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Twitterでお知らせをしましたように、基軸の関西に加えて、福岡でも食べ鉄ならびに鉄道関係の活動を始めました。その第1弾、著作「電車で学ぶ英会話」の営業回りの道中で立ち寄ったお店です。芋屋金次郎さんは高知の代表的なさつま芋菓子のお店で、代名詞的存在なのは作り立ての芋けんぴです。本店は高知の日高村で、土讃線の日下駅が最寄り駅になりますが、最近は四国島内だけでなく、本州や九州にもお店が増えていて、東京や大阪でも出来立ての芋けんぴを味わうことが出来るようになりました。福岡には天神と平尾の2店舗があり、そのうちの平尾にある福岡店に寄ってきました。お店の名前を知ったきっかけは、去年乗った志国土佐時代の夜明けのものがたりの開花の抄で提供されたスイーツが始まりです。その乗車記については、以下のアドレスを参照ください。志国土佐時代の夜明けのものがたり(開花の抄)#2https://plaza.rakuten.co.jp/nametabi/diary/202010110000/ここで食べた芋けんぴがとにかく美味で、翌日の体調も良かったこともあってまた芋のお世話になりました(^~^)。福岡店は〇に芋の看板がでかでかと掲げられているので、遠くからでも分かるようになっています。場所は西鉄の平尾駅から西に約10分ほど歩いた筑肥新道沿いにあります。筑肥新道は、元々旧国鉄時代に走っていた筑肥線の廃線跡で、当時は博多~姪浜間は地上を走っていました。しかしながら、福岡市の爆発的な人口増加に伴って車の交通量が増えたことから、渋滞が社会問題になり、地下鉄の開業に伴って廃止されました。福岡市の人口は地下鉄開業当時は約110万強で、今はこれが160万ほどになりました。現在も人口は増加中で賑やかな街に変貌しています。お店の外観です。シンプルな白の装飾が目印です。お店に入ると、出迎えてくれるのはいきなり主力商品の揚げたて芋けんぴです。他にもスイートポテトや芋チップ、焼き菓子、ソフトクリームなどの芋スイーツがありますが、お目当てはシンプルに芋けんぴなんですよね。揚げたての芋けんぴは、鮮度を保つために袋は密封されず、油を吸い取る特殊な袋に詰められて出されます。開花の抄に乗ったときもこの状態で持って帰りました。揚げたての芋けんぴです。芋は焼酎などにも使われる黄金千貫で、旨さが違います(^~^)。材料は芋、油、砂糖のみで、ごまかしの効かないシンプルな素材なので無添加です。子どもたちも安心して食べられます。あと、オリゴ糖が材料に含まれているので、お腹の調子を整える効果がありますよ。これに合わせる飲み物は濃いめの緑茶が好適です。ウーロン茶やジャスミン茶でも十分楽しめます(^~^)。この他、芋けんぴはバリエーションがあり、オリーブ油で揚げたものや黒糖、塩、黒胡麻、チョコけんぴなど結構豊富です。日持ちすることや移動中でも壊れにくいため、お土産に喜ばれるかと思われます。素朴なお菓子だが故に若者目線からは地味に見えるのですが、素材が問われるお菓子であるので作るのは簡単ではありません。こういった古き良きものを大事にしていける文化になってほしいなと思います。最後に味は病みつきになりますよ!食べすぎにはくれぐれも注意してください!とにかくウマいです(^~^)。※お店は現在、高知以外では松山、高松、福岡、大阪、東京と限られているので、それ以外の地域に住まれている皆様は、オンラインでの購入をお薦めします。芋屋金次郎 online shophttps://www.imokin.jp/
2021.04.24
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今回の乗車記の締め括りです。第5回は予約方法も含めた旅のtipsを綴っていきます。【tips 1:予約方法、料金】基本的な予約方法は以下の3つから選択できます。1、公式ホームページ(クレジットカードを持っていればこちらが便利です)https://www.jrkyushu-aruressha.jp/2、福岡のツアーデスクに電話で予約TEL:092-289-1537(9:30~16:00、水曜と年末年始は休み)3、JR九州旅行の窓口で予約(九州内に限る)九州7県の県庁所在地の駅(福岡は博多、鹿児島は鹿児島中央)と小倉、黒崎、久留米の10駅その他、旅行会社によっては会社主催のツアーが組まれることがあります。