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室戸岬の宿『室戸荘』の若だんなのブログです。
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2010年12月10日
カテゴリ： へのへのもへじ３ ９８話～１６３話
・・マイアミビーチホテルのスウィートルーム・・
電話を切ったグレゴリーは・・
グレゴリー（☆☆☆☆） 「はあ～（タメ息）」
その時
座ったグレゴリーの
後ろに立っていた・・
特殊エージェント（☆☆） 「毒ガスを散布準備（空母から戦闘機発進）は完了しております・・・いかがいたしましょう・・・・」
グレゴリー 「いまさら・・・中止は出来ぬ・・・・」
特殊エージェントは 腕時計を見て・・
特殊エージェント 「時間です・・」
グレゴリー 「戦闘機を発進させろ・・・」
特殊エージェント 「はい・・」
特殊エージェントは部屋から退室・・
部屋には グレゴリーだけに・・
グレゴリーは 立ち上がり・・
窓の前へ・・
そして・・
マイアミビーチに 集められた星無しを見て・・
グレゴリー 「ビビラ・・・あの中には入るな・・」
・・マイアミビーチ・・
数え切れない数の 星無しが・・
祈りを捧げる者・・
諦める者・・
さまざま・・
星無しの子供 「おかあさん・・・もう５時だよ・・・」
星無しの母 「あなたも・・お祈りしなさい・・きっと・・・救われる・・」
星無しの子供 「うん・・・救世主様・・・・どうか・・お助けを・・」
星無しの若者 「スターズの鬼畜共が！！ ガスマスクを付け始めたぞ！ きっと毒ガスで俺達を殺す気だ！（怒）」
星無しの若者 「俺達！マイアミの星無しを殺したところで！・・きっと・・我々！星無しの英雄「将軍」が俺達の仇を取ってくれる！ ☆人間を皆殺しにしてな！」
その時！！！
急速で！走ってきたビビラは！
ビビラ（星無し） 「どけ！！」
ガスマスクスターズ兵（☆） 「誰だ！お前は！うわ！」
スターズ兵を弾き飛ばし！
ガスマスクスターズ兵 「なんだ？アイツは？ 自らガスマスク無しで・・マイアミビーチに入って行ったぞ？（汗）」
ガスマスクスターズ兵 「なんか・・ビビラ様に似ていたな～」
ガスマスクスターズ兵 「まさか（笑）」
直後！
その場に！
クリスチーヌが 走ってきました！
クリスチーヌは走りながら！
クリスチーヌ（☆☆☆☆） 「ガスマスク貸せ！」
スターズ兵 「うわ！（汗）」
クリスチーヌ 「お前のも！」
スターズ兵 「うわ！（汗）」
クリスチーヌは 走りながら！ ガスマスクを装着し！
右手にはもう一つガスマスク・・
クリスチーヌ 「・・・（殺すわけにはいかない・・・ビッチが死ねば・・ワタシの責任・・・）」
ビビラ（星無し） 「どいて！！」
ビビラは 処刑される星無しをかきわけ！！
星無し 「誰だ！お前は！うわ！」
追う クリスチーヌも！
クリスチーヌ（☆☆☆☆） 「邪魔だ！クズ共どけ！ ビッチ待て！！」
かきわけようとしましたが！！
一人の星無しが・・
星無し 「おい！アイツ！ガスマスクを持ってるぞ！！」
星無し 「本当だ！！しかも☆人間だ！！」
星無し 「ぶっ殺して！うばっちまえ！」
星無し 「待て！ガスマスクを俺のモンだ！！」
星無したちは クリスチーヌに殺到！！
人が少ない・・
海岸まで辿り着いた・・
ビビラは・・
発進された・・
戦闘機を見つめながら・・
携帯で・・・
グレゴリー 「やはり・・・かけて来たか・・今・・星無しの中か・・」
ビビラ 「ええ・・・頼みがある・・」
グレゴリー 「聞けぬ・・・すまぬ・・・カチャ。」
ビビラ 「・・・」
ビビラは もう一度かけ・・
グレゴリー 「・・・」
ビビラ 「ワタシも・・・処刑される星無しも一緒・・・・ワタシも元は星無し・・」
グレゴリー 「・・・」
ビビラ 「伝えたい事がある・・・」
グレゴリー 「なんじゃ・・」
ビビラ 「時代は変わるのよ・・・あなた次第で・・」
グレゴリー 「どう変わるのじゃ・・・」
ビビラの目から 涙が・・
ビビラ 「あなたは・・・ワタシに生きる希望を与えてくれた・・・」
グレゴリー 「・・・」
ビビラ 「あなたは・・・ワタシの『師』・・・心の『師』・・」
グレゴリー 「・・・」
ビビラ 「だから・・・ワタシも・・・処刑される星無し達に・・希望を与える・・・・・それが・・・・ワタシが・・・・あなたから教わった・・・全て・・・」
グレゴリー 「・・・」
ビビラ 「全てを・・・あなたに委ねる・・・・カチャ。」
