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-小麦粉記-
第三楽章
ハイスクール・アーミークラブ
さて、自己紹介の時に強引に引き込まれた歴土の帝壱高校自衛軍の話。
後に「第一次 陽冷事件」と銘打たれ、何かの度にひそひそと語られる侘須牙と科川の口論から三週間、つまり入学から一ヶ月ちょっとたった頃。(ちなみに陽冷の陽は科川、冷は侘須牙だ。)
なんと我らが自衛軍は総勢5人に増えていた。
歴土と俺、月見は勿論、出席番号1番の赤井川 一が、料理が得意というだけの理由でいやおう無く入隊。
後の二人の内一人は隣のクラスからこれまた歴土が引っ張ってきた三島 和輝(みしま かずき)。182センチの長身の持ち主でがたいもいい。そんな外見に反して性格は至って優しく、趣味はお裁縫だそうだ。今は部室(本部?)の椅子に取り付けるクッションを作っているらしい。
もう一人はα組みの砂泉 恭一(すないずみ きょういち)。ある日ひょっこり現れて「やぁ、ここがうわさの自衛軍かい?僕でも入隊できるのかな?」と爽やかな笑顔で自分から入ってきた。いかにも女の子にもてます、みたいな野郎で実際かなりのもて男。常に遊び友達の女の子が3人はいるとのこと。
実はこの自衛軍、まだ俺と歴土だけだったとき、なんと、学校から表彰されたことがある。
五人に増えたのも、表彰されて調子に乗った歴土が勧誘(強制連行?)に力を入れたせいだ。
それはちょうど第一次陽冷事件の少し後。
「今日の見回りは、西公園の方に行こうか。」
その時、時刻は夕方五時半過ぎ。
自衛軍とは名乗っても具体的に何をやるんだよ?との俺の至極まっとうな質問に、
「そりゃあお前・・・、見回りに決まってんだろう!最近この近所で変質者が出てるって言うじゃないか。現にうちの学校からも被害者が3人も出ている。幸い、俺も月見も身長はあるし、お前は体つきがいい上に桐坂出身だ。俺たちがちょっとした武装をすれば、そこらへんの人間には負けないだろう。」
と言う歴土に付き合い放課後の見回りに出かけること三日目。
二人で公園に向かってテクテク歩くこと数分。
「なぁ、変質者A、最近おとなしいなぁ。」、俺。ちなみに変質者Aは、歴土が命名。
「だな、俺たちの見回りに恐れをなしたのかもしれん。」、歴土。
「あー、そう思うとこうやって歩いてるだけでも世のため人のため、役に立ってんのかな。」俺。
「きゃ、いやっ、きゃーーー!うぐむーーーーー!!!んーーーー!」、誰?
とっさに歴土と顔を見合わせ悲鳴の上がった方へ走る。
案の定、マスクをしてニット帽をかぶり、かなり大きいコートを着た男が、若い女性、女の子だろうか、を取り押さえ、なんと、下半身には何も着けず、自分のブツを、
押し付けている。
「行くぞ月見ぃ!!!のぅぁああああああああああああ!!」
と、教室のガラクタの中から見つけた、特殊な警棒(縮んだり伸びたりする)を振りかざし、特攻を仕掛ける。いつも白い服を好んで着る歴土の、叫びながら警棒を振りかざす姿は、暴走族を思わせる。あれで鉢巻巻いて「特攻」もしくは「天下泰平」とかあれば最高。
とか思っているうちに、こちらに気付いた男が「ひゃーー!」とか言いながら逃げていく。
「な、ばっ、くそっ!まてぇこらぁ!!」
少し遅れて俺が続く。
「歴土ぉ!!あいつは俺が捕まえるから!!その人よろしくぅ(夜露死苦?)!!」
「わかった!!ヘイ、パス!」と警棒を俺に投げてよこし、地面にペタンと座り込んでいる女の子に駆け寄っていった。
「おらまてぇえええ!!」
「ひぁぁああああ!!くるなぁぁぁああああ!!」とAは坂道を疾走していく。
走る。走る。速い。あの変質者A、無駄にフォームが良くて、もの凄く速い。だが俺だって負けてはいない。伊達に桐坂中を生き抜いてきたわけではない。
走る、走る、走る、走る、走る、はしる、はしる、ハシル、ハシルハシルハシル!!!
