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2004.07.10
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カテゴリ: コトノハ





すきだった人がいた街に住んでいる



もう 

なんねんもまえのこと

きっともう

ここにはいない



それでも

駅へ向かう道

ホームの向かい側

小さな本屋

夕暮れの高架橋


すべてがなつかしく



ふいに

彼が

あらわれるのではないかと




川は

流れる


それぞれの速度をもって


とうとうと

やむことなく

さきへ

みらいへと


流れは

まじわり

はなれ

いつか



独り




やさしい記憶を

だいて

永久(とこしえ)に

眠ろう







蝉、

いまだ

なかず。








奇遇にも、懐かしい街に住むことになった。


会って、どうしたいというわけではない。

ただ一緒にすごした日々の記憶は今もなお鮮やかで

なつかしく、いとおしく、切ない感覚を覚える。

いまだったら、もっと素直になれたかもしれない。

そんなことを思う。


だけど時間は戻らない。

前(さき)へ。みらいへ。



この流れがやむとき。












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Last updated  2004.08.06 16:05:40
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乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…
繭姐@ 一瞬・・・ 朔太郎かと思いました(笑)。竹林の地…
no name@ Re:哀しき声(05/17) あぁこれは好きです。 私に近い感じが…
にやたろう @ Re[1]:無題(12/13) 座禅鼠?さん >(さ)がきになるますね…
にやたろう @ Re[1]:去る日のゆくえ(03/23) 座禅(ツェ)鼠?さん >静かに降り積も…

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