離人症の器

離人症の器

離人症とは……


おそらく聞き覚えがない人がほとんどだと思いますが、現在では徐々に増えているようですね。
他の精神病に合併して症状の一部が出てくることはありますが、
私のように離人症が単独で出るのは珍しい症例のようです。
ここでの説明は管理人が調べたり聞いたりした話を適当にまとめたものです。



☆離人症とは☆
なんかカッコもつまんないかなあと思って☆でかこんでみましたけど、そんな明るいものでもなかったですね。
一言で言えば「現実感の希薄化」ということになります。
なんのこっちゃい、って感じですが。
実際、離人症の症状はなかなか理解されがたいものがあります。
しかもほとんど知られていないですからね。
それゆえ、話しても理解されないんじゃないかとか、
おかしいと思われるかもしれないとか(実際神経症なんですが)、そういう不安があって、
一人で抱え込むことが多いんじゃないかと勝手に想像しています。


日常生活を送る上で伴う現実感がなくなります。
「自分がここにいる感じ」
「自分の体が確かに自分の体だという感じ」
「目に映るものが確かにそこにあるという感じ」
「時間が流れている感じ」
そういった感覚がなくなります。

具体的に言えば、
「自分の体が自分のもののような感じがしない。ロボットや人形になってしまったみたいだ」
「景色が写真やかきわりのように見える」
「過去の出来事に対して、自分がそれを本当にしてきたのか実感がわかない」
「夢の中にいるみたいだ」
なんかがそうですね。


離人症の症状は大きく分けると3つになると思います。
まず自分の体に対する感覚。それから外界に対する感覚。
最後に時間に対する感覚ですね。
一つずつ紹介していきます。

<自分の体に対する感覚>
自分の身体、思考、感情に対する実感がなくなった状態です。
先にあげた「ロボットや人形になったみたいだ」という感覚が、肉体に対する実感のなさの代表的なものですね。
他にも自分の手のひらを見ても自分の手のような感じがしなかったり、
体を動かしていても自分で動かしている感じがしない、などの症状があります。
更にひどくなると空腹感や満腹感、尿意もなくなるそうです。

思考や感情にも実感の喪失はおよび、
「悲しい場面なのに悲しいという気持ちがわきおこらない」とか
「今まで感動していたものに心を動かされない」「自分で考えていることにぴんとこない」なんかがあります。


<外界に対する感覚>
「景色が写真やかきわりのように見える」というのがこれにあたります。
目に見えるものに実感がなくなります。
たとえば目の前にりんごがあっても美味しそうとは思わない、
鉄の塊があっても硬そうな気がしない、更にひどくなると、ものが確かにそこにある感じがしなくなります。
見えてはいるのですが、手のひらを伸ばしてもすりぬけそうな、とてもバーチャルな感覚です。

訴えとしては、
「夢の中にいるみたいだ」「テレビを見ているみたいだ」「世界が薄い膜をかぶったみたいだ」
「四角いガラスの檻に閉じ込められたみたいだ」などがあります。


<時間に対する感覚>
時間の流れというものに対する実感がなくなります。
明日が来る気がしなかったり、数分後に自分がまだここにいるんだという実感が持てなかったり、
逆に過去に対しては、自分が行動してきたことに実感が持てなかったりします。



一通り症状を並べてみました。
しかし離人症になったからといって、これらの症状全てが発生するわけではありません。
自分はこの中で、
「世界が平面的に見える」「時が流れている感じがしない」「自分の体が自分のものである感じがしない」といった症状を抱えています。

加えて、離人症は一過性のものもあります。
たとえば徹夜明けのときやすごく疲れているときなど、世界が白々として見えることもありますが、これも離人症状といえます。
ですから、慢性的に持続したり、頻繁に現れたり、
苦痛や不快感を伴わないのであれば、特に気にする必要はないように思います。


次は離人症の予後を載せたいと思います。
参考になれば幸いです。

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