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恵良でのおもてなしの次はラウンジと車内販売についてです。車内販売は昨年から若干の変更がされていました。2号車のラウンジは乗った当初と変わらぬ豪華な車内でした。8mの日田杉の一枚板も健在。ただ、所々傷んでいた箇所も見受けられました。これについては、10月末から2か月半の車両検査が控えてるため、ここで修繕されるものと思われます。カウンターの端っこは列車のロゴが並ぶため、フォトスポットとしても使える場所です。復路のいちろくと同様に、カウンターには車内販売と一緒に沿線の工芸品が並びます。初めは久留米絣と大島紬、博多織のコースターです。実際に触って感触を確かめられるため、今後の旅の土産選びのヒントにもなります。お次はアロマと日田杉を使った団扇、ブックカバー。五感で味わう列車がテーマになっているだけに、嗅覚を刺激する引き出しがよりパワーアップしていました。柚子とかぼすのアロマは、爽やかな気分にしてくれます。木綿と竹鈴です。木綿と書いて「ゆう」と読みます。丈夫な繊維のため、服飾などの製品づくりには最適でした。車内販売はおつまみの販売終了や一部商品の価格改定など、実態に合わせたラインナップに変更されているものがありました。そのため、おつまみや一部のアルコールについては車内に持ちこむことをお勧めします。車内販売も工芸品と同じく、手に取って実際に見ることができます。オリジナルのロゴ入りの桝は、日田杉のよい香りが漂います。温泉地を通る列車のため、入浴剤が売られているのもポイントです。入浴剤は他の観光列車ではあまり見ない商品ですね。これは珍しい黒い金平糖。製造元は36ぷらす3の車内で売られている金平糖と同じく、北九州の入江製菓さんで、スターフライヤーの機内で提供される飴ちゃんも作っている会社なのです。そして運行1周年を機に新たに販売を始めたのがオリジナルのアロマオイルです。数種類の杉の精油をブレンドしたアロマで、これはすごく香りのよいものでした(^-^)。今回の乗車で管理人がチョイスしたのは、日本酒と焼酎のセットです。セットはオリジナルのグラスがもれなくついてきます。価格は5000円なり(涙)。車内でしか買えない貴重なお酒ですので、じっくり時間をかけて楽しみたいと思います。冬まで寝かせておこうかな・・・。今回、車内販売では運行1周年記念の企画として、3000円以上購入するともれなく日田杉の箸置きがもらえました。おそらく端材を加工したものだろうと思われますが、こういった2次生産品の活用はSDGsの観点からはすごく大事なことなのです。他にも5月までの乗車で、日田杉のマグネットがもらえたのですが、これはさすがに時期が合わず・・・。商品はこのようなマルシェスタイルで陳列されます。気兼ねすることなくゆっくり品定めをすることができました。今年は車内で淹れたてのコーヒーを味わってきました。スイスのフランケ社製の本格ドリップマシンで、香りのよい本格派のものが楽しめます。牛乳ジェラート岩下粒あん添えは、車内の目玉スイーツとして定番になりました。こういった目玉商品が一つでもあると、付加価値が高まり、リピーターの獲得にもつながっていくんですよね。八鹿さんの吟醸は価格が900円に値上げされました。値上げの分は車内限定のラベルが入ったものに変わったので、その場で飲むよりも持ち帰った方がよい感がします。付加価値を上げている分は、お土産用にどうぞ。2号車にはスタンプ台が併設されています。これも若干、バリエーションが増えていました。右のいちろくのスタンプは昨年乗ったときに押したものです。2つ押すことで記念乗車証が完成するのですが、今年からは季節によってスタンプの種類が変わります。ですので、時期がずれると上の写真のような感じに。リピーターを増やす仕掛けは、こういった小技の部分で多いんですよねえ。車内販売は目玉商品を出しつつも一部新商品が売られるなど、今後もバリエーションは増えていくものと思われます。運行を維持していくためには引き出しを増やしていくことが必要になるので、来年はどんな商品が出てくるのか、ちょこちょこと公式HPなどは見ておこうと思います。次で何と乗車記は7回目を数えますが、恵良から由布院を経て終点別府まで一気に載せていきます。
2025.08.29
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往路のかんぱちの乗車記、ここから後半戦です。後半戦の始まりは、恵良駅でのおもてなしになります。ホームに降り立つと、駅名標の横には八鹿酒造さんのお酒の一斗樽が並びます。お酒を造っている蔵は駅からすぐの場所にあり、おもてなしも社員総出ですぐにできる絶好のロケーション。列車の名前の由来になっている麻生観八翁はこの蔵元の3代目で、昨年のいちろくの乗車記で記しましたが、車番(2Rー38)にもそのことが採り入れられています。観八翁の銅像は駅から程近い場所にあり、生前の遺徳を偲んで建立されたものです。おもてなしの振る舞い酒を飲む前に撮影タイム。恵良は駅構内に踏切がないため、間近で割と迫力のある構図の写真が簡単に取れます。周りを見て安全に気をつけて撮りましょう。※この写真は望遠を使って反対側のホームから撮ったものです。久留米側のホームからは、九重高原の山々をバックに自然豊かな風景とマッチした綺麗な一枚が撮れます。九重高原は温暖な九州では珍しく寒暖の差が激しい土地で、冬場には降雪もしばしばあるそうです。緑が映えるこの風景からは、想像がつきにくく感じました。撮影後はおもてなしへ。恵良駅の駅舎は、昔懐かしなまこ壁が特徴の蔵のような建築が特徴です。駅舎の中では地元九重町の特産品が売られます。 駅舎の一角には、八鹿酒造さんの創業からの年譜や酒仕込みに使われる道具、観八翁と四代目麻生益良氏の略歴が展示されたスペースがあります。ミニ八鹿記念館と言っても過言ではないほど、説明がしっかりと付記されていました。短時間ではもったいないくらいの内容です。駅の外には散策マップが。列車の説明と往路のダイヤが記載されているので、お手振りにも最適。ただし、龍門の滝までは相当な距離があるので、車で回る必要があります。そして楽しみにしていたメインイベントへ。八鹿さん、太っ腹ですよ!(^~^)車内限定の日本酒と焼酎が飲めるのですから。八鹿さんのお酒は大分県内を出るとお店ではなかなか入手が難しいこともあり、この試飲はホンマ堪能させて頂きました。焼酎は昨年、車内販売で購入して奥さんと家で飲んだので予習済みでしたが、日本酒については初めてだったので期待感が上がります。左が焼酎で日本酒は右側。初めは焼酎から。焼酎は銀座のすずめ琥珀によく似た樫樽仕上げの味でしたが、アルコール度数が37度あるので、味の伸びと香りが違います。僅かな差がこれだけの味の違いになることを実感できるかと思います。水割りにするとまろやかで飲みやすくなりますので、普段飲み以外にも贈答用にもできる一品。日本酒は精米歩合40%と、極み具合をやや抑えめにした造り方で、香りが従来の大吟醸や純米大吟醸より控えめになっていました。味は米の旨味を感じつつも酸味が結構効いたもので、肉や燻製などのどっしりとした料理にも合う仕上がりなのは意外です。さらに、今年出来上がったばかりの新酒やスパークリング純米、赤米スパークリング純米、かぼすリキュール、ヨーグルトリキュール、梅酒などもありました。その中で飲んできたのは、新酒と赤米スパークリングとヨーグルトリキュール。新酒は先ほどの車内限定純米大吟醸と飲み比べたら明らかに味の違いが明確です。新酒は香りが良く、味も華やかな王道の純米大吟醸でした。赤米スパークリングはアルコール度数8%と低めで、酸味が効いたフルーティーな味でした。昨年のくろまつで伊根満開が飲めなかったので赤米仕込みの酒をここで初めて体感しましたが、飲みやすい女性受けする一品でしたよ。ヨーグルトリキュール、これは美味すぎます(^~^)。ジュース感覚で飲めるのが逆に怖いくらいの美味しさ。アルコールがスパークリングと同じ8%入っているので、間違っても未成年がいるイベントに出したらアキマヘンで!ヨーグルトリキュールは仕事関連で使いたいと思います。管理人の周りが結婚ラッシュになっているので、そこで結婚祝いにいいかなと(^^)。八鹿さんのHPにはオンラインショッピングのサイトがありますので、大分以外の地域から注文する場合は、お店で買うよりもオンラインで仕入れた方が確実です。また、2月には蔵開きがあるので、ここで搾りたての蔵出し新酒と合わせて入手するのも選択肢の一つになります。HPは以下のサイトからどうぞ。八鹿酒造HPhttps://www.yatsushika.com/このおもてなしは唸りました。八鹿の車内限定のお酒が無料で試飲できるのは、ななつ星などのクルーズトレインや或る列車に乗ってもできないので、非常に貴重です。往路のかんぱちに乗らないとできない極上の一刻。是非、皆様かんぱちに乗る前には本乗車記を改めて資料として見て頂けると有難いです(^~^)。後半戦はこの後、車内販売とラウンジ、恵良発車後から終点別府までの様子、番外編と続けていきます。
2025.08.26
