Nov 13, 2003
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
おばちゃんに、二階から小さなタンスを一緒に下ろして欲しいと言われた、おねえ。

背中に乗せるような格好をして、降りてゆくおねえ。
最初、おばちゃんは下を持とうとしたのだが、おねえの「下のほうが重いよ」と言う声を聞いたとたんに、
「あ、そう」と当たり前の様に、上のほうを持った。
ああ、言うんじゃなかった。後悔する、おねえ。
でも、おばちゃんにぎっくり腰にでもなられたら、損害は甚大だ。おばちゃんのほうが、お店の売上金額は多いのだ。おねえはぎっくり腰でも何でもなって、寝てればいいのだ。
「怖いから、ゆっくり降りて~」おばちゃん。
重いよ~、早く降りたいよ~。という言葉も出ない、おねえ。

背中にのしかかる、タンス。
13段の階段が、これほど長く感じられたことは、足の骨を折って以来だ。
この階段は滑りやすい。スベラーゼを付けておいて良かった。しかし、重い。
あと、一段。
ひゅ~。着いたよ、地面に。
おねえが喜ぶのもつかの間、おばちゃんはまた二階へと上がってゆく。
「おねえ~」。悪魔の声がする。
もう一つ、降ろしたいの。にっこりと微笑むおばちゃん。
今度のはさっきのより重いではないですか、おばちゃん!
おねえ、頭でタンスの角を支えながら、降りてゆく。
わいわい言っている様子を察してか、おじちゃん登場。

わああ、おじちゃん訳もわからず、下からたんすを引っ張る。おねえ、落ちるよお。
はあ、地獄の階段を何段か、降りて。
ひゅ~。着いたのか?地面に。よ、よかった。
おねえのエプロンは、タンスの裏の木の切れっぱしがいっぱいついて、ささくれていた。
ツマヨウジみたいな細さの木がささって、痛い。ひゅーん。

いつ落ちるかと思って、ドキドキしていたおねえ。そっちの方が心配だった。
それでなくても人の倍、鼓動が早いおねえなのだ。
ドキドキドキドキドキドキ。ああ、止まらない。
脇に汗、かいちゃったよお。ドキドキ。はあはあ。
かんべんしてよお、こういうの。力仕事はおねえ、苦手。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Nov 14, 2003 12:46:25 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: