アンパンマン第一章



印象的だった出来事をいくつかご紹介します。

高校生だった時の出来事です。
その日は健康診断で授業はなく午前中で学校を出ることができる日でした。
前日の夜電話がありTが朝一緒に学校に行こうとさそってきたので快くOKしました。
駅が一駅違いだったので通学路がほぼ一緒だったのですが、私は基本的に一人で行くのが好きだったしTは違う子と通っていました。その日はTと一緒に通っている子が部活動の朝練で一足先に行ってしまうので・・・と言うことでした。
当時私には好きな人がいてその人と一区間だけ電車が一緒だったので、そのわずかな時間に話をする為だけにいつもより20分も早い電車に乗っていました。少し早い電車で行くけどそれでかまわないなら一緒でもいいよ。と告げるとそれでもよいと言うのでその日は一緒に行くことにしました。

Tとは一緒のクラスで私の親友Nと三人で帰りにご飯を食べカラオケに行くことにしました。
昼からカラオケを楽しんでいると途中でTが「早く帰らなきゃいけない」と言い出しました。
Tの家はなぜか厳しくことに帰宅時間には厳しすぎるものがありました。私とNはそれほど厳しくなかったので、まだまだ遊びたいと言う気持ちもあり「じゃあ先帰れば?」と促したにもかかわらずTは「もうちょっとだけいる」となぜか帰らなかったのです。
そうこうしているいちにTのポケベルが自宅から鳴りTは電話をかけに行き戻ってくるなり
「親からだった。今日は健康診断で早く終わるはずなのになんでこんなに遅いんだ!!朝も早く出ていったし。って怒られた!!だから早く帰ろうっていったじゃん!!!!」と泣いていました。

は?

私とNの声にならない声はさぞハモっていたことでしょう。

だれもひきとめてないじゃん。

時間は午後三時。怒り狂って心配するほどの時間じゃ全然ありません。

しかも朝早く出たのは私がいかにも彼女を無理やり誘ったかのような言い方。

せっかく白熱していたカラオケの熱も一気に冷め歌う気になれなくなったNと私はお開きにすることにしました。

しかし、帰りの電車の中でTはずっと泣きじゃくりまるで私がいじめているかのような周りの冷たい視線・・・
Tのお父さんは星一徹のようなとうちゃんで、自分の意見に反するものはものすごい暴力を振るうらしく彼女はとてもおびえていました。

しかし私は逆に冷めてて

「だったら早くかえりゃーよかったじゃん」

としか思えず慰める気にもなりませんでした。

その後彼女はそこまで怒られなかったような気がしますが、いかにも悪者扱いされた私とNには忘れられない日になりました。

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: