2024 年、田宮太一はテレビ朝日で売れない脚本家として勤めながら、ドッグウェア専門店にパートで勤める妻・ひかり、思春期の娘・信子、やや反抗期の息子・稔、認知症の症状が出始めた母・清子、愛犬のレオと暮らしていた。
ある日、テレビ朝日のプロデューサーである寺本真臣から「終戦 80 年記念スペシャルドラマ」の脚本を無茶ぶりされ、断り切れず引き受けることに。自宅に送られてきた戦争に関する膨大な資料に目を通しながら寝落ちしてしまった太一が、衝撃音で目を覚ますと、家族と家ごと昭和 19 年 6 月にタイムスリップしていた。
その後、亡き父の戦友の甥である小島敏夫と、その息子・新也も共にタイムスリップしている事を知り、終戦まで生き残るために協力していくことにする。
戦時中の東京でやり繰りしながら、戦争の資料と清子の記憶と日記帳を元に空襲を避けながら過ごしていたが、太一がこれを活用して 3 月 10 日の東京大空襲から住民を、空襲の被害の無かった上野公園に避難させる事を思いつく。
ひかりと敏夫の協力を得、清子を占い師として仕立て揚げ、噂話を流して街中でビラを配り、大声で言いふらし、 1 人でも多くの人が助かるようにと尽力していたが、子供たちは既に戦時中の暮らしに疲弊しており、日本の勝利を願うようになっていたため、太一と敏夫に反発する。
子供たちの反発を受け喧嘩になる中、資料になかった空襲が起こり、太一と稔は避難の途中で他の家族とはぐれてしまう。
避難した先で太一は 憲兵 の格好をしている寺本を見つけ追いかけるが、全くの別人であった。次の瞬間、太一の目の前で爆発が起こる。
目を覚ますと太一は左腕を失っていた。そして目の前にあったのは戦火に飲まれた現在の東京と、その瓦礫の山であった。太一は、近くで丸焦げになって倒れていた男に「いま何年ですか?」と聞いたが、男は「にせん … にじゅう … 」とだけ言い残し息絶えてしまった。
太一は混乱の中、家族を思いながら命を落とす。
(ウィキ)
『
終りに見た街
』は、脚本家・
山田太一
原作の小説である。
テレビ
で 3
回・
ラジオ
で 1
回にわたりドラマ化されたほか、
舞台
上演も行われた。
(ウィキ)
テレビは、1982年(細川俊之)、2005年(中井貴一)にテレ朝でドラマ化され、2005年のドラマを見た記憶があります。
脚本はともに山田太一。
今回は クドカンx大泉
で、軽妙な会話が面白かったですが、それだけにラストがショッキングでした。
タイムスリップもので最後は現代に戻ってめでたしめでたしとなると思っていた愛方は、わけがわからなったようです。
「猿の惑星」みたいなものと説明してみましたが、昭和19年と核戦争との間には想像力が必要ですね。
舞台が二子玉というのが、現代的でした。
もちろん、高島屋はありません。
三鷹も出てきます。
2005 年 9 月、東京郊外に住むシステムエンジニアの清水要治は一家の大黒柱で、妻、娘、息子、愛犬と幸せな暮らしをしていた。そんな中、旧友の宮島敏夫と再会する。その 2 日後、妻の紀子が朝起きて外が森で近所の家がないと言い出す。要治が外を見て確かめると、妻の言葉は事実だった。驚いた要治は外に出るが、森を抜け出た先にもあるはずの街はなく、神社では出征兵士の送別会が開かれていた。不審に思った要治はそばにあった掲示板を見て驚愕する。そこに張られていたポスターには 昭和 19 年と記されていたからだ。付近の住民に不審がられた要治はあわてて家に戻るが、そこへ敏夫から電話がかかって来る。釣りに出かけた敏夫親子もまた昭和 19 年にタイムスリップしていたのだ。
敏夫親子は要治一家に合流し、彼らに疑惑の目を向ける軍人たちの追手をかわしながら、昭和 19 年の生活に順応していく。そして、未来から来た人間の義務として、当時の人々にこれから起こる 東京大空襲 の危険を知らせようとある計画を実行に移すが、人々は犯人だと疑われるのを恐れ、結局誰も逃げようとはしなかった。そして失踪した敏夫の息子の新也が突然帰宅するが、帝国軍に入隊しておりすっかり見ちがえていた。新也は敏夫、要治の考えている事はおかしいと言い、また要治の娘の信子も新也に味方する。
そこへ不意に空襲警報が鳴った。要治は自分たちのいる場所は安全で攻撃されない場所だと言うが、起こらない筈の空襲を受けてしまう。衝撃を受け、閃光が光り、要治が目を覚ますと片腕を失っていた。そこは見渡す限りの瓦礫と焦げた無数の死体の山。さらに 60 年前にはあるはずが無い物を見る。それは廃墟となったビルや 東京タワー 、そこは 2XXX 年の原爆の爆心地となった死の街・ 東京 であった。そして、要治は「終わりに見た街」で絶命する。
(ウィキ)
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