よし、追いつく!!
「、おらぁあああ!!」
大きく踏み込んで警棒でわき腹をできるだけ思いっきり叩く。が、走りながらなのであまり手ごたえはない。
しかし「うげぇ!!」と悲鳴をあげながらバランスを崩しながら立ち止まり、何故かこちらに振り向く。正面向かれるとAの局部が丸見えで、少し嫌だ。
はて?と思いながらも、右の拳を固めて殴ろうとしたとき、変質者Aはポケットから何か白いものを取り出し俺めがけて突いて来た。
「おわっ!!」
ギリギリで殴るのを踏みとどまりあわてて体を捻ったが、左手に激痛。そのままAは何か、を振り回し俺から距離を取る。
とっさに俺も一歩下がり、痛む左手を見ると、ざっくり切れているが動かせない訳ではない。変質者Aをよく見ると、包丁を持っている。
刹那、痛みが怒りに変換される。昔からそうだけど、どこか痛くすると、とたんにむかついて何かモノをぶっ壊したくなる。それが他人から受けた痛みだとより強い憎しみが湧く。
シ-クエンスゼロカウント、脊髄反射でブチ切れた。
これまた昔からだけど、切れると静かになるタイプで、頭が冴え、さっきまで高ぶっていた精神が、平淡になる。ただし理性は無し。
変質者Aが包丁をつかんだ手の腕を伸ばしながら突っ込んでくる。
・・・馬鹿な奴。
伸びきった腕を軽く横にいなし、がら空きの鳩尾に拳をめり込ませる。
「ぐぇ・・・!」という汚い声を聞きながらそのまま膝を再び鳩尾に喰らわせ、さらに一歩距離をとり、くの字になりながら倒れこもうとするAの顔面を、バッシュの靴底で蹴り飛ばす。鼻の軟骨がつぶれる感触。
ゴロゴロと転って近くの電信柱に当たって止まるAの胸倉を掴み、ヤメテクレとやかましい雑音を出す咽喉を押さえつけ黙らせる。
まだ、痛めつけ足りない。まだ、俺の左手はまだ痛い。
胸倉を放すと、Aの顔に安堵の表情が広がる。ゴメンナサイゴメンナサイモウシマセンササッタトコダイジョウブ?ゴメンナサイジシュシマスカラゴメンナサイ・・・・・・。
「うるさい」
殴る。
オブェ、と倒れこむA。あぁ、殴ったらまた痛ぇじゃねぇか。俺の手が。
「うるさいうるさい、痛いんだ、俺の手。お前のせいで。」
殴る。
「本当に。」
さらに殴ろうとしたところで、「何してるんだそこぉ!!」と、振り向けば自転車を降りた警官が走ってくる。「逃げるなよぉ!!」と何故か俺を指差している。
そりゃそうだ、あの警官はこいつが変質者A(Aはいらないか)だということを知らない。すると、一方的に俺がAを殴っているようにしか見えないだろう。
ここは・・・、
「、逃げよう。」
さっきAを追いかけてきた坂を今度は全力で下っていく。
「こらぁ、待ちなさーい!」
うわぁ。
「歴土ぉ!」
「おぅ、月見!どうだっ・・・、って、何で走ってんだよ!」
「はっはっ・・・はぁー、ちょっと、たすけてくれぇぇぇぇえ?」
いきなり後ろから羽交い絞めにされて声が裏返る。
「こらぁ、もう逃がさんぞ!ん?何だお前、こいつの仲間か?」
「えぇーと、あの、なんでこいつ捕まってるんですか?」
「この野郎、一方的に人を殴ってたんでな。傷害の現行犯だ。」
いやまぁ、それ以前の出来事をしらないからな。
「あの、たぶんその殴られてた人、最近出回ってる変質者Aです。さっき俺たちが見つけて、こいつが追いかけたんですけど。」
「なにぃ?変質者A?おぅ!本官もその対策で見回りをしてたのだが。嘘じゃ無いだろうな。」