このツアーに応募して乗ることも1つの方法です。特にクラブツーリズムなどは鉄道に特化したツアーに強いので、或る列車で検索して時期を狙って乗ることも十分に出来ますので、幅広く検索をかけてみましょう。お値段は1人あたり26000円が基本で、子どもは一律24000円(10歳以上の小学生が対象)です。ただ、1人単独で乗る場合は32000円から38000円と値段が跳ね上がります。やはりここはパーティーを組んで行くか、カップルで行く方が賢明です。【tips 2:食事について】乗車記の3回目に書いていますが、メニューは1か月おきに変わります。肉や魚、海鮮、スイーツの内容を選んで乗車することが可能です。ただ、アレルゲンに関しては代替メニューを出すことが不可能なので、ホームページで確認して頂き、食べられる食材になっているかどうかしっかりとチェックをして下さい。特に小麦・卵・乳製品に関しては注意が必要です。【tips 3:運行区間】概ね半年ごとに区間が変わっていたのですが、ここ最近は2~3か月スパンで変わることが増えてきています。車両は佐世保車両センターの所属になっているので、パターンとして長崎~佐世保間での運行が多い傾向があります。しかし、運行区間のバリエーションは年々多彩になってきているので、これについてもホームページで確認して頂きどの旅程で或る列車を入れていくか、プランニングをしっかりと立てて予約されることを推奨します。時間帯については午前便と午後便の2便がベースです。【tips 4:服装について】或る列車はななつ星などのクルーズトレインとは違って服装でのドレスコードはなく、気軽に乗車できます。ただ、料理はそれなりのものが出てくるので、マナー的にも短パンにサンダルなどあんまりラフすぎる服装は控えた方がよろしいかも知れません。最低限カジュアルな服装で乗車されることが無難です。豪華列車の一つですので、清潔感のある服装で行きましょう。【tips 5:車内販売】勿論、車内販売はありますが、お土産の販売がメインとなりますので、伊予灘ものがたりなどのような追加の食事やスイーツは基本提供をしていません。ですので、車内でしっかりと食べておきましょう。車内販売のサイトで、詳しい内容を紹介してあります。https://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12587217610.html車内販売では、実際の車内で使われている食器やタンブラーなども購入ができますが、結構なお値段がします(汗)。そこで、管理人の場合は車内で流されているBGMの入ったCDを購入しました。このBGMですが、京阪の発車メロディなどを手掛けた向谷実さん作曲のオリジナル曲が入ったもので、いろんな用途に使うことが出来ます。結婚式から入学式、卒業式などにピッタリの曲も入っていますし、音で乗車時の雰囲気を味わうことが可能ですよ!家で食事の時に流せば、その瞬間から家の中が或る列車に変わります。他には、或る列車の車体を模した陶製ボトルの梅酒は、お土産や贈答に喜ばれるかと思います。https://www.jrkyushu-aruressha.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/03/fe4875a174748d0d4d5fa1052c082fbb1.pdf【tips 6:WC】乗車中は途中駅での散策などの降車は、基本的には出来ません。乗られる方によってはトイレの問題が出てくることがありますが、トイレは車内に2か所ありますのでご安心ください。洗面所です。清掃が行き届いているので安心して使えます。さながら高級ホテルのような雰囲気です。手洗いソープは勿論完備。トイレは手すりや蓋が木製になっている他、座面に座ったときに冷たくないように配慮がなされています。勿論、ウォシュレットつきです。【tips 7:お得に乗るには?】或る列車はツアーとしての乗車になるので、切符はみどりの窓口では買えません。これは言い換えますと、株主優待券などの割引が適用されないということになります。そこで、クレジットカードのポイントやJR九州のキューポなどを活用していきます。クレジットカードのポイントでは、ギフトカードなどに交換して活用します。これをJR九州旅行の窓口でキューポと一緒に併用して使っていくことで、幾分かは予算を抑えて乗ることができます。