ペチュニアのピンチ(摘芯)

ペチュニアのピンチ(摘芯)


ピンチ(摘芯)のメカニズム

  • サフィニア、ブリエッタ、ミリオンベルなどの『ペチュニア・カリブラコア』類をはじめとする多くの植物は、ピンチ(摘芯)することによって大きく育ちます。それはなぜでしょうか?


  • 植物には『成長点』という、枝や花をどんどん成長させようとする物質が多く集まっている部分があります。それは大抵、頂芽(ちょうが)と呼ばれる枝先にあります。


  • それとは別に、葉の脇からも芽は出ようとします。この芽を『腋芽(えきが)』といいます。この腋芽を多く出すことができれば、枝数が増えて株姿が充実します。


  • ところが、植物は成長点を真っ先に伸ばそうとプログラミングされており、腋芽には成長物質があまり回ってこないのです。


  • そこでこの『成長点』を切ってみましょう。すると。。。そうです!成長物質が腋芽に回るのです。

  • これがピンチ(摘芯)で植物が大きくなるメカニズムの秘密です。


ピンチ(摘芯)の方法


写真は第一園芸のブリエッタです。

赤丸で囲った部分を摘芯してみましょう。
ちなみに、ブリエッタは摘芯しなくても腋芽がよく伸びます。
実際には、鉢からはみ出した枝を2週間に一回程度切るだけで 十分大きな株に育ちますし、その方が花付きも良くなる印象が ありますよ(^^)。

開いたばかりの芽だけでなく、その下に開いている葉をつけて切ります。

成長点を切るのが目的ですから、神経質になる必要はありません。 枝をよく見てみると、枝先だけ色が違っています。 この、色が違っている部分を切ればよいのではないでしょうか。

注意点はただ一つ。
切って残った部分に、葉が一枚以上ついていなければなりません。 なぜなら、腋芽は葉脇から出るからです。

腋芽が伸びたら、その枝先をピンチしても構いません。 たくさんの枝先をピンチした場合は、発芽促進を狙って 液肥を与えます。

花を開花させる時期をコントロールする場合は、 蕾も摘み取ります。(摘蕾:てきらい) 蕾も『成長点』ですd(^-^)!



ピンチ(摘芯)のタイミング

私はおおよそ、以下のようなタイミングでピンチを行います。
これが正解ではありませんので、自分流を探して下さいね(^_-)-☆
サフィニア(サントリー) ・植え付け時。
・鉢の半分程度に育ってきたとき。
・枝先が鉢からはみ出たとき。
・蕾が出来はじめたら、開花時期を決め、
それまでは摘蕾。
ブリエッタ(第一園芸) ・植え付け時。
・開花時期を決め、それまでは蕾ができたら摘蕾。
・徒長枝が株姿を見出したら、その枝を摘芯。
ミリオンベル(サントリー) ・植え付け時。
・開花時期を決め、それまでは蕾ができたら摘蕾。
・開花時期に合わせ、株姿を整える意味でピンチすることもあり。
ペチュニア全般 ・基本的に植え付け時は必ず摘芯。
・ピンチを多く繰り返すと、葉が密になり力強い株になる。強健で
冬越し率が高くなる印象がある。ただし、風通しが悪くなり、
蒸れる可能性もある。
・ピンチを少なめにすると、花が多くなるような印象がある。
ただし、風にあおられて茎が折れてしまうなど、強健さに欠けるか?





© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: