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-小麦粉記-
まぐろっ!! 上
そういいきった後輩の顔は、どこまでもマジだった。
まぐろっ!!
だいぶ日の入りが早くなってきたので、まだ五時前だっていうのに弁論部の蛍光灯の切れた部室はずいぶん薄暗かった。さらには暖房設備が不十分なせいで、勝手に持ち込んでいる電気ヒーターが無いと、とても寒い。
そんな薄暗い教室で、俺と、唯一の後輩とで、長机を挟んで話し込んでいたときのこと。
目の前に対峙する後輩は、「まぐろになりたい」と言い放った。
俺の座るパイプイスがぎしぎしと悲鳴を上げる以外には、グラウンドの野球部の叫び声が遠く響いてくるだけだ。俺と、佐山がいる弁論部部室は、冗談のように静まり返っている。
「冗談ですよ先輩」と馬鹿にした笑顔で一蹴してくれるのを期待して十秒ほどその後輩の顔を見つめた。
後輩もじいっと俺の目を見つめ返してくる。
マヌケな顔が映りこんだキレイな目はいっぺんも揺らぐ気配はなく、あっさりと俺の期待は裏切られた。
冗談じゃない、ということはわかった。とすると、だ。
「佐山。先輩としてお前に聞くけどさ、「まぐろ」って、なによ」
「知らないんですか?おっきな魚ですよ。お刺身にして食べる魚です。まぐろもしらないなんて、案外ボキャ貧なんですね、弁論部の元部長のくせに」
はは、いつもながら、こいつ、ムカツク。先輩に対してその話し方。だが、俺は大人だ。今はむかつきをぐっと抑えて、つとめて頭の中を冷静にした。
しかし「まぐろ」になりたい女の子って。なんだかそれは、ライオンになりたい女の子より性質が悪いような気がする
「…なんだって「まぐろ」なんだ?」
一瞬の間。なぜか、気まずいとまではいわずとも、微妙にいやな間があいた。
実際には数秒くらいだったが、俺はその変な間に耐え切れず、とりあえず「まぐろ」で頭に浮かんだ言葉を思いつくまましゃべっていた。
「まぐろになりたいというならば、その小さく貧弱な体つきからあの大きなまぐろのように成長したいのか。それとも誰かに一本釣りされちゃいたいのか。ただ単に世界中の海をめぐるまぐろのように世界に出てみたいのか、どれだ?」
我ながら発想が貧困だとはおもう。しかも、後輩とはいえ女性に対しては失礼な言葉だ。「あ」っというまに後輩のみけんにしわがよる。その表情のまま唇をなめて、準備。で、俺から目をそらしてそっぽを向き、いつもの長広舌をおっぱじめた。
「それ、どういう意味ですか、先輩。私のことを「小さくて貧弱」ということで見栄えが悪いからさっさとこの部活を出て行けと言いたいんですね? …たしかにわたしは貧弱です。胸もありません。先輩に比べたら背だって30センチも違います。絶対つりあわない。先輩としてはもっとグラマーでモデルみたいな後輩が良かったんですよね。そりゃそうです。わたしなんかでごめんなさい。そうですね、わたしだってそこまで先輩がいやなんだったら先輩がその不良面で脅してわたしに告白させた人に一本釣りされる形でこの部活から出て行っても構いません。突然漂流したくなって世界旅行に旅立ってゆく形で先輩の目の前から姿を消しても構いませんよだ……」
長い。
そして、全力で後ろ向きだ。
どうすればそこまでネガティブシンキングな頭の使い方ができるのか、俺にはわからない。失礼ですねと憤慨するならともかく、どうしてか俺の不用意な言葉の全てが後輩に対する追放命令へと変換された。
しかも被害妄想を際限なく膨らませて、けっこう傷ついているからたちが悪い。
ほら、「ふん、先輩のばか」っていう感じで外見はふつうにすねてるように見えるけど、目元が赤い。どうっすればいいっていうんだわが後輩、佐山よ。
