「若者に歴史を知ってほしい」戦争体験語る マレーシア人の富豪クオック氏
2019
年 8
月 14
日
高級ホテルチェーンのシャングリラホテルなどの創業者として知られる
マレーシア
人の富豪ロバート・クオック氏(95)が朝日新聞のインタビューに応じ、アジア
太平洋戦争
での
日本軍
の侵攻に関する自身の体験について語った。「若い人たちに、歴史を知ってほしい」と訴えた。
クオック氏は、砂糖取引や不動産業で成功した実業家。米誌
フォーブス
の今年の富豪ランキングでは
マレーシア
で首位で、昨年はマハティール首相(94)を支える賢人会議のメンバーも務めた。2年前に出版した自身の回想録に記した戦時体験をテーマに7月に香港で取材に応じた。「(戦時の)記憶は心と魂に刻み込まれ、書かずにいられなかった。虐殺を目の前で見たわけではない。でも、身近な人が殺され、多くの悲しい出来事があったことを知っている」
マレー半島では、
日本軍
によって多くの華人(中国系住民)らが殺害された。華人であるクオック氏は当時、家族や知人から、身近な人々の被害について聞かされたという。たとえば、同じ学校に通っていた中国出身の女子生徒は、
日本軍
によってレイプされ、家族とともに殺された。父親が排日運動の資金集めをしていたことが原因かもしれないという。地元住民と欧米人双方のルーツを持つ「ユーラシアン」と呼ばれる人々が暮らしていたジョホール州郊外の集落では、
日本軍
が多くの人々を殺害し、親友の一人も犠牲になった、と話した。
日本については「正直で勤勉な人々の国だが、(戦争は)わずかな人々によって誤った方向に導かれた」。「マレーの虎」と呼ばれた
陸軍大将
の山下奉文(ともゆき)が処刑される直前に残した言葉の英訳版を数年前に読み、反省と平和への思いに感銘を受けたという。
(香港=守真弓)
許すけれども、忘れない
ですね。
シャングリラホテルの創業者もつらい経験をしたのですね。
こうした日本軍の非道なふるまいを読むと、朝日新聞の投書にあった
「 祖国のために戦った尊い命の上に現在の繁栄がある。
戦争は忘れるものでなく、語りつぐべきものである。
」
というところに、違和感を感じます。
欧米の植民地支配からの解放と言いながら侵略戦争を行い、現地の住民に対して
略奪暴行を行った日本軍を、祖国のために戦った尊い命とは言えないでしょう。
侵略者、略奪者、戦時性暴力者というのが正しいのではないでしょうか。
日本人が語り継ぐべきなのは、被害ではなく加害の事実でしょう。
パプアニューギニアやインパールでの住民の被害に言及した8月15日の社説
時を越え、痛みを語り継ぐ
は、よかったです。
MCが声高に 韓国との断交
を叫ぶフジテレビは、
「 中国を懲らしめる
」と国民を煽った戦前の新聞を想起させます。
PS:
アクセスレポートを見たら、時節柄でしょうかこの記事に1200ものPVが
ありました。
親族を兵士として亡くされた方は、あの戦争は祖国日本を守るための聖戦と
思いたい気持ちはわかりますが、やはり侵略戦争です。
中国やアジアの民にひどいことをしたことを反省するとともに、
こころからの謝罪をすべきでしょう。
合わせてこれからもずっと侵略戦争を行わない国を続けなければいけません。
不断の努力ですね。
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