Memory of Embers

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愛月夜



暮色に包まれた風は 愛しさを知っていたのかな
君にじゃれつくように 僕を妬むように
まだ朧げな半月は 照らされるだけの波璃細工
宵闇を率いて昇る 醜さを隠すように 

もし君が望むのであれば 光の当たらぬ場所へ行こう
望まずにいてくれるのなら この温もりで干乾びよう

何一つ想いなど伝わらないかも知れない
何一つ言葉にも出来ないかも知れない
だけど僕はこれから君に告げようと思うんだ

君は酷く眩しげに 幸せそうな顔をする
足りない物など全て 知っているかのように
僕は酷く忌忌しげに 未来を望むフリをする
溢れ出た愛しさが 心を満たしてくれる 

君の為だけにいる僕が 僕の全てであって欲しい
そこには穢れた心など 在り得る筈も無いだろう

何一つ未来など許されないかも知れない
何一つ与えられやしないかも知れない
だけど僕はこれから君に告げようと思うんだ

月明かりを泳ぐ風は 愛しさを知っているのかな
君に照らされるように 僕を照らすように

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