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2004.01.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ここのところ革小物を作った話が続いてます

ちょっと革のお話を・・・

まずは、みなさんがなんとなく区別しているような
「皮」と「革」
なめす前が「皮」でなめした後を「革」と書くんですね
では、なめす前の革って見たことあります?
想像してみましょう!・・・怖いですねぇ
動物から剥いだまんまです

知り合いが昔、バイトで運搬したそうです
「夢でうなされそうな光景だったと・・・」

さて、なめすのはなぜでしょう?
皮は濡れると水分を吸って柔らかくなります
(お風呂はいるとわかりますよね)
そのまま乾かしても、いずれは腐り、硬くなり
柔軟性がなくなってしまいます
(こちらはあえて書きません・・・)

そこで、化学的に変質させて安定させることをなめすといいます
このなめし、使う薬品によって分けられます
・タンニンなめし(渋なめし)

 特徴は延びたら元に戻らないため、カービング(レリーフ状に模様を付けること)が可能
 ヌメ革もここに入ります
 大量の油とロウに漬け込んだモノはサドルレザーと呼びます 
・クロムなめし(金属なめし)
 塩化クロム(塩基性硫酸クロム塩)という薬品でなめす方法


他にも混合なめしといい、両方の特性を合わせた方法や
どこぞの民族のように口で噛んで唾液でなめすなんてのもありますが・・・

では、実際の革の種類です
まず一番ポピュラーなのは
牛革だとおもいます
丈夫で安く、サイズも大きいモノが取れます
(当たり前ですが、元の動物より大きい革は取れません)
カーフ、キップ、カウハイド、ステアハイド、ブルハイド・・・
と、牛の年齢や性別で分けられるのですが、そこまでは専門でなければ必要ないでしょう
上に書いた順で堅く丈夫になっていきます
逆に価格的にはこの順で安くなります
(カーフが仔牛の革で一番高いわけです)

次いでよく見るのがシープスキンと呼ぶ羊の革ですかね
大人だとシープ、仔羊だとラムスキンと呼びます
牛に比べ薄く柔らかく感触が良いので衣類に多く使われます

コードバンは馬の革、それも農耕馬のお尻の革です
絶えずムチを打たれているので、薄いのにハリがあり丈夫
そのままでも光沢があります

鹿革、これは日本でも昔から印伝などに使われたりしていました
柔らかく、適度の厚みがあり感触が良いのですが高価ですね

豚革、比較的安価で薄く、扱いやすいです
摩擦に強く通気性に優れているのですが
表革はヒトに似ているので嫌がる人もいますね
ほとんどは裏を使いピッグスエードと呼ばれます

さて、難しい起毛革ですね
スエード、ベロア、ヌバック、バックスキン
これ、全て違います
店員さんとかにウソ言われてませんか?
・スエード
 仔牛、山羊、羊などの革の裏面をサンドペーパーなどで起毛させたモノ
・ベロア
 成牛(カウやステア)の革の裏面を起毛したモノ
 スエードに比べ毛足が長く粗い
・ヌバック
 牛革の表面(銀面と呼ぶ)を削って起毛させたモノ
・バックスキン
 鹿革の表面を起毛させたモノが本当の意味
 Buck(牡鹿) Skinで Back(裏) Skinじゃないんです
よって普通の起毛革はスエードが正しいです
(価格は全く違いますので注意)
とは言いつつも起毛革=バックスキンの方が定着してそうです

ちょっと違った仕上げでは
パテントレザー
これは革の表面をニスや樹脂などでコーティングし強い光沢を持たせたモノ
日本ではエナメルとも呼ばれてます
とにかくヒビに注意ですね

ハラコ
漢字では腹子 なんとなくわかりますね・・・
牛の胎児の毛皮(英語ではUnborn Calf  Unbornですよ!)
母牛のお腹の中で死んでしまった胎児、数が少なく、原皮も小さいので高価
代用品として用いられるポニー(もちろん生まれた後)の毛皮も
便宜上ハラコと呼ばれることが多いようです

ということで、もう一度身の回りの革製品を見回してみるとおもしろいですよ!

珍しくアフィリエイトの商品にありました
これがお薦めの知る人ぞ知る
メルトニアンの革用メンテナンスクリーム
(今は名前が変わりメルトン・モゥブレィになっています)
これの無色のデリケートクリームは1個あるとなにかと便利です
靴にもカバンにもジャケットにもなんでも使えます
ハンドクリームみたいに柔らかいのが特徴

メルトニアン・デリケート・クリーム(ナッパ・カーフ用)

もうちょっと説明します
爬虫類系
どれもその表面の模様や質感が特徴です
・クロコダイル
 高いですねぇ!ワニです
 ウロコの大きいのが特徴、大きく均一なモノほど質が高く高価です
 (アリゲーターは小柄なのでウロコも小さいです)
・リザード
 トカゲです 細かいウロコ模様が綺麗ですがワニと違い、サイズ的な問題で
 大きなモノは作れませんね
 時計のベルトとかに多いです
・パイソン
 ニシキヘビの革
 斑紋がおもしろく、ワイルドなイメージのため
 (って自分で捕まえて剥いで作るわけじゃないんだけど)
 コインケースなどに使われたりしますね
 ストリート系では一時はやりました(コブラなんてのもあるようです)

爬虫類系のメンテは専用クリームか無ければ通常の革用クリームで
乾燥させ過ぎないように・・・
乾燥するとウロコが浮いてきます(剥がれたらもうダメですね)

爬虫類ではないのですが変わったモノでは
・エイ
 最近見かけるようになりました
 なんと説明したらいいのか難しいのですが、表面に細かいビーズのような
 半透明の粒がビッシリとついています
 表面は本物のビーズのように堅いです
ハッキリ言って気持ち悪いです!鳥肌レベルです
何に使えるんだろう?

nagoo 本館
http://www1.odn.ne.jp/nagoo/index.html






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Last updated  2004.01.31 00:16:17
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