日々草

日々草

2010.01.10
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多様な人々の住む社会に進みつつある日本
  朝日新聞が元旦から「日本前へ」という連載記事を掲載している。
 1989年。昭和から平成にかわりバブル経済の崩壊が迫り、冷戦体制が終わる。そしてそれとともに経済を核としたグローバル化が加速、その辺りから20年間に日本社会は失速し始め、グローバル化は国民に新たな貧困層を生み出した。その大波に飲まれながら、益々貧困と格差があらわになってきたのが2009年であった。
社会は閉塞感に覆われ、若い人は希望を見出せない苦しんでいる。

 この新聞連載シリーズは、グローバル化の中で日本社会はどう変わろうとしているか。新しいセルフイマージを描き、前に進む感覚を取り戻す手がかかりをもとめて、日本の新しい社会の息ぶきを追っている。
 昨年末、私たち夫婦は、名古屋大学経済学部のオープンセミナーにトヨタ自動車の財務部門のトップが招かれて講演したので聴きに行った。(動員されて半ばお付き合いで参加したのだが)
しかし、この講演では、グローバル化とは何かということが、とても明快に説明された。
 要するに、トヨタ自動車の場合、国内の販売台数は全販売台数の40数%に過ぎず、この数字は今後減少こそすれ、拡大することはあり得ない。だから、販路を海外、とりわけ中国、インドなどを中心とした発展途上国に求めなければ生き延びれない。
グローバル化とは、全てを現地の人々に任せて生産、販売すること。経営のトップも現地から或いは世界の中から選び、日本人はあくまで補佐役になって、生産販売体制を現地に確立することである、と明言していた。
工場はもちろんのこと下請け工場もすべて国外に移転する。
国内は、自国で販売するものだけを生産する、というものである。(安いからといって逆輸入はしない。それがトヨタの理念とか)
これは、トヨタだけのことではなく、日本の高度経済成長を担ってきた輸出産業は似たようなものであろう。
要するに大企業が生み出す利益は日本には還元されず、海外に滞留し溜め込まれる。
税金も日本には落ちてこない。
このような経済成長戦略が続けられる限り、日本の国民は職場を失い、低賃金のままである。
このような従来の閉塞的な社会構造に風穴をあけて輝きはじめた人々や企業を紹介しようというのが、この「日本前へ」という連載なのである。
さて、その連載7回目が「共生 移民抱く街ー混ざる文化 国の未来図」である。
現在、日本に住む外国人は約220万人、20年で約2倍になった。
(私の住む愛知県は外国人登録者数が東京都についで多く、この30年で4倍の22万2千人に増えた。住民の半数以上が外国人という町さえある。愛知の場合は移住ブラジル人が全国最多で7万3千人。)
この連載は東京オオクボの街の変遷を追っている。
新宿区のある区立小学校は児童の3割が外国籍、籍のどちらかが外国籍とあわせると約7割にのぼるという。
このように外国人が多いのは、勿論上で述べてきたような、経済成長戦略のなかで、研修生という名目で第1次産業や製造の労働者として、入国を大幅に緩和してきた結果である。
結果として、安い使い捨て労働力としての役割を彼らの多くが担わされている。
彼らは生きた人間であるのだから、食べ生活し子どもが出来るなど、ごく当たり前の人としての暮らしがあるはずなのに、その人々の人権は、法的に整備されないままである。
以前からそこに住む住民とのトラブルや敵対・対立など日常茶飯である。
子どもの教育などは全く制度的に保障されていず、日本の従来の学校のなかに組み込まれ、そこで教育を受けている。
グローバル化の名のもとに、使い捨ての労働力として、取り込まれた外国人。その子供たち。このまま進めば、低学歴のまま、就職もできず、社会の底辺に淀む移民の子どもたちがどんどん増えていく。
無職者となって犯罪の温床になり、社会のお荷物となっていく。

