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森脇オリ覚悟!虎・和田監督、初戦必勝あるのみ

 初戦必勝や! 9年目を迎える日本生命セ・パ交流戦が14日開幕する。6連勝と好調な阪神・和田豊監督(50)は13日、松山から空路帰阪後、甲子園でのチーム練習に参加。初戦の勝利にこだわる考えを明かした。14日のオリックス戦(甲子園)から始まる交流戦を制して、8年ぶりの優勝へ疾走する。

 羽を休めている暇はない。和田監督は松山から空路帰阪したナインを甲子園に集めた。西岡、鳥谷らレギュラー野手5人と故障した関本を除くメンバーが打撃練習などに汗を流した。6連勝で貯金を今季最多「9」まで積み上げたが、気の緩みはない。交流戦開幕を前に気を引き締めた。

 「新たな戦いだから。交流戦は次に生かすとかじゃない。一発勝負みたいな戦いになる。初戦を取る? それが大きい。初戦を取らんと2連敗がある。3連戦でも初戦が大事だけど、特に大事になる」

 首位・巨人と1・5差に肉薄。上昇ムードの中で交流戦に突入する。「やはり1度区切りをつけて新たな気持ちで」と第2の開幕という位置づけを明かした。

 苦い経験を糧にする。交流戦は2009年から4年連続で負け越し中。就任1年目の昨季は貯金「2」で交流戦に入ったが、いきなり5連敗(最終的に9勝12敗3分)。以降、借金地獄から一度も脱出できなかった。

 「セ・リーグ同士だと1カ月半の勝敗は取り戻せるけど、交流戦の負けはそのまま残ってしまうし、取り返しようがない。シーズン終わったときに交流戦であと2、3つ勝っておけば、というのが過去多かった」

 取りこぼしがのちのち痛手になるのを避けたい。優勝への手応えがあるからこその感想だろう。2試合制。先手をとり、勝率5割以上で上位を狙いたいところだ。

 和田監督は少年時代、剣道も習っていた。「その頃から相手に何かスキがないかと探していた」。新加入・西岡や鳥谷が今季、積極的な走塁を随所にみせ、チーム盗塁23個はリーグ2位。就任2年目で目指す機動力野球が実現しつつある。厳しさを打ち出す采配も選手に浸透している。

 サングラス越しに何度も繰り返した「新たな戦い」が幕を開ける。同じ轍は踏まない。先手を取って主導権を握り、そのまま交流戦、そしてペナントレースを駆け抜ける。
(阿部 祐亮)










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Last updated  2013年05月14日 14時40分00秒
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