「いや、俺はな、ただ単に「まぐろ」の意味を知りたかっただけなんだけどさ。だれもお前に部活を辞めろとか目の前から消えろとか言ってないから。っていうかもうこの部活お前だけだし」
生意気でかつネガティブかつ傷つきやすい後輩が目をごしごしこすりながらそっぽを向いたままの顔を、くるりと戻してくれた。うさぎみたいに目が真っ赤だ。
いつものことといえばいつものことだけど、どうも最近被害妄想がエスカレートしているようにも見える。
「そうですか」
目は赤いままだけれど、ありがたいことに割りと早くネガティブから回復してくれた。
佐山が、また唇をなめる。
「それじゃあ先輩、こんな話をしってますか?」
そうして、泣き腫らした目の後輩は、「まぐろ」についてのちょっとした話をしてくれた。
「まぐろって、ずーっと泳がなきゃ生きていけないっていう…あ、やっぱり知らない。それじゃわたしよりひとつモノをしらないおばかさんな先輩に教えてあげます。ちゃんときいててくださいね…っていうほどの話でもないんですけど。
ふつうの魚って、別にいつも泳いでるわけじゃありませんよね。水の中でとまってるときもあります。寝てるときなんて完全に動いてないです。ただ口をパクパクさせて、エラをひらひらさせてるだけですね。ふつうの魚は、それで事が足りるんですよ。…え? 何がって、呼吸です。呼吸。もう、話の腰を折らないでください。
で。マグロって、そうじゃないらしいんですよね。ぐわーっと口をあけながら泳いで海水を取りこむんです。そうやって酸素を補給するんですね。だからもう、猛スピードで。しかもそれは一生で、止まるっていうことがないらしいです。寝ているときも、何しているときも、かにしているときも、ずーっと、泳ぎっぱなし。…エサ? 知りませんよそんな細かいこと。あ、そうですか、うるさかったですね、ごめんなさい。黙ります、うく。……、そこまでいうなら、続けます。
ようするにですね、私が言いたいのは、まぐろって、いつも前向きなんですよね。…生きるために必要に迫られているだけ、というか首が曲がらないまぐろはどう頑張っても後ろ向きになれない? そんな詭弁…やっぱりうるさかったみたいですね。失礼します。では。
…腕、痛いですから、放してください。先輩みたいな人につかまれたらわたしの貧弱な腕なんて簡単に折れちゃいます。話せば放す? しゃれですか? …いいです、わかりました。わたしだって最後まで話したかったです。
わたしって、いっつも後ろ向きで…えぇ、まぁ、自覚はあります。でも先輩がひどいことを言うからじゃないですか。
…そうですよ。わたしは、前向きになりたいんです。ポジティブシンキングな頭の使い方をしたいんです。いつでも、どんなときでも、まぐろみたいに前向きに。
だからわたしは、まぐろになりたいんです」
それは、どうなんだろうなぁ。
もともと「弁論大会」なんて出ようとする奴は滅多にいない。いるとしたら本当に弁論が好きな奴か、先生に無理やりださせられたか、自分はこういう弁論とかそういうことをするんだと思い込んでいる奴らだ。後者二人はインテリジェンスに属する生徒が大半で、幸か不幸かウチの学校にそういった連中は少なかった。
そんな学校で「弁論部」なんていう弁論大会に出ることを目的にした部活に人なんか集まるわけがないのは当然。
その弁論部の部長だった俺が引退したあとに残ったのは、たった一人の後輩、佐山だった。しかも一年生。
そんな経験も少ない後輩を一人でほおって置くわけにもいかないので、こうして引退した後でも部室に(こんな小さい部でも。一応ちっちゃな部室はあった)顔を出していた。
