SAMEJIマジメ日記   JAKE JAWSのHP

SAMEJIマジメ日記 JAKE JAWSのHP

PR

コメント新着

のりお@ Re:「熱血カクタス」というテレビドラマ、出てたんだよ。(10/15) こんにちは、 昭和32年生まれの者です。…
河本紫葉@ Re:昔の話をしていいかなあ。(04/06) ひょんな事から、鮫島様の文章を拝読して…
Robertrix@ купить наручные час женские часы мужские наручные купить в спб ht…
Nico@ Re:「熱血カクタス」というテレビドラマ、出てたんだよ。(10/15) 子供の頃に観ていました。 主役だった柴…
Adrian@ SpVyBzKDFyVXtuj Thanks funny site <a href=" htt…
Dominic@ ftCTNcmzIwBZE One moment, please http://www.mauricec…
Thomas@ uaKjPdVtXTlhnX Where did you go to university? <a h…

プロフィール

musamejiこと鮫島宗哉

musamejiこと鮫島宗哉

お気に入りブログ

映画『消えない罪』 New! あけみ・さん

政界のジャンヌダル… alex99さん

【限定数】オリジナ… すみびしん 鳳香さん

八王子駅そばの貸切… さめぇさん

コウダエミの ~ あ… コウダエミさん
  脱力発声道場 無加自さん
カバチタレキャンパ… カバチタレ@naOゃんさん
~気づくことで自分… Fruitionさん
・・ 野山ですごす… りおじーにょさん
キャットファンドの… キャットファンドさん

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2005.07.26
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
夜、久しぶりに、九州でたった一つのPR会社を経営している、源匠ピーアールの田原勝氏と、姪浜の小料理店「御園(みその)」に行く。

天神方面に用事で行くときは、彼の大名のオフィスに寄って、アブラを売ることもあるのだが最近は忙しそうで、たいてい留守だ。
電話して彼がいないと、彼のたった1人の部下の、赤嶺和也君がしきりに恐縮してくれる。

久しぶりに会った田原氏は、今の新しい仕事が、取引先にデスクがあってそこの社員のようにあてにされて、ハマってしまい、昔のサラリーマン時代にすっかりもどったみたいな生活になっているとボヤいていた。

曰く、出社時間が定時に決まってしまった、放送局など在福岡の媒体社との交渉ごとも、某広告会社担当者は、きれいに仕事をしたいとの意向があって、料金交渉など、出きるだけコッテリ、あざとさで対処したい彼、田原氏には、欲求不満のストレスがあるらしい。

聞いてみると、糟屋郡久山に近日オープンする、ユニバーサルの「映画テーマパーク」のオープン前のPRの仕事をしているという。
「シャルレ」という下着訪問販売の会社の広報に在籍して後、宮崎出身の彼は、九州でたった一つのPR専門会社を、福岡に立ち上げて頑張っているのであるが、このことは以前の日記に書いたこともある。


この日、田原氏が、友人の1人のイラストレーターを伴っていた。
「谷新(たに・あらた)」君という。

店のカウンターで、谷君を挟んでいるのにそっちのけで、ひとしきりハナが咲く。

そのうち、田原氏は隣に座っていた初老のご夫婦と話がはじまり、そっちが弾んでいる様子なので、久しぶりに再開した谷君と、僕は話をする。
これまで、いつも寡黙なヒトだったので、ほとんどはじめて話しをした。

彼は27歳の時に、不動産関連のPR会社にいたそうだが、あるキャンぺーンのとき、モデルルームに「絵」を掛けることになり、その絵を、彼が描いたという。
その時の絵が、周囲に気に入ってもらえ、キャンペーン終了時には3万円で買ってくれるという人まで現れた。
その時の自信から、谷君は、もしや絵で食べていける人生を思い、会社を辞めて、フリーのイラストレーターになってしまったのだという。

“今は、食べていけるの?”と尋ねると
「いやー、40歳に最近なったんですが、まだ女房に仕事辞めて良いとは言えないです。」と言う。
昨年二人目に男の子が生まれ、仲人をした田原氏としては、何とか彼がもっと売れるイラストレーターになれるように、サポート、アドバイスをしたいのだ。

