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2006.01.14
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カテゴリ: アート・デザイン
ひさしぶりに色の話をね

えぇ、文字通り捨てる色
でも雑誌やメディアで使うような
『この冬のトレンドカラー 捨て色無しのカラーパレット』
みたいな話じゃなく・・・(笑)
逆、逆ですよ!
特に商業系デザインでは重要なんですが
実はこの「捨て色」っていうのを日本人はうまく使ってるんですよ


そんでナチュラルな木質の柱と天井
これまたナチュラルなタタミ
どれも光沢感のない彩度の低いベーシックカラーと呼ばれる色
これを「捨て色」と言うんですよ
で、なぜ「捨て色」というかは置いといて
和室にある他の色の要素は
障子や襖などの和紙の白(サブカラー)
細かいところでタタミの縁の色や模様(コレも重要なんですよ)
そして床の間に飾る花や軸(アクセント)

日本人は昔から
色を見せるために色を使うということをしてきました

タタミも縁無しで、床の間には
んー・・・・枯木の切り株とか飾ったとして(笑)
どうです もちろん色味としてナチュラルトーンのみだから
合わないことはないですがあまりに寂しいですよね
わびさびといってもそこまで行くと味気がない

タタミの縁に紫や黒、家の紋や文様などをちょこっと
床の間の花や軸など原色も混じったような彩度も明度も高めの色
※そうそう!今の時代、床の間には骨董の掛け軸のイメージですが
 当時にしてみたら新進気鋭の絵描きの作品を掛けてたわけで
 今ならポスターとか写真を掛ける感覚ですよ
 だからホントの茶室はとってもアヴァンギャルド(笑)

さて「捨て色」
まぁ、タタミの縁が部屋のメインにはならないと思いますが
床の間の飾りを引き立たせるためにあえて控えめな色で構成する
彩度や明度が低いから障子の透けた光が引き立つ
意識させないでいながらもとても調和が取れた組み合わせ
そう、いらない色じゃない

でも重要なのはその面積バランス
床の間の飾りが多すぎても綺麗じゃない
わかりやすいのは紬の着物
「捨て色」を着物の地とするとサブカラーが帯
アクセントが帯締め
あの配分バランス


こんな感じ?

アクセント(強い色)のない方が
優しくて落ち着くと思う人多いかもしれないけど
(色の使えない建築の人も多い)
実は目のやり場がなく落ち着かないもんです(笑)
建築でもグラフィックでも優れたデザインは
巧くこのアクセントをアイキャッチに使ってますよ!




nagoo 本館
http://www1.odn.ne.jp/nagoo/index.html





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Last updated  2006.01.16 12:45:07
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