といっても普段から行ってる活動なんて部室でだべるくらいだったので受験勉強とタバコを吸うために静かな場所が欲しかったのもある。あと、落ち込みがちな後輩に会いにいくっていう理由も、ないわけじゃない。
もう引退してしばらくたつ。本当なら二年生が主導権をにぎってはりきる秋の弁論大会の時期になり、学校のほうから今年のテーマが渡された。
「なりたい「わたし」について」
「佐山は、なんかなりたいものとか、あるのか?」
そこで
「わたしは、まぐろになりたいです」だ。
とりあえず佐山が言いたいことは、彼女の話を聞いてよくわかった。要するにまぐろのように前向きになりたい、と。
しかしわからないのが、前向きになりたいといっている割には話している最中にその類まれなたくましさをもつ後ろ向きな想像力がいつも以上に働いていることだ。
「まぐろ」について話し終えた佐山は、いつものように長机をはさんで俺と向き合った。どうですかとききたいのかちょこっとだけこっちのほうに身を乗り出している。その赤くなった上目遣いが、俺の、何かデリケートな部分をじんじんと刺激した。ちょっと、や、かなり、かわいい。
そんな心の動揺を引っ込めて、とりあえずは二つ上の、弁論部の元部長として対応する。そうじゃないと、なにかおしなことを口走る気がした。
「それで、そのことを弁論大会で耐えうる原稿にできる? ばっちり発表できる?」
佐山はなぜか「カチン」とかたまったまま、動かなくなった。弁論大会のテーマについての話だって言うのに、「はぁ?」みたいな顔して、俺のことを見上げている。
ちょっと不安になったので「いや、いじめてるわけじゃないからな。前向きになりたいって言うのは、まぁありきたりといえばありきたりのテーマだけど、大事なことだし、いいと思うよ。肝心なのは、お前は弁論部で、弁論大会に出るって事なんだ。その話をさ、ちゃんと構想を練って、きちんと文章にして、うまくいろんなものとからめて発表できるんならいいんだ」と微妙なフォローをしてみるが、その表情は変わらない。
何を考えているのか、佐山は俺のことを「じぃ」っと見つめたままだ。
「佐山?」
「…やっぱり先輩は、先輩ですか。元弁論部としての先輩なんですもんね。うん」
急に向こうをむいた佐山は、俺に背中を向けたままなにか頭を切り替えるようにふるふると短いポニーテールを揺らした。
そうして振り返った佐山の表情は、なぜかちょっとぎこちない笑顔になっていた。いつもはどこか考え込んだ風の気難しい顔か、自分で傷ついているときのすねたような悲しそうな顔だから、あんまり笑顔を見たことがない。
その佐山が、俺に向かってぎこちなくではあるけれど、笑顔を向けている。
正直、くらっとくる。涙をこすった目で、ちょっとはにかんだような笑顔は、俺をダメにしそうな気がするくらい、魅力的だった。
それは認める。認めるけど、なぜかそのぎこちなさとあいまって、微妙な違和感がある。
そう、なんていうか、やっぱり心では笑っていないのだ。
「…佐山、それは、前向きになる第一歩、だったりする?」
そう、恐る恐るきいてみた。
「そうですよ。どうですか?前向きと言ったら、笑顔ですからね」ニコニコ
「や、確かに前向きな奴はいつも笑ってるけどさ、お前、それは…」その後、言葉が出てこない。
「…やっぱりわたしに笑顔は似合わないって言うんですね。おまえはどんな顔をしたって目障りだからそんな気味の悪い笑顔なんて向けなくていいからとっとと帰れと。なるほど、わかりました。先輩だってあんまり笑ってくれないくせに」ニコニコ・ニコニコ
なにかコイツは、前向きの意味を間違えてないか? 「まぐろ」は、弁論大会はどこに行ったんだよ。笑顔を貼り付けたまま後ろ向き思考エンジンを全開にして落ち込む後輩なんて、みちゃいられない。 痛い。痛々しすぎる。胸がえぐられそうだ。
「佐山。まずその明らかに「貼り付けた」笑顔をやめろ。笑顔のまま落ち込むな。前向きの意味わかってんのかよ」
目の前の後輩は瞬時に貼り付けていた笑顔をポスト・イットのようにはがした。いつものすねてるのかおこっているのか、とにかく感情としてはマイナス方向の表情に戻って、俺を見る。
「前向きの意味がわかってたら苦労はしません。それじゃあ先輩は、前向きって、どういうことだと思うんですか?」
「そりゃおまえ、前向きって言うのは…」と、そこまで言って、急に言葉に詰まった。
前向きって、具体的に、なんていえばいいのか、とっさに出てこない。
「先輩のいう前向きってなんなのか、おしえてくださいよ」
そういった後輩の目は、また真っ赤になっている。
「よくわからないから、せめて先輩の前で笑ってみようと思ったのに」
しまったと感じたときには、とき既に遅し、だ。
「先輩の、ばか…」
後輩が部室を後にしてから1時間が経つ。
ひとりで部室のパイプイスをぎしぎしいわせながら、かばんを置いたまま走って行った後輩の帰りを待っている。
久しぶりに部室に一人でいると、やっぱり寂しい。
俺の上の代の先輩が引退して、佐山が入部してくるまでの間は、よくこうやって一人でぼけっとしていたのを思い出した。
ただ今は、あのときは感じなかった気分だ。
この半年間、佐山と二人っきりで弁論部をやってきたせいで、奴がいないとどうにも落ち着かない。いつも振り返れば、不機嫌そうな顔をして俺を見返す後輩がいないと、だまってすわってられないような気分になる。
たとえば。
俺のまわりにいる「前向き」といわれている連中を思い起こしてみた。
それで思ったのが、だいたいの連中は、前向きというか、お気楽なのだ、ということ。
あまりモノゴトを考え込まないで、あるがまま、世の中っていうのはもともと楽しいものだと考えているくらいで、とくに深く考えることがない奴らだ。すくなくとも俺の目にはそう映る。それはそれで、きっといいことだ。楽しい映画のフィルムみたいに、世の中は次から次へと瞬間的にスクリーンに映し出されてゆく。一コマ一コマに気を取られてくよくよ考えているうちに映画はどんどん進んでいってしまう。だから、それよりも次の一コマに期待するほうが、次のストーリーを期待するほうがいい。当然だ。
逆に、すこしひねた考え方だが、世の中は最初からゼロだと考えている奴もなかにはいる。
もともと世の中は常に最低、サイアク。世の中がいいものだなんて考えることがそもそもありえない。でもってなにか楽しいことがあったのなら、それはプラス。たとえそんなにたのしいことじゃなくったって、プラスだ。最初の基準が最低なら、世の中はそれ以上悪くなりようがない。そういう奴は、悪いことが起きてもそれはふつうなので落ち込むこともない。
そして、友人の一人にシアワセ探しの得意な奴がいる。
とにかく、細かいことにシアワセをみいだして、楽しく生きているような、そんな奴。いまだに帰ってこない後輩とは全く正反対の、それこそ佐山のいう「まぐろ」のように愚直な前向き思考の持ち主だ。
朝登校するときにすれ違ったお姉さんが美人だった。らっきー!道端の草の蕾が今日は花になっていた。今日はいい日ぜベイビー!お!たった今11時11分11秒だった。グレイト!自転車のサドルがいつもと違う感じ。なにかいいことがあるに違いない。毎日すれ違う女の子が笑ってくれた。イェス!グレイト!イェーァ!雲の形がかっこよかった。俺は今日、無敵に違いない等々。
本人曰く、頭の中で一分間に最低5個のシアワセを見つけるのだそうだ。
そうすると、意外と世界は輝いて見えるとか。
俺はというと、さっきも佐山に「前向き」の意味を問われて答えられなかったくらいだから、とくに「前向き」な人間ではない。