旅行会社の場合は、旅行券やギフトカードを使って予約をします。管理人の場合、観光列車をお得に乗った経験として、JR四国の四国まんなか千年ものがたりのパッケージツアーに旅行券を使って支払いました。これで食事代のほとんどを浮かせて乗ったことになるので、こういった方法も使うことが可能です。旅のまとめとして、日田~大分間の2時間半は、非日常の世界を楽しむことが出来た貴重な時間でした。これだけの豪華な列車だけにチャンスがあれば、リピート乗車をガチでしたいですね(^~^)。成澤さんプロデュースのお料理とスイーツは、東京のお店で食べるとランチで3万円(税抜き)、アルコールも入れると5万円から6万円もするそうなので、これを考えると、或る列車で食べられるコースは、ミシュランの味の入門編といった要素も感じられます。特別な時間や特別なイベントがあったときには、是非使って頂きたいなと思います。【おまけ】乗車時には記念乗車証を頂くことが出来る他、乗車券と旅程表がオリジナルのクリアファイルを添えて届くので、乗る前から特別感を味わうことができます。形に残る旅はやはりいいものですね。
2021.04.17
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前回はハイライトの食事について取り上げていきました。4回目は車内の細かい部分を写真で見ていきます。水戸岡鋭治氏の車内デザインは木材を多用するところが有名ですが、組子細工が多用されている面も代表的な特徴です。組子細工は家具の一大生産地である福岡の大川市がとりわけ代名詞的存在になります。カーテンには通常のプリーツカーテンに加えて、巻き上げ式のすだれも使われています。天井部分です。天井にも木材がふんだんに使用されています。木材を多用するとなると防火対策が心配になるところですが、難燃材を用いることによってこれを克服しています。JR九州の車両は特急車や観光列車は勿論、通勤車や近郊形電車にも木材が多用されていて、新型の821系、YC1にも使われています。天井はよく見るとクローバーの形が違っていたりします。三つ葉や四つ葉が多いですが。。。何と、七つ葉のクローバーがあったりします。七つ葉の由来ですが、九州7県だから七つになっているそうらしいです。1号車の末端部分です。ギャレーの裏側には大川組子とステンドグラスを組み合わせた装飾になっていて、煌びやかな光景が楽しめます。ななつ星に匹敵する豪華さです。次回はこの乗車記の〆になりますので、旅のtipsや予約方法などを詳しく記していきます。
2021.04.13
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いよいよ乗車記の主題となる食事に入ります。この食事がすごく豪華で滅多に食べられるものではありませんでした。食事はスイーツのフルコースを軸としたものですが、初めに弁当スタイルでランチとしての料理が提供されます。弁当は乗車時に既にセッティングされていて、列車が出発したらすぐに食べられるようになっています。準備は万端です。各座席の左側には当日のメニューが置かれているので、どの料理が提供されるか一目でわかるようになっています。エアラインのビジネスクラスやファーストクラスのメニューとこれは同様です。或る列車もコース料理を採用しています。乗車当時の弁当の中身です。ご飯ものを入れて3品提供されます。食事とスイーツは東京・青山のレストランNARISAWAのシェフ、成澤由浩氏のプロデュースによるもので、ミシュラン2つ星を獲得した世界的にも有名なお店の味が楽しめます。料理は全て地産地消をテーマとしていて、九州産の食材がふんだんに使われたこだわりの品が並びます。メニューは1か月おきに変更され、リピーターもかなりの数がおられるとか。乗った時期については管理人は大当たりでした。その当時のメニューですが、左は熊本のあか牛のステーキ丼です。肉厚の牛肉が4枚並ぶ極上のステーキ丼で初っ端から大満足でした(^~^)。中身は季節に応じて魚や魚介類がメインのときもあるので、これは乗車前にメニューを確認しておきましょう。NARISAWAのホームページも以下のサイトからどうぞ。東京でも非常に予約の取りづらい店だそうです。http://www.narisawa-yoshihiro.com/弁当には写真の上にあるスープが一緒につきます。スープは基本的には温かいもので提供されますが、時期によっては冷製スープになるときがあります。ドリンクは一部のアルコール類については有料ですが、ワイン(赤・白)、スパークリングワイン、梅酒、コーヒー、紅茶、緑茶、日向夏ジュース、完熟みかんジュース、炭酸水、ミネラルウォーターは飲み放題です(コース料金に含まれます)。デビュー時と比べて種類が充実してきています。器や食器類についても或る列車のために特別に設えた特製品で、木を多用しているところについては、地元の産業を大事にしたいという思いが伝わってきます。ランチが終わったらスイーツコースが始まります。初めはカクテルスイーツから。旬の果物を使ったスイーツです。アロエが入った爽やかな味でした。2品目はスープスイーツです。大きなガラス皿で盛られてきます。五感で味わうスイーツです。マンゴーなどのトロピカルフルーツが使われていました。3品目はメインスイーツ。或る列車のロゴが入った特製の陶器で出てきます。食材は沖縄や離島のものも時に使われます。黒糖スイーツは海外ではなかなか味わえないものですよ(^~^)。スイーツの最後の〆はミニャルディーズ(mignardises:食後の小菓子、フランス語の元々の意味は可愛さ、上品さなどの女性言葉だそうです)3品が出てきます。3品とも繊細な味のお菓子だったのでストレートの紅茶で楽しみました。一品一品ものすごく凝ったもので、成澤氏の技量と発送力の凄さが伺えます。料理人は想像力が思った以上に必要な仕事だということを痛感します。ちなみに左の一品は宮崎の平兵衛酢(へべす)を使ったコンビネーションで、酸味とクリーミーさが絶妙でした。このように、食事から〆のお菓子まで異次元の世界を体験できたことは貴重でした。午後のコースでしたから午前中は日田市内を歩き回り、とにかくカロリーを消費して楽しめるように体を動かしていたこともいい思い出です。あと2回ほどは残りの車内の様子や車内販売、旅のtipsについてお話していきます。
2021.04.10
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或る列車の続きです。2回目は車内の様子について記していきます。今回は文章は控えめで写真中心です。ドア部分には列車の名前と経路を示すサボが入っています。扉上部に列車のタイトルや車両の名前を入れているのは京阪のプレミアムカーもそうでした。水戸岡鋭治氏作成のロゴはやはり独特ですね。ハートが3つなのはミシュランの3つ星のオマージュかと思われます。車内のドア上部には行程と時刻が記されています。各行程とも所要時間は2時間半から3時間で、ゆったりと食事を楽しめる時間設定です。入口部分です。もはやキハ40系列の安っぽいイメージは全くありません。完全な高級車仕様になっています。1号車車内です。内装はまさに走る応接室。清掃が行き届いています。ななつ星に匹敵するグレードならびに装飾であるのも頷けます。乗客の高揚感を容易に想像できるのも納得。英国のプルマンカーとも張り合えるレベルです。食事に提供される食器やグラスはギャレー近くのカップボードに収納されています。1号車のギャレーです。飲み物や料理はここから配膳されます。JR九州の観光列車では、こういったギャレーで車内販売を行っていますが、或る列車では座席まで商品を持ってきてくれるので出向く必要はありません。2号車です。2号車は個室になっていてその通路部分を撮ったものです。個室内はこのとおり。2号車は空気ばね台車を履いているので1号車よりも乗り心地が上なのです。ちなみに1号車は種車のままのコイルばね台車です。これは改善の余地がありますね。乗車時に2号車を撮影していたときには食事の準備中でした。次の3回目で食事について紹介していきます。
2021.04.07
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本ブログのアクセス数が40000を突破しました。徐々にですが、来訪者の数が増えてきていて、Instagramでも有名店や専門店の方からフォローを頂いています。旅行先で役立つ食べ鉄の記録や実際に旅行に役立つ事柄も載せていければ幸いです。皆様ありがとうございます。m(_ _)m 久々の観光列車の乗車記は、JR九州の豪華スイーツトレイン、或る列車です。或る列車は直近に乗ったものではないのですが、乗る機会を得て日田~大分間で乗ってきたものを記録しています。運行区間は主に半年クールで変わることが多く、今までは長崎~佐世保間と日田~大分間がメインだったのですが、2021年4月現在では博多~ハウステンボス間の運行になっています。イレギュラーなパターンとして、豊肥本線や唐津線でも運行されたことがあります。豪華列車ではあるのですが、ななつ星のような豪華さを身近に体験できるということもあって、今も予約の取りづらい人気列車の一つです。その列車を車内の様子や食事を含めて紹介していきます。乗車当時の旅の出発点は日田でした。日田からは復路で大分に向かうコースで乗車しています。日田は大分県の西部に位置していますが、福岡との繋がりが強い町で、福岡市内へ向かう高速バスの本数が多いので便利です。温泉やお酒の醸造所、日田天領水が有名なのですが、最近は漫画「進撃の巨人」の作者の諫山創さんの故郷として知られるようになりました。一旦、長崎で撮った写真を掲載します。改造の種車はキハ47で、原形の形はほぼ残っていますが、外装・内装ともに一般形気動車を大幅に別物に改造して誕生しました。その工費はニュースでも話題になりましたが、2両合わせて6億円かかったそうです。右は引退が近づいているキハ66です。長崎駅は現在、新幹線工事の一環として高架化されたので、地上で並ぶ姿はもう見られません。思わぬ貴重なショットになりました。側面です。大きなロゴと金ベースのボディが別格の雰囲気を漂わせています。左に見える唐草文様のような複雑な形のパーツはエッチング加工で貼り付けたもので、これだけでも物凄い工程がかかっているのです。改造を担当した小倉車両センターの職人魂はすごいですね。車内に入ります。ディスプレイには車両の改造のヒントとなった原信太郎氏の鉄道模型が置かれています。特にインスパイアされたものが九州鉄道のブリル客車で、幻の列車として有名だったそうです。これを原氏が鉄道模型にしたものを、実車として現代に復刻させたものが或る列車となります。乗降扉は一般形当初はステンレスのむき出しのものでしたが、改造されてステンドグラス調の豪華なものに換装されています。このように、改造によって一般形だった車両が全く別物の列車に変わりました。2回目は車内の様子、3回目に食事の内容についてまとめていきます。
2021.04.05
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※4月16日にアップデートを行いました。JR(新幹線を除く)と大手私鉄との競合区間は国内で数多くあります。代表的な区間を東から列挙してみると、<首都圏>東京~日光(JR、東武)→現在は相互乗り入れを実施東京~船橋、津田沼、成田空港(JR,京成)東京~八王子(JR、京王)東京~拝島(JR,西武)東京~川越(JR、西武、東武)東京~久喜(JR,東武)東京~羽田空港(東京モノレール、京急)東京~横浜(JR,東急、京急)東京~逗子、横須賀(JR、京急)東京~海老名(JR,小田急、相鉄)東京~藤沢、小田原(JR、小田急)<中京圏>豊橋~名古屋~岐阜(JR,名鉄)名古屋~半田、武豊(JR、名鉄)名古屋~三重県内(桑名、四日市、鈴鹿、津、松阪)の主要都市と伊勢市、鳥羽(JR,近鉄)<関西圏>京都~大阪(JR、阪急、京阪)京都~奈良(JR,近鉄)京都~宇治(JR、近鉄、京阪)大阪~奈良(JR、近鉄)大阪~大和高田(JR、近鉄)大阪~和歌山、関西空港(JR、南海)大阪~神戸(JR、阪急、阪神)大阪~宝塚(JR、阪急)神戸~姫路(JR、山陽)<福岡圏>福岡~久留米、大牟田(JR、西鉄)<その他、準大手、中小私鉄の主な競合区間>武生~福井(JR、福井鉄道)静岡~清水(JR,静岡鉄道)高松~琴平、志度(JR、ことでん)松山~伊予市(JR、伊予鉄道)広島~宮島口(JR、広島電鉄)と、結構な量です。このうち、ライバル同士が有料特急やライナーで競合している区間は、東京~成田空港(JR成田エクスプレスと京成スカイライナー)、東京~八王子(JR特急はちおうじ、あずさ、かいじと京王ライナー)、東京~川越(東武TJライナーと西武小江戸)、東京~藤沢、小田原(JR特急湘南、踊り子と小田急ロマンスカー)、名古屋~三重県内の主要都市、伊勢市、鳥羽(JR快速みえと近鉄特急、但し松阪までならJRは特急南紀も含む)、京都~大阪(JR新快速のAシートと特急、京阪プレミアムカーとライナー、阪急は座席指定車を予定)、大阪~和歌山、関西空港(JR特急くろしお、はるかと南海サザン、ラピート)と空港アクセスだけでなく、近距離の区間でも有料サービスが浸透していることが伺えます。