♪知ってる人は知っている♪

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☆3話♪



「姫様・・・お食事をなされないと、もう3日目でしょ? 体に響きますよ?」

そう、もう3日も食事を取っておらず、暁姫の体は見るからに痩せ衰えていた。

「何もいらない・・・」

こうなることは分かっていたはずだった。

だが、実際に失われた際の精神的ショックは想像以上だったようだ。

「わかりました、ですが必ずお食事はなさってくださいね。」

しぶしぶ食事を持ってきた女性は引き下がった。

「・・・なんで・・・なんで・・・なんで・・・なんで・・・」

それしか言えなかった。 悔しかった。 悲しかった。 嫌だった。

私の好きな自分と似ていた彼の姿、

私を好きだといってくれた彼の声、

私を大切に、傷つかないように扱ってくれた彼の性格・・・

全てが私の目の前から消えた。

そうして、いつの間にか暁姫は意識を失っていた。



「お・・・ろよ・・・あか・・・つき・・・おい、起きろよ暁」

「え・・・なんで?」

いるはずもない彼はそこにいた。

「まあ、色々とな・・・お前、痩せたな? ちゃんと食事とってるのか?」

「そんな事言って・・・私がどれくらいお前のことを「知ってる」

「え?」

「知ってるさ・・・お前、心配するなと言っても、心配してくれてたからな。」

「じゃあ、なんで「最後・・・とは言いたくなかったけれど、お別れの言葉を言いに来たのさ」

「お別れ・・・嫌だ、嫌だそんなの聞きたくない」

そう言って手で耳を塞ぐ。 長い沈黙、そして彼が言った。

「お前、いつか言ったよな・・・現実には辛いこともある、だけど、耐えてみせる

自分より辛い経験をした人を勇気付ける為に、自分はどんなに辛くっても

耐えなきゃダメなんだって・・・」

「・・・」

「アレは嘘か?」

「嘘じゃない、だけど「俺は大丈夫さ」

「え・・・」

「俺はいつもお前の心の中にいるから大丈夫・・・って、こういう言い方嫌いだったかな?」

無言のまま、くびを縦に振る。

「そっか・・・おっと、そろそろお別れの時間か・・・今までありがとうな、長くはなかったけど

とても良い人生だったよ。」

「駄目だ・・・行くな!」

「ありがとう・・・愛してるよ、暁・・・そして、さようなら」

そう言って、いつの日かと同じように唇を重ねて、彼は光の中へと消えていった・・・

「私も・・・私も、良かった。」

彼女の瞳には涙が溜まっていた

けれど、今までとは違う涙・・・・その涙には光があった・・・

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