ・クリフォード、デイナ・ゴールドバーグ、チャーリー・ライオンズ、ブレント・オコナー
原作－
脚本ジョー・フォート
音楽アレクサンドル・デプラ
出演もしくは声の出演ハリソン・フォード、ポール・ベタニー、ヴァージニア・マドセン、メアリー・リン・ライスカブ、ロバート・パトリック

銀行のセキュリティーシステムの専門家ジャック（ハリソン・フォード）は家族を自宅で人質にとられ不正アクセスで進入することを強要されながら、1億円を要求される。
強盗団に自分の家の狭い空間で脅される家族の様子にドキドキする。
またネットでの強盗という顔の見えないところでの犯行とITを駆使してすべて監視するなど。
自分たちに優位なペースで運ぶ犯人コックスの冷静な顔がなんとも言えない。
雨が降り続く夜の出来事で演出効果もかなりのアップ。
やがて情況の変化に強盗団のボス、コックスにも劣勢に変化していく表情ががうかがえたりするのもよく伝わってくる。
知能的な犯行と凶暴さを両方持ち合わせるシーンもなかなか。
意外な人物が強力な協力者（？）となる、など。
飽きることのない展開をITを使ったこまかな要素が一味、二味プラスされる。
ただ、アクションシーンにはハリソン・フォード、お疲れ様と言う感じ。
息切れも聞こえてきそうな…

でもこれは結構好きな映画だった。

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