MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Apr 14, 2009
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カテゴリ: 映画鑑賞記録
"ANGEL"

監督、脚本・・・フランソワ・オゾン
原作・・・エリザベス・テイラー
出演・・・ロモーラ・ガライ エンジェル・デヴェレル
シャーロット・ランプリング ハーマイオニー・ギルブライト
サム・ニール セオ・ギルブライト
ルーシー・ラッセル ノラ・ハウ=ネヴィンソン
マイケル・ファスベンダー エスメ・ハウ=ネヴィンソン

・物語序盤・

エンジェル・デヴェレルは、田舎町の貧しい家庭で生まれ育った少女。
他界した父の遺した食料品店で、母と共に生活しているが、自分は貴族の血を引いていると言いふらしている。
上流階級に憧れるエンジェルは、近くに在る裕福な一家が暮らす豪邸"パラダイス屋敷"をいつも眺めては、貴族社会を夢想して物語を書き綴っていた。
母や叔母は彼女に呆れているが、エンジェルは何れ自分は大作家になると信じて疑わなかった。
ある時、エンジェルが多数の出版社に送っていた自作の著書"レディ・イレニア"に、一つの出版社が興味を示す。
喜び勇んで初めてロンドンを訪れたエンジェルを迎えたのは、発行人のセオ・ギルブライト。
著者を初老の婦人と思っていたセオは、16歳の少女が現れて驚く。
セオはエンジェルに、誤った記述を訂正するなら、出版しても構わないと言うが、エンジェルはコンマ一つすら変える積りは無いと、頑なに自分の無知を否定した。
セオの妻ハーマイオニーは、エンジェルが全てを空想だけで書いていると指摘するが、エンジェルは彼女にも傲慢不遜な態度を取る。
可笑しな記述はあるものの、作品に惹かれるものを感じたセオは危険を冒して出版に踏み切り、エンジェルは念願の作家デビューを果たした。
貴婦人のメロドラマを描いた処女作は、世の女性達を虜にし、エンジェルは瞬く間にベストセラー作家となり、夢に描いた通りの暮らしを手に入れるのだった。

しかし彼は売れない絵ばかり描いて、借金を作って、女性関係にもルーズな困り者の若者だった。



オゾン監督初の全編英語脚本による映画です。
オゾン監督にしては、非常に判り易いストーリー展開でした。
極めて高慢で不躾なヒロインなのですが、何故かとても魅力的に感じました。
強気だけれど脆さを併せ持つ、ダイヤモンドのような女性。

エンジェルの最期の言葉が、かつて彼女が書いた小説のラストと同じなんですね。

自分の生い立ちを恥じ、美しいものだけを見続けるエンジェル。
理想の人生を生きる事で、忌まわしい過去を忘れてみせると。
憧れ続けたパラダイス屋敷に住んでいた、アンジェリカという名の少女。
"天使"と"天使のような子"の立場は、大人になって逆転します。
アンジェリカの一家は破産して邸宅を手放し、エンジェルは成功で手にした大金で屋敷を買い、召使ではなく主になるという望みを果たす。

運命が齎した皮肉な結末とは何かと思っていましたが、すっかり忘れた頃に、意外な形で登場するのですね、アンジェリカ。


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最終更新日  Apr 15, 2009 12:55:22 AM
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