彼のイラストは、ベルナール・ビュッフェ風と僕には思えるのだが、色使いが鮮やかで、ゴチャゴチャした感じもあるが、なぜか品が良いので僕は好きなのだ。

福岡天神の大丸の地下にある、「Ships Kids」というブランドで、Tシャツコーナーに、彼の書いたイラストのモノがいくつかあって、彼が見せてくれた「Ships」のカタログには、彼の描いた商品が紹介されている。


僕もどうしたら、彼の作品がもっと人の目にふれるだろうか、というテーマで、思いついたことを気ままに谷君に話してみる。

僕の記憶での彼の絵は、スコッチウイスキーのボトルが、描かれたイラストが最初である。
7、8年前、田原氏が今度、この絵を描いた弟分の結婚式の仲人をすることになったんですと嬉しそうに話してくれたときである。

“谷君の感性のままに、色々な商品や、貼ってあるラベルを描いてはどう?”
“ラベルの付いている商品ってたくさんあるよねえ。そうだ「商品のある風景」というテーマで、ヒトが朝から晩まで、1日のうちに接触し、消費していく様々の「商品」を、片っ端から谷君ならではの「絵」にしていくのはどう?”


“もし谷君のマネージャーを僕がするならば、日本の有名メーカーの色々な、ラベルやロゴを、谷君にはどう見えるのかを描くように注文するよ。”
“谷君のイラストで再現されて描かれる商品、「ラベル」「ロゴ」そのものだって、面白い気がする。そのラベルやロゴの会社の人からは、他人が見てくれる、自社の描かれた「絵」で見るのって、嬉しいかも知れないよ”

谷君自身は、これまで日本の企業や、日本のブランド商品は、「作り手の思い入れや開発の苦労が想像できて、自分と対象物との距離感が決められないんです。」という。
だから日本の物は、描きにくいんだという。
これまでは、皆、外国産の商品ばかりを、イラストでは、描いてきたのだという。

そこをあえて僕は、言う。
“インスタントラーメンでも、化粧品でも、ウイスキーでも、酒でも、何でもいいから、とにかくひたすら描いてごらんよ。
1日に1つで、1年で365日、365枚、1年後に、天神のリバレインの地下のスペースかどこかで、谷君の個展を開催するぞ“、とはっぱをかける。
タイトルは「商品のある風景・谷新の世界」。

「絵」に登場した企業の担当者の1人くらい来場してくれて、広告に使いましょうなんて言ってくれないとも限らないと、前職の広告会社時代の誇大妄想的ストーリーの類になりかけたが、1つくらい実現したっていいよと本気でおもう。

商品の存在は、「日常」である、それ自体は面白くもなんともない。
そんな「商品存在」が「絵になった時」それは「非日常的存在」に代わると思うのだ。非日常というのはドラマではないか!
そのギャップが、文化としての、絵画の意義、意味ではとmusamejiは考えるのであるが、どうだろうか。

田原氏にも、この話をすると、面白いと乗ってきてくれた。
とにかく谷君は、もっと売れてもいいイラストレータだというのが、2人の共通認識なのである。

さて、田原氏が熱心に話をしていたご夫婦は、ご主人のほうがこの日、上海留学から戻って来たばかりという。「御園」で、刺身を食べたいということで、夫婦できていたらしい。
上海から奥さんへ買ってきていた土産の「リング(数珠の様な)」を、田原氏が、自分も同じようなものを持っていたが、最近壊してしまったというと、奥さんは自分の腕からはずしてどうぞどうぞと、くれてしまったのだという。

ご主人からのお土産だったリングは、奥さんの腕に巻かれていたのは数時間しかなかったのではと田原氏も恐縮しながらも嬉しそうである。
きっかけは、ボトルの焼酎のやりとりで、奥さんが田原氏と同じ宮崎の出身ということで、意気投合となったようだ。
ご主人は70歳には近いお年のように見受けられた。

企業で十分勤め上げてその後を、「好きなことを学習・勉強する」、挙句は海外に留学までするなどというケースが増えているのかも知れない。

ぼくの中学時代の恩師も、60歳の定年後に、日本語のルーツはモンゴルにあるのではと思い立ち、なんとモンゴル自治領に住んだり北京の大学に留学して研究をしていて、もう20年もそうした日々を過ごされている方がいる。
歴代の教え子たちが集まって、先生の「80歳・傘寿を祝う会」が、さる5月、東京で記念講演付きで開催されたことがあった。
当時は理科の先生だったが、晩年は日本語に興味をもち、既に20年のライフワークにしているのだ。

互いに知らない客同士が、店のカウンターで隣になったことだけがきっかけで新しいコミュニケーションが生まれ、思わぬ、次の可能性をもたらす。
本来、飲食の場というのは、人々がオープンな気持ちで、にぎやかに闊達に飲み食べ、そして話をしあい、楽しいひと時と、「そのとき」を過ごす場所だ。

それは、時間の共有の一瞬であるが、たまにそこに未来への期待感が不思議に嵩じることもあるのかも知れない。
いつもの仲間で、いつものままにすごし、話すことに、ちょっと「外の人」や「外の風」が入るだけでも、その日1日、何か新しい気持ち、考え、そして行動がうまれ、嬉しく元気になる。

行き当たりばったりの夏の1日にも、思わぬ感慨があるものだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.07.28 23:58:21
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:姪浜の小料理店「御園」で、コミュニケーション広がる。(07/26)  
sumairu1962  さん
ひょんなことから新しい出会いも生まれますね。
楽しく語られた時間から出会い以外も生まれた様子。
素敵です。 (2005.07.27 20:20:30)

Re:姪浜の小料理店「御園」で、コミュニケーション広がる。(07/26)  
awanokunio  さん
いちばんまっすぐな道だと思います。
仙台のカフェC7でも、アートの
個展をしますが、プロの方が
やる場合は、みてほしいというだけでなく、
個展に際して、JRやJTBや放送とか代理店とか、いろんな人脈リストに広報して、来てもらってこんなのを今書いています、こんなのも描けますという発表の場にしています。
イラストの場合、個性があって賞をとり→みんながめをつけるというパターンと、広告代理店に足を運んで、なにかあったときに、発注が来るというケースがあります(仙台はほとんどこれで、レンタルのイラストやさんやフリーの人が今関わっている代理店(の動きもあるので)におとづれてきています。ただ、食えているかというとなかなかきびしいのが実情で、なかでも「似てる倶楽部(似顔絵CIで先駆けです)」をたちあげた大沼富美おさんとかは逸材で、なかなか大変のようです。PR会社についてはhttp://plaza.rakuten.co.jp/sendaicoaching/160000
くらいの理解しかありませんので、ご教授願いたいです。
(2005.07.28 13:21:42)

Re[1]:姪浜の小料理店「御園」で、コミュニケーション広がる。(07/26)  
awanokunio  さん
こちらこそです。
おこしいただきありがとうござます。 (2005.07.28 18:04:15)

Re:姪浜の小料理店「御園」で、コミュニケーション広がる。(07/26)  
nikoniko2003 さん
お久しぶりです!
私もずっとサボッてましたが
やっぱり日記書くのは楽しいし、楽天でもこうして
出会いがあってコミュニケーションが広がるのも
楽しいんですよね^^ なかなか広げられないですが~。
私の妹も仕事で化粧品や石鹸のパッケージの絵(沖縄の商品。という限定なので描きやすいとは思いますが)を描いてました。私も絵を描くのが好きなのでちょっと
手伝った事があるんですが、「非日常的」ってすごい
よくわかりますよ!いつも夢中になってました。
それから私も三十路になって、同年代以外の方との
おしゃべりが楽しくなってきたと感じていたところ
だったので今日の日記はとても興味深かったです。
追伸:スレスレな私の日記、今になってとても
恥ずかしい・・。でもいつも読んでくださって
本当にうれしいです。ありがとうございます! (2005.08.17 13:54:35)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: