Memory of Embers

Memory of Embers

唯在りし唄



 落書きで汚された壁に スプレーで吹き付けた苛立ち
 誰かの痛みと一緒に消えてしまえばいいのに
 僕が吐き捨てた言葉や 僕が垂れ流した想いは
 誰かの返り血を浴びて帰ってきたんだよ

 聞いたことあるだろ 孤独に震える人の声を
 聞いたことあるのは 彼らを笑う自分の声だけ

 町中ですれ違うたびに 死んだ眼で見つめる人たち
 彼らの瞳に映る自分を見ているような気がして
 語り合うウソやホントの 見分け方も知らないまま
 下手糞なウソばかりついてきたんだよ

 きっと 君も今この星で生きる理由を探している
 だけど 何一つ見つけられずに死んでいく人がいる
 ずっと 僕はもう生きている意味を失くしたと思っていたのに
 そんな僕らの代わりに消えていく人がいる

 擦り切れた切符を頼りに どこまでも線路を伝い
 僕の心に潜む旅の道連れを探していたよ
 誰からも愛される光に 誰しもが照らされるまま
 あらゆる幸せを願っていたんだよ

 理由も無く答えも無く 僕らは人に生まれて
 意味も無く終わりも無く 僕らは人を殺めて
 笑って泣いて 呼吸をして 鼓動を感じて 孤独に怯えて
 ここにある命だけでも絶やさぬように

 ここにある命だけでも忘れぬように

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