いや、昔、すこしの間だけ「前向き」といえる時期があったけれど、今はそうではない。
もともと「前向き」な奴は自然に「前向き」なのだ。そうでもない奴が無理に「前向き」になろうとするとき…
「…なんだ、まだいたんですか先輩。いい加減帰ったと思ったのに。コレだから体育会系の文化部の人っていやですよね。弁論部なんかのくせに、ムダに粘り強くて」
気づけば、部室のドアのところに佐山が立っていた。
やっぱり、ちょっとすねた表情で、それでも少しやさしい顔で、俺を睨んでいた。
もう外はすっかり日が暮れてしまって、夜の帳がおりている。
「こんな時間までどこで何やってたんだよ、ばか後輩」
佐山はだまったまま、何が入っているのかは知らないけれどパンパンに膨れて重たそうなかばんを肩にかけた。
俺がさらに尋ねようとすると、
「さ、先輩、帰りますよ。もう玄関をしめられちゃいます」といいながら教室の電気を消したので、あわてて俺もかばんを拾って佐山の後に続いた。とりあえず、「「まぐろ」の話は打ち切りになった、らしい。釈然としないがな。
佐山の家は、俺の家の帰り道の途中にある。
先輩として家まで送っていくのは当然の流れで、その習慣は今でも続いている。きっと、俺が卒業するまで続くだろう。それまでに佐山に彼氏ができたりすれば、この帰り道を二人で歩くこともなくなってしまうと思うと、なるべく俺がいなくなるまでは彼氏を作って欲しくはないなぁと、そんなことをぼんやりと考えるときがある。
となりを歩く後輩がやけにかばんをかける肩を換えるので、ちょっとそのかばんを取り上げてみた。なかなかの重量だ。女の子が持つには、少し重過ぎる。
「ちょっと先輩何するんですか。返してくださいよ、や、ちょっと、だめですってば、返してくださいって!」
かばんを持って腕を上げると、小さい佐山には届かない位置になる。
「こんなに重たいかばん持ってるんだったら俺に言えよな。男なんだから、このくらい持ってやるよ。いつもは無遠慮にズケズケモノを言うくせに、へんなところで遠慮するな」
俺がそう簡単に意思を曲げないことを悟ったのか、小さな後輩は観念したように肩を落として一言付け加えた。
「それ、絶対中身見ないでくださいね。見たら許さないですから。ぜったい」
そんなふうに、しみったれた街頭の光の中を二人で歩いて行く。
佐山の家まであと五分くらいのところで、俺の右隣をあるく後輩がぽそっと口を開いた。
「先輩って、自分の事を「前向き」だと思いますか?」
突然だったのでたいした考えもせず、
「や、別に前向き…っていうわけじゃないな」と答える。
「それじゃあ、後ろ向き?」
「…うしろむきでもねぇだろ。人並みに喜んだり盛り上がったりするし、人並みに落ち込みもするさ。どっちでも、ないよ」
佐山はだまって俺の顔を見上げて、「ふーん」とうなった。
「先輩の周りに。前向きな人って、います?」
「割といるな。もとから前向きな奴とか、何にも考えてない奴とか、ひねた奴とか、シアワセ探しの奴とか」
「シアワセ探し?何ですかそれ」
「あぁ、あー、なんていうかな。小さいことにいちいちシアワセを見出して人生明るく生きたい、みたいな感じの生き方をしてるやつだ」
佐山はまた「ふーん」とうなって、口をつぐんだ。
あと曲がり角一つで佐山の家に着く。
結局、佐山に「前向き」のことについてはっきり言うことができなかった。
でも、俺だってはっきり「前向き」なことなんてわからない。誰か教えてくれるなら、喜んできいてやる。むしろ教えてください。
「それじゃあ先輩、また、明日」
そういって佐山と、いつもどおりに別れを告げる。
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