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「フィードバック」という用語は結構、浸透していることばだろう。
もともと工学用語で、アポロ宇宙船が月へ行くとき
本来の軌道と、実施の航路の間がズレていると、地上からそのズレ具合を飛行士へ伝えることを
フィードバックと言う。
コミュニケーションの講座などでも「フィードバック」という使い方がある。
普通の会話でも、「フィードバック」するね、
などということも増えている。
ある人が、何かを発表したり、
パフォーマンスや、行動に関して、人前でやったりした後、
周囲の人間たちが、
その人へ感想や、意見を返すときに
フィードバックするなどと、使うようになった。
研修や講座の後などでも、
「振り返り」ということばも同じ意味合いで
よかった点や、反省点を挙げてチェックする際に
使ったりしている。
これは、それまでの”ある過去の時間での出来事”について
コメントすることだ。
対象は「過去の時間」であることだ。
ポジティブなフィードバックは、嬉しく、元気付けられる
しかし、反対にネガティブなフィードバックだと、
拒否したくなったり、受け入れにくかったりする。
ネガティブなフィードバックの代表は
「叱責」だ。
これも、ひとつのフィードバックともいえる。
ネガティブフィードバックは、
相手が、ネガティブなことでもかまわず自分に言って欲しいと望んだときには効果がある。
叱責も、相手が、気づき、受け入れようと思える表現に工夫がいる。
だから、基本的にフィードバックはその人のためにつたえようとするとき、
僕は、ポジティブないいことを言ってあげるのが効果が生まれ
コミュニケーションの活性化につながるはずと信じている。
僕は、ネガティブフィードバックはめったにしか言わないよう意識している。
その人に由来する、本来の性格やパーソナリティについて、
ネガティブなことは言ってもつたわらない。
そうなっては、ヒトは、むしろ、傷つく。
コミュニケーションの基本で、主役はコミュニケーションの相手方にある
とすればこれは当然のことだと僕はおもう。
フィードバックは、その人にとって
役立つ、前向きなものであるほうが、
よりよいコミュニケーションの考え方には即しているのだ。
言って良いのは、その人の、行動、モノ、コトに関してでヒトについては、効果がないということだ。
さて、最近「フィード・フォワード」ということばの存在を知った。
調べてみるとアメリカのコーチで、
マーシャル・ゴールドスミスという人が
自分のワークショップのエキササイズで用いているという。
このコーチは、GE社のジャッウエルチ元CEOのコーチとして
有名な人だそうだ。
彼の唱える「フィード・フォワード」とは、
自分自身で変革したいことを1つ決め、
それを周りの人を巻き込んで改善していくこと。
まさに、未来への前進を秘めたコメントをもらうこと。
過ぎ去ってしまった過去のことは、変えようとしても変えられない。それならば、将来に目を向けて、自身を改善しようという考え方だ。
設問「あなたがこから”改善したい”と思っていることを、ひとつ挙げてください。
そして、
・周囲の一人に、そのことを話す。
・聞き手は、どうしたらよいか、アドバイスをする。
・話し手は、アドバイスに「良い悪い」の判断はしないこと。
・何を言われても「ありがとう」と言う。
・次に、また別の人と、このエクササイズを続ける。
たったこれだけだ。
つまり、その人の改善に、どんどんアイデア出しをしてあげる会話なのだ。
これは、コーチングの会話ではほとんどない。
コーチは教えません、考えるのはあなた!どうしたら、良いと思われますか?
と会話していくのがコーチだからだ。
このワークをやってみて僕自身、気がついたことがあった。
改善点へのアイデア出しに、すぐには応じられないのだ。提案やリクエストへの気持に即切り替えが出来なかった!
つい、コーチとして、
「あなたは、ご自分ではどうしたいのですか?」
と聞いていきたくなるのだ。
提案やリクエストなどのアイデアがすぐ出ない。
もっともそれは最初だけで、
こんなのはどう?ではこれは?と、
結局、おせっかいのアイデアだしはどんどん進むのだが…。
さて、自分の改善点を、
人に開示し、出てきた意見に対しありがとう、ありがとう、と言いながら聞いていくと、
思わず、すばらしい提案が得られてくる。
それからさらに、自分のアイデアも膨らんで改善したいことへの意欲が非常に高まる。
未来への行動を促すという面では
消して自分だけの気づきだけでなく
他人が提示してくれるアイデアにも
実はというか、やはり
多くのヒントがあるのだ。
このワーク、思いのほか、好評で最近の僕のミニセミナーではすでに何回か試みて大変好反応だ。
マーシャル・ゴールドスミスさん、ありがとう!
体験されたい方は、どうぞ私のミニセミナーへご参加ください。
福岡では、次回は、2月26日、3月4日ですよ。