この中でも特にプレミアム化が著しいのは大阪~京都間を結ぶ京阪間で、JR、京阪が有料座席車を導入していますが、この中に阪急も割って入ることが発表されました。阪急は座席指定車は導入していないのですが、観光特急として京とれいん、京とれいん雅洛を走らせていて、有料にしてもおかしくないほどのグレードです。特急用として運行されている9300系もシートピッチは一世代前のJR特急型並みの940mmと広く、短距離としては豪華なクロスシートが装備されています。京阪間は、国際観光都市である京都をつなぐことから通勤通学客だけでなく観光客やインバウンドでの外国人客も多数乗車する区間でもあるため、サービスのグレードアップが近年、積極的に行われてきています。元々、京阪間には国鉄時代にグリーン車が走っていた時期があり、快速に自由席グリーン車が連結をされていたことがありました。ですが、阪急や京阪の特急が特別料金不要のグレードの高い車両を走らせていたため、関西では有料座席車が浸透せず、快速グリーン車は廃止になってしまいました。その後の新快速も特急並みの設備を有した車両が運行しているため、文化的に流行らなかった経緯があります。ところが、京阪のプレミアムカーが2017年に導入をされてから好評だったことで、サービスのプレミアム化が一気に進みました。JRの新快速にも有料座席車としてAシートが2019年から登場し、特急に匹敵するサービスを提供しています。これに阪急が加わることになりますから、京阪間のプレミアムアクセスの選択肢がより増えることになります。阪急の京とれいん雅洛。車内は有料特急としても使えるグレードで完成度が高いです。3号車と4号車には1人用のシートがあり、固定式ではありますがシートピッチが1170mmとJRのグリーン車よりも広いのです。さて、気になる阪急の有料座席車ですが、京阪のプレミアムカーに似たような感じになるかなと予想しています。シートだけリクライニングシートに換装すれば改造は最小限で済みますが、新製車を思い切って入れるということもあり得ます。或いはアコモデーションはそのままに京阪のライナーのような使い方も考えられますが・・・。京阪の成功例を目の当たりにしているだけに阪急もどういった策を講じてくるか、この2~3年は面白い動向になりそうです。関東圏のライナータイプの有料座席車は、近鉄のLCカーのような座席で運行されている列車が多く、追加料金を払ってでもとなると、考えさせられることがあります。ですが、確実に座れるという安心感がありますし、今後も有料座席車導入の流れは進んでいくものと思われます。特にLCカーについては、京急に新たに登場する他、京王はついにリクライニングシートのLCカーを来年度に増備すると発表がありました。これは技術的にも特筆されることで、乗り心地の大幅な改善だけでなく著しいサービスアップの目玉に確実になりそうです。シート写真は京王のホームページから見ることができます。https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2021/nr20210414_5000rikuraininngu.pdf西鉄でもライナー列車運行(停車駅は特急の停車駅から大橋と二日市を通過としたもので、薬院~久留米間はノンストップ)の計画が上がっていてプレスの発表が待たれるところです。今後はゆったりしたサービスの提供が新たな潮流、鉄道業界のトレンドになっていきそうです。※西武S-TRAINの車内。長距離運用にも対応できるよう椅子の形状が工夫されていますが、関西の私鉄のサービスと比較すると、評価が分かれるところです。【参考資料】LCカーのクロスシートを無料で乗れる区間東武THライナー:東京メトロ日比谷線 霞ヶ関→恵比寿東武TJライナー:ふじみ野→小川町(下りのみ)東武東上線の川越特急、快速急行と快速の一部:池袋~小川町西武拝島ライナー:小平→拝島京王ライナー:府中→京王八王子、京王永山→橋本(いずれも下りのみ)東急大井町線系統の急行:たまプラーザ→長津田 近鉄LCカー:大阪線、名古屋線系統の伊勢方面の急行、快速急行(大阪上本町、名古屋~鳥羽) 奈良線、阪神線直通の急行、快速急行(奈良~大阪難波、神戸三宮) その他、上記の路線では準急や普通にも間合い運用で乗れます。
2021.04.01
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