NONES日記

豆本関連の本

「豆本を作りたい人へ」 関連本の紹介です。

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------------ 2007年8月13日分

■おまめの豆本づくり ページ数:79p 発行年月:2007年02月

☆初めての人が「豆本」を作るのに適した本です。手順が丁寧に説明されています。道具の紹介があり、作り方に関しても手順ひとつひとつを写真入りで丁寧に説明しているから相当分かりやすい。
また、糸で綴じる「和綴じ本」の糸の通し方は、本来説明が難しいところですが、かなり細かく図解されているので、これなら出来る。
豆本ながら背に「寒冷紗」を使う等、製本の面で本格的なのできちんと強度を持った本が作れると思う。

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↑写真はソフト加工してあります。m(__)m
 中央の写真入図解の丁寧さが伝わりますか?
 ハケ(筆)を使って糊付けする段階では、矢印で筆を動かす向きまで書かれている親切さに脱帽。



■「自分で作る小さな本」 ページ数:79p 発行年月:2002年04月

☆作品集として見る価値がある本です。

前半は色々な作例とともに作り方を紹介。作り方の部分は作業ごとに写真が載っていて分かりやすい。後半49ページ以降モノクロ。

著者は、武蔵野美術大学卒業後、出版社勤務を経てブックデザイナーになった人。「中学生からの趣味であるミニチュアブックを制作し、数年に一度、装丁と手製本の展覧会をしている」というだけあって、「はじめに」の前書きメッセージから、実際の作品にいたるまでミニチュア本への愛情が伝わってくる感じがする。

ただし、作例を見ると分かるが、この人はかなり手先が器用だと思う。作品が綺麗であこがれちゃうけど同じものは難しくて作れそうにない・・(-_-;) 



■「私だけの一冊を作る」 ページ数:79p 発行年月:2004年07月

☆なかなか良い印象の本です。
☆作品集として見る価値がある本です。

紹介されている作品の中で、芥川の「蜘蛛の糸」を「蜘蛛の巣」の形にしていたり、星型の本とか、作品として見ごたえがあります。本作りに夢を与えてくれる作品の数々を見ることが出来る点が特徴。スクラップブッキングっぽい要素も増してきていると思います。

作者名を見たら、上で紹介した「自分で作る小さな本」と同じ作者「田中淑恵」氏の本でした。(この人は現時点でこの2冊しか出してないみたい。)こっちの本は上の本の2年後に出版したらしい。

後半、モノクロになる41ページには本作りのための基礎知識がまとめて詳しく書いてあるので勉強になります。
また、作り方説明部分が前の本よりも充実しているのと、初心者の人にも作りやすい「綴じノートの作り方」が丁寧に載っているので、未経験者にも作れそうな気がしてくる。



■「はじめての和装本」 ページ数:71p 発行年月: 2003年08月

☆和装本を作るならこの1冊で。

題名どおり、和のテイストの本。
日本の昔ながらの糸で綴じるやり方、「四つ目綴じ」などが載っている。
作品では和紙が多用されているので、和紙を使って和風なものを作ってみたいと思う人には参考になるかも。●洋風のものを作りたい人には向かない。

前半はカラー、後半49ページ以降モノクロになっています。

著者は、「書」と「拓本」が専門の人で、和装本の魅力を伝えるためにこの本を作った。小学校・中学校の校長を経て、全日本書写書道教育研究会事務局長、東京都中学校書写研究会長などを歴任し、現在は大学講師をしているという経歴。

手順の中に、イラストに混じって著者の手が写っている。
その手のシワや老け具合がこの本全体から受ける印象と合致していて、そこが良い。



■「手で作る本」 ページ数:95p 発行年月:2006年03月

☆材質に凝りたい中級者向けの本です。

著者が“手工製本家”だけあって、表紙に革・木・アルミ板などの紙以外の材質を使った作品などが載っている。
しかし、これは「初心者が一冊目に買う本」ではないと思う。(綴じ方や糸の縫い方の手順ごとの図解が少なく、文章による説明が多いため。)
性質としては「作成経験・知識のある・目的を持って作る中級者向けの本」という印象。本作りの深さを感じられる。



■ちいさな手づくり絵本 ページ数:95p 発行年月:2006年07月

☆雑貨系の絵本作りの本です。
作例は4つ。不思議の国のアリスのバインダーや、パソコンやスキャナをつかってコラージュみたいにした旅行記とかが載っている。
「スクラップブッキングのようなタイプの作品」を見たいなら参考になると思う。

しかし、綴じ方についてはほとんど触れられていないので、「本作り」を覚えたい人には向かない本だと思う。 本の感じはかわいいですよ。



■「フリペの楽しみ」 ページ数:111p 発売年月:2007年03月

☆「フリーペーパーを集めて載せて紹介している本」
とにかく色々なフリーペーパーの見本(実際に刊行されてるものなど)が載っています。それらは本文の字が読めるほど大きくは載っていなくて、でも色とりどりなので「眺めているのが楽しい」そんな本です。

発想次第でなんでもあり、コラージュ・お絵かき・楽しく作ろう!という気持ちを盛り上げてくれます。全体的なテイストは「渋谷とか代官山とかの若者っぽい感じ」かな。ある意味「広告批評」系でもある。(内容じゃなくてこの本自体が)



■「手づくり絵本」 (文庫本) ページ数:193p 発売年月:2003年10月
著者:沢田 真理 ・・・武蔵野美術大学卒の絵本作家。

☆本作りについて書かれている、文庫本サイズの、読み物です。

絵本作家である作者がどのように本を作るのかを教えてくれる。
「素人の旅行記作り」の作り方(写真を切って貼ったりする)
レイアウトなどが参考になるかもしれない。
今風のおしゃれな感じというよりは、やや古臭い印象を受けた。



また他の本を読んだら追加します。

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