「あの、ホントです・・・。私、男の人に襲われて・・・。この人達が助けてくれて・・。」
と、今まで黙っていた女の子が口を開く。
「うむ、どうやら本当のようだな。いやぁ、本官が駆けつけたら逃げ出したのでな。」
「いや全くすいません。・・・えーとそしたら、そろそろ離してくれると有難いんですけど・・・。」
「おう?うむ。まぁ、いいだろう。」と、ようやく解放される。
「だが、あの男が例の変質者だとすると・・・、まずいな、逃げたかもしれん。追いかけなければ!」
「いや、いいんじゃないですか?たぶん、あそこまでぶっ飛ばされたらもうしないと思いますよ。」俺。
「うむ、そうだろう。しかし、たとえ変質者とはいえあそこまでやったら普通は一緒に署まで、となるのだが、まぁ、今回は特例だ。よしとしてやろう」
「どうも、すみません。自制が利かなかったもので・・。」
「おまえ、そんなにやったのか。・・・あれ、血が出てるぞ。どうしたんだ?」
「あぁ、あいつ、包丁持ってたんだ。刺された。」
「さされたって、おい。」
「あ、私絆創膏持ってます。」と、被害者の女の子がたたっと近寄ってきてわざわざ貼ってくれた。かわいい女の子だ。俺たちと同じくらいに見える。
「あぁ、どうも。すいません。」いやぁ、可愛い子に絆創膏に貼ってもらうなんて、今日はついてるぜ。
「いいぇ、いいんです。助けていただいたので。ホントにありがとうございます。」
「おっと、キミが被害者の娘かい?よし、いろいろ話を聞かなければならないから、署まで着てもらいたいのだが、大丈夫かい?」
「えぇ、大丈夫です。歴土さんのおかげで、なんとか立ち直りました。」
「そうかそうか、よかった。それではいこうか。」
「さて、それじゃあ俺たちも帰ろうか、帰りに俺の家よっていけ、飲み物くらい出してやろう。」
「そうだな、では、お言葉に甘えて。」
と、女の子と警察官に「では」と挨拶をして反対方向に歩いていこうとした時。
「お、そうだそうだ。君たちの名前を聞いていなかったな。一応捜査に協力してもらったからな。」
待ってましたとばかりに
「はい、俺たちは帝壱高校一年、帝壱高校自衛軍の歴土 伊勢、とこっちが月見 鈎夜です。」
「えっ!おんなじ高校?私、α組の小林 奈菜っていうんだけど・・・。」
あいにく俺は知らなかったんだが、歴土は心当たりがあるらしく「小林、小林、α組・・・、あぁ!小林 奈菜か!おう、どうりで見覚えがあった。」
「あ、ホント?よかった!歴土くんと、・・・月見くんだよね。これからよろしくね。また明日!」
こんどこそ歩いてゆく小林と警官。
「いやぁ、まさかこんなところであの小林と出会うとは思わなかったな。」
「ん、有名なのか?あいつ。」
「お前、知らないのかよ!?帝壱高校で五本の指に入るほど可愛いと評判の小林を知らないか。」
「あぁ、しらん。」
「まぁいい、家にいこうか。」
その三日後。
変質者Aは捕まり、俺たちは学校で表彰され、今に至っている。
今や「本部」と名づけた空き教室は毎放課後、持参のガスコンロで赤井川が作る料理の美味そうな匂いと、三島の作った座布団、もて男、砂泉と歴土の楽しそうな会話、歴土が持ってきた壊れた監視カメラを直す俺と使ってる工具で、非常ににぎやかなものになっている。
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