現役MSWによるオンライン相談室
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おはようございます今日はソーシャルワーカー(特にMSW)の専門性を厚生労働省の出す指針等から考えていきますそもそもソーシャルワーカーがわからないと言う人は過去の記事をご覧ください↓↓ソーシャルワーカーの専門性について考える ⓪ソーシャルワーカーとは①、②では実際の業務内容方から専門性を考えていきましたが、今回はソーシャルワーカーの基本資格である社会福祉士を管轄している厚生労働省の動きからソーシャルワーカーの専門性について考えていきます是非あなたがソーシャルワーカーの専門性を考える際の参考になればと思います*今後の予定⓪ソーシャルワーカーとは①他職種連携②他機関共同③厚生労働省1.厚生労働省とは厚生労働省とは2001年に厚生省と労働省を統合した組織です「労働」は「働くこと」でイメージしやすいですが、「厚生」というと何の事だかよくわからないですよね厚生とは「厚生年金」とか「福利厚生」とかで使われる言葉ですが辞書的には「生活や身体などを豊かにすること」とあります(ちなみに余談ですが社会福祉士の分野では厚生、更生(生まれ変わる)の二通りの「こうせい」が使われます)つまり厚生労働省とは国民の健康に関することと、仕事に関することを管轄する役割を持っている機関です厚生労働省は医政局、健康局、労働基準局、職業安定局、雇用環境均等局、子ども家庭局、社会・援護局、老健局、保健局、年金局、人材開発統括官などの組織に分かれます厚生労働省ホームページより「組織図」具体的な役割としては・社会保障政策健康保険、年金、生活保護など・公衆衛生の向上水道の整備や感染症予防の知識の普及啓発など・社会福祉事業発達改善社会福祉法人等の認可・管轄など・医療の普及や指導、改善診療報酬や病院、診療所の管轄など・疫病の予防、研究新型コロナウイルスのワクチンや治療法の開発など・労働観環境の整備労働基準監督署やハローワークの設置、雇用保険など・子育て支援認定こども園、児童相談所の管轄や児童虐待防止に関することなど・年金、保険老齢年金、障害年金、各種健康保険給付などが挙げられます厚生労働省と聞くとあまり何のことだがイメージが出来ませんが、健康や就労に関して私たちの暮らしと密接に関わることがわかっていただけたかと思います2.厚生労働省から求められるソーシャルワーカーの役割社会福祉士(ソーシャルワーカー)もこの厚生労働省の管轄に含まれる資格であり、仕事ですそのためソーシャルワーカーが配置される領域を見れば、厚生労働省がソーシャルワーカーに何を期待しているかを考えることが出来ますソーシャルワーカーはコミュニケーションを初めとする対人援助技術を用いて課題の発見と解決に導いていく仕事なので、人々や地域、社会が課題を抱えている分野に配置されることが多いです私が働く病院であれば、病気が原因で介護が必要になったり、病気による経済的に負担が生じたり、就労や就学に問題が発生したりするので、それらを解決できるよう援助していますわりと新しくソーシャルワーカーが配置された分野で言うと地域包括支援センターや学校、刑務所、子ども家庭福祉に関する分野にもソーシャルワーカーが配置されていますこれらから考えられることは社会からの関心事が高く、かつ民間の会社やサービスでは介入や参入が難しい領域にソーシャルワーカーが配置されると言うことが言えますソーシャルワーカーが介入する領域は公的な支援になることが多く、その理由は民間の会社やサービスでは収益を考えなくてはいけず、経済的に余裕のある人にしかサービスが行き届かなくなる可能性があるからですただ経済的に困窮している人に支援が必要なのに、お金がないと相談が出来ないと言うのは矛盾した形になるので、社会福祉サービスに民間が参入しにくい大きな理由となります(ソーシャルワーカーの給料がそれほど高くないのも、収益性が見込める仕事ではないからです)ただ、地域でごみ屋敷になっていたり、虐待が疑われていたり、様々な理由でひきこもりで地域社会から隔絶されていたり、社会的に解決しなくてはいけない事例はたくさんありますこうしたたくさんの社会的な問題の中から特に時代時代で社会的に注目されている問題で解決が求められる分野によくソーシャルワーカーが配置されることが多いです今後も新たな社会的な問題が出てくるたびにソーシャルワーカーは配置されることになるでしょうし、すたれてくる分野と全く未知の分野への開拓も今後ずっと続くのとAIで機械的に解決できるような仕事にはならないことが予想されます例えば今年はロシアウクライナの戦争や、最近では防衛費の増額の話や北朝鮮、中国などとのアジア国内の情勢も常に不安定な状態ですあまり考えたくはないですがもし日本の「防衛」に他国が危機感を抱き、戦力衝突が発生し戦争にまで至ったとするとそれに伴い親を亡くした家庭の子供への支援や、戦争で負傷し障害を持った戦士たちへの支援としてソーシャルワーカーが新たな分野で求められる可能性もあります未来のことは予測しづらいですが、人間が社会生活を営む上で必ず困難さや歪みは生まれるものなので、ソーシャルワーカーが不要になる世界線はないと思っています3.厚生労働省の動きから考えるソーシャルワーカーの専門性厚労省の動きから考えるソーシャルワーカーの専門性とは①社会の構造的なゆがみやひずみから発生する社会的課題やその被害者たちを救済すること②経済的な利益を生むものではなく、公的なサービスによって広く国民全体を対象に分け隔てなく支援を届けるものであると言えますつまりいち個人の利益のみを対象とする狭義のソーシャルワークも当然ソーシャルワーカーの専門性ですが広義のソーシャルワークは地域課題や社会課題に対して働きかけを行うこともソーシャルワーカの専門性です経済的に困窮している目の前の対象者を支援するだけではなく、経済的な困窮を生み出している社会の構造にも目を向けるようにしなくていはいけないということですただ、一人のソーシャルワーカーだけで社会の変革まで働きかけるのはかなり難しいので、所属する施設や地域の関係機関、職能団体などを通して働きかけを行っていくよう様々な人やものとのネットワークを構築しておくことが大切です
2022年12月29日
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