多様性を社会のなかに引き入れ、解け合って、社会を豊かにしていくと責任が日本にはあるのではないか。
少子化で人口減少が必至の今、他民族、多文化を国内に入れて、統合することは大切なことではないか。
共に生きて、統合した社会を展望することが、豊かな日本をつくることでも避けて通れない道ではないか。
これこそがグローバル化ということでないか。


 今まで私が出合った事のない低学力の子どもである。
 最初、わたしは、その子がつまづいている所までさかのぼって、勉強をやり直せば普通のところまでは学力を向上させることが出来ると思い、あれこれ試みた。 
しかし、そんなに甘くはなかった。
この子は一応、日本籍ではあるが、育てたのは外国籍の母親であり、今も母子でくらしている。幼い時からの言葉の蓄積が普通ではなく、小学中学年ぐらいの勉強に必要な日本語しか身についていないし、生活習慣も出来ていない。
(日常の日本語は不自由していないように見えるが、それだけでは、勉強するに必要な日本語ではない。)
四苦八苦して教えてあげようともがいているが、賽の河原。お手上げ状態。
私、個人の力ではどうすることもできない。限界を感じている。無力を感じている。
中学側も日本人の生徒と全く同じ授業を与えているので、何もわからぬまま3年間が過ぎようとしている。
本人は、何とか道を切り拓かねばという気持ちはあるが、このままだと多分閉ざされたままと思う。
制度的に救済し、教育を受ける場を与えて、そこでこの子どもにあった教育内容を行なわないと、社会で生きる事は出来ない。このままでは、進学もできないし、就職もできない。定員割れで辛うじて進学できたとしても、又同じ繰り返しとなるだけ。
このままでは、無職になるしかない。
このような社会から疎外された子どもたちが、生きるための能力をつけることも出来ず、どんどん社会にたまることがまさに今、起きようとしている。

移民の子供たちにたいする教育の在り方を研究開発する必要がある。組織的に教育を定着させる必要がある。
クラスの半数以上が何らの形で外国籍であるのに、相も変らぬ暗記主義の点数主義の教育の教室に座らせておいて教育効果があるとは思えない。

朝日新聞の連載記事7回めの外国籍の人々の急激な増加が日本社会に何を引き起こしているか。日本に求められているグローバル化とは何かという記事は、迫られる新たな開国という課題を投げかけている。
このわたしの実体験からも、これは切実な問題なのである。

日本人、ひとりひとりが、狭い地域のなかに閉じこもり、身内で固まっている限り、この今日本が直面している困難を突破できないばかりか、ある日、突然日本人は世界からはるか取り残されて、滅びようとしているのを知るのでないか。





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最終更新日  2010.01.10 22:27:35
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こんばんは  
コメントありがとうございます
本来でしたら、掲示板に書くべきですが
こちらに書かせて頂きます
ご質問の
>この「初めての鉛筆画教室」この婆さんも欲しい本。今も売っているのですか?

エルテ出版の「初めての鉛筆画教室」で書店にて
依頼されれば、購入出来ると思います。

ネットですと、アマゾン
http://www.amazon.co.jp/で
初めての鉛筆画教室を入力して検索しますと出てきます
尚、エルテ出版の本は、デッサンやポーズ集など
専門的な本が多いようです
参考にして下さい、お判りにならないようでしたら
また、コメント欄にご質問下さい。




(2010.01.11 17:42:47)

外国労働者も国民保健に加入  
冨士子婆  さん
Danjoseからのコメント
 数年前まで市川市役所で外国人相談窓口の仕事をやっていて、いちばんたまらなかったのは、
ペルー人など出稼ぎ外国人労働者といえども、国民健康保険加入義務があって、この保険料(税)が
彼らの収入に対しべらぼうに高く、支払い不能者が続出していたこと。さらに滞納すると、年利16%(?)の
延滞金利を課せられること。いまどき16%の金利なんて、サラ金とか消費者金融(昔は高利貸しと言った)並み。
「これが福祉国家のすることか!」と心の中で憤慨しながら、通訳をやっていました。

(2010.01.11 23:21:48)

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