２時間後の・・
午後７時・・・
夕焼けのマイアミビーチに・・・
一人立つ・・
ビビラの姿が・・
ビビラは 誰も居なくなった・・
ビーチを見て・・
ビビラ 「・・・（処刑中止を決めたのはグレゴリー・・・）」
その時・・
ザクザクと・・
誰かが近づいて来る音が後ろから・・
ビビラは 後ろを振り向くと・・
グレゴリーが一人・・
グレゴリー 「二年ぶりだな・・・ビビラ・・・・・・助かった星無し達・・皆・・おぬしを『星無しの英雄』と称えておるぞ・・・」
ビビラ 「・・・」
グレゴリー 「ワシ次第で・・「時代は変わる」・・・・・そう言ったな・・」
ビビラ 「ええ・・・」
グレゴリー 「どう変わる・・永く続く・・この「格差世界」が・・」
ビビラ 「分からない・・・思わず出た・・言葉だから・・」
グレゴリーは ビビラの☆が無いのに気付き・・
グレゴリー 「・・・・ん？おぬし・・☆は？」
ビビラ（星無し） 「☆を譲った・・・星無しを４人を助けるために・・」
グレゴリー 「そうか・・・」
ビビラ 「・・・」
グレゴリーは 目が潤み・・
グレゴリー 「雷火・・」
ビビラ 「ライカ？」
グレゴリー 「ワシの親友の名・・・
回想 ６０年前・・
大きな湖で・・
釣りをする 二人の少年が・・
雷火（☆ ９歳） 「釣れないな～ふわ～（アクビ）」
グレゴリー（星無し ９歳） 「本当だね・・」
雷火 「うん？来たぞ！デカイ引きだ！（大興奮！）」
グレゴリー 「本当だ！（大興奮！）」
そして 雷火は デッカイ魚を釣り上げました！
雷火 「へへへ～♪ やったぜ♪」
グレゴリー 「すごい・・（うまそう・・）」
ヨダレを垂らす グレゴリーを見た 雷火は・・
雷火 「・・・・この魚！おまえにやるよ！（笑）」
グレゴリー 「え！？」
雷火 「おれん家は・・・・・金持ちだから！いいよ！ お前の家は家族が多いからメシもたくさんいるだろう？（ニヤ）」
グレゴリー 「うん・・ありがとう！（雷火の家・・・母子家庭で・・母親は病気でもスーパーのレジで働いてて・・雷火自身も朝は新聞配達してるのに金持ちなのか♪）」
雷火は・・
いつも・・ 星無しのボクに・・ 優しかった・・
１８歳の時・・
彼の部屋で・・
グレゴリー 「なるほど！この答えはこうだ！」
雷火 「分かるのか？ （汗）」
グレゴリー 「うん！なんとなくだけど・・」
雷火 「ふ～ん・・・凄いな～お前は・・その教材（高校３年レベル）・・お前にやるよ♪」
グレゴリー 「え？」
雷火 「オレなんて・・・高校の勉強・・じつは・・高校一年レベルも分からないんだ・・・（汗）」
グレゴリー 「でも・・頑張れば・・きっと・・・」
雷火 「無理無理・・・」
グレゴリー 「じゃあ・・・本当にいいの？貰って？」
雷火 「いい♪いい♪役立ててくれ♪」
グレゴリー 「うん！役立てる！」
雷火は 何か思いつき・・
雷火 「そうだ・・・試験を受けてみろよ・・・」
グレゴリー 「試験？なんの？」
雷火 「スターズのだよ！」
グレゴリー 「はあ～？でも・・・ボクは星無しだから受けられないよ・・・」
雷火 「へへへ♪」
雷火は 自分の☆を外し・・
グレゴリーの胸につけました・・
グレゴリー（☆） 「え？」
雷火（星無し） 「お前は試験をオレの名で受けて・・替え玉受験・・・・なんちゃって♪ジョーク♪」
グレゴリー 「ほっ・・（安堵）」
星無しの「雷火」は真剣な表情で・・
雷火 「でも・・受けてみろよ・・スターズの試験を・・☆を貸してやる・・・☆を返すのはいつでもいいからさ・・」
グレゴリー 「うん・・・やってみようかな・・・」
雷火 「星無しのお前は・・・将来は・・・『星無しの英雄』になれ・・・こんな馬鹿げた格差世界の時代を変えろ・・時代は・・自分の手で開くんだよ・・・未来もね・・・」
グレゴリー 「うん！」
雷火 「へへへ・・・ごめん・・調子に乗って偉そうな事ばかり言って・・でも・・言いたかった・・・」
しかし・・
その二日後・・
借金と母親の病気で苦しんだ末・・
雷火と・・
その母親は 心中した・・
ボクは 泣いた 泣いた・・
試験は ギリギリで受かった・・
でも・・
死んでしまった雷火に・・ 何も返せない・・
飢えを助けくれた あの時の魚
知識を教えてくれた 彼が読まなかった教材
チャンスを与えくれた 彼の☆
そして・・
彼が・・
ボクに・・
ずっと・・
与えてくれた・・
希望も・・
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