17年蝉



17年の間、地面の下にて生活をし、地上に出てきて2週間ほどの命を持つ。17年目で地上に出てくるからか、17年の命だからか、17年蝉と呼ぶ。英語では 17 YEAR PERIOD CICADAと言う。

何故17年なの?色んな説があるが、今現在の時点では、どれも正しくないとアメリカの科学者たちは言っている。
素数である17年単位で生まれてくれば、他の蝉たちをかち合うこともなく、間違いなく、子孫繁栄できるからという、トテモ信憑性の高そうな説もあるが、これも違うのだそうだ。その中では、氷河期に何かが起きて、そうなったと言う説が一番近いのでは?と言われている。しかし、今現在では、立証はされていない。
何故17年なのか?それは、いまだに誰にも分からない、謎なのだ。

5月下旬から6月一杯位までの間、約2ヶ月、この17年蝉がいたるところで、見ることが出来た。(普通、蝉は7月下旬から8月くらいに地上に現れますが、この17年蝉は、時期が早い。これは、先にも書いたように、他の蝉に負けず、子孫繁栄がキチンを出来るようにするための、蝉の技なんだそうです。)

特徴は、その数。まさに大量発生という名にふさわしく、物凄い数で発生する。余りの数で、その声、地下鉄の騒音と同じほどだと、日本の新聞に書いてあった。場所を選んで、一箇所にまとまって鳴く性質があるらしく、その場所にいない限り、その騒音?は、遠くエコーをかけたように聞こえるだけでした。

アメリカ東海岸の広範囲で生きるこの17年蝉。下はジョージア州から、上はインディアナ州まで、この蝉が大活躍した今年の夏であった。

私の住むペンシルベニア州も、その蝉の生きる範囲内。森の中は絶好の場所なので、毎日、この蝉の観察が出来た。

beingadultcicada
こんな風に生まれるところに遭遇することも、しばしば。地面に穴をあけ、暖かくなると地面から出てきて、幼虫から成虫になる場所を探す。穴から出てきて、まだ寒いと、穴の中に引き返していく、蝉の幼虫にも沢山出会った。
大抵のセミたちは、明け方まだ早くに、穴から出て、お昼くらいに大人になる。
newborn17yearcicadas
木だけではなく、花や家の壁、ドア、地面、いたるところで、変身を遂げていた。これは、裏の花に所狭しと、変身した蝉の姿。

体はトテモ小さく、4CMくらい。赤い目をもち、透明の羽。日本に消息する蝉に比べて、命は長い。2週間ほど生きる。

この蝉は、地上にいる間は、食べること・飲むことをしない。地下にいる間に、十分な栄養を備えて、地上に出る。地上に出てきたら、子孫繁栄のために、全人生をかける。そのために生まれてくるのだ。
matingcicadas
これはカナリ珍しいと言われたショット。私も、これが最初で最後の、蝉の交尾の姿だった。

こうして、赤ちゃんを宿った雌蝉は、木に卵を産む。小さくて、私たちの目には見えない。そして、卵から孵った赤ちゃんは、木から地面に落ちる。そして、穴をほって、地面にもぐる。そして、又17年と言う歳月を、そこで過ごす。余談ですが、蝉は、地面の下で寝ていると思い込んでいた。しかし、蝉の幼虫は、地面の下では寝ていない。蝶がサナギになるように、寝ているのとは、違うのだそうです。


子孫繁栄を無事に終えた、親蝉は。。。。その一生を終える。
沢山の蝉の死骸を今年は見た。そのたびに、出来るだけ、木の根っこにお墓を作った。

君たちの子供を、次に見るときは、17年後だね。。。ユックリ寝てください。そう思い、手を合わせた。








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