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往路の道中、まだまだ続きます。田主丸でのおもてなし停車を終えた列車は、久大本線を東に進んでいきます。乗車記4回目は田主丸~恵良までの沿線についてのまとめです。 田主丸発車後すぐの様子です。平日でしたが、夏休み中であったことから、駅には多くの方が来ていました。お手振りも賑やかに。田主丸は嘗ては単独で町制を敷いていた町でしたが、平成の大合併に伴って久留米市に現在は編入されています。この駅を出ると、ちょこちょこと行き違い停車があります。フルーツで有名なうきは付近の様子です。緑鮮やかな田んぼが映えます。筑後川の向かいには、美肌の湯で名高い原鶴温泉を見ることができます。温泉街としては小規模ですが、おもてなしのレベルが高い宿もあります。 筑後川を渡ると山間部に入り、ほどなくして大分県に。筑後川は大分に入ると三隈川に名を変えます。日田彦山線の線路跡が見えると、嘗ての分岐駅の夜明です。日田彦山線は豪雨被害に遭った後は、添田から日田までがBRTに転換されました。東日本大震災以降、赤字のローカル線がBRTに転換された路線が増えてきていますが、今後も豪雨で不通の美祢線がBRT化することになるなど、地方ローカル線にとっては厳しい時代になりました。ゆっくりと夜明を通過。ここからは右手に三隈川を見ながら進んでいきます。光岡(てるおか)を過ぎると、日田市内の中心部に近づいていきます。駅前はマンションが並び、街の雰囲気に。日田に到着です。ただ、旅客扱いはせず、10分間の運転停車で小休止。前回取り上げた食事は、ゆっくり味わいながらこの駅まで楽しみました。日田は林業の盛んな街で、林業以外にもサッポロビールの日田工場やいいちこの蒸留所があるなど、お酒の街としても知られています。また、進撃の巨人の作者、諫山創氏の故郷でもあり、アニメとコラボした町おこしも盛んです。日田からは上り坂が続きます。ほぼ由布院まで上り勾配を上っていくので、山岳路線の色合いが強く出る区間です。ここから天ヶ瀬までは三隈川を何回か渡っていきます。快晴の三隈川。穏やかな流れです。日田からはおよそ15分。天ヶ瀬をゆっくりと通過。天ヶ瀬は復路のいちろくではおもてなし停車をしますが、往路のかんぱちは止まらずにそのまま別府に向けて東進します。このとき、管理人は2号車のラウンジにいましたので、ラウンジからの写真を。ラウンジの様子や車内販売は、恵良駅でのおもてなしの様子の後に取り上げます。天ヶ瀬~豊後森間は渓谷の中を抜けていく区間があり、迫力ある写真も撮れる場所が結構あります。昨年も撮った慈恩の滝です。慈恩の滝の前後の区間では、速度を落として運転してくれるので、車窓からの滝の流れを見ることができます。慈恩の滝を越えると、しばらくは国道210号線と並走します。豊後中村まではトンネルもなく、開けた線路です。豊後森でも運転停車があります。日田よりは短い時間で発車するので、余裕をもって撮影とはいかなかったですね(^^;;)。豊後森には国の有形文化財となった機関庫があり、戦時中には軍事輸送の拠点となったこともあるそうです。お手振りをしてくれる方がここでもいっぱいいました。機関庫と並んで欠かせないのが、9600型蒸気機関車です。ドライブでのメインスポットとして、訪れる方も結構います。九重盆地の真ん中を列車は駆け抜けていきます。豊後森の次の駅は恵良。かんぱちのハイライトとなるおもてなしが行われる駅です。恵良に着きました。この駅では16分停車し、八鹿酒造さんのお酒などが振舞われます。この振る舞い酒、内容が濃くめちゃくちゃ楽しめました(^~^)。恵良でのおもてなしは次の5回目で書いていきます。
2025.08.23
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長らくお待たせしました。遠征と帰省から帰ってきました。かんぱち・いちろくの乗車記を続けます。3回目は味竹林さんの懐石お重です。博多発車前に車内に入ると、オリジナルデザインのランチョンマットが予め敷かれていて、外出用のシールと記念乗車証、手拭き、割り箸がセットされていました。もうこの段階でランチが始まるサインであることを知らせてくれます。ランチョンマットは持ち帰りができるので、乗車記念に最適です。割と凝ったデザインですので、お土産にいいですね(^-^)。食事は発車時間が丁度、お昼時と重なることからすぐに持ってきてくれます。トライウッド製の日田杉のお重も1年ぶりです。蓋は小石原焼のプレートがはめ込まれたオリジナルのものです。そこで昨年撮った写真を見返しましたが、何と蓋は昨年と同じデザインのものでした。ちなみに異なるデザインのものはこちら。蓋のデザインは6種類あり、ランダムに宛がわれます。中身は和洋折衷の豪華な料理が並びます。品数が多彩で、仕込みに時間を相当かけているであろう力作です。料理は王道の懐石そのもので、テーマ性をもって提供されます。大将の竹林譲さんは大阪の「味吉兆」で修業を重ねた料理人で、伝統的な和食に加え、洋や中華の技法も取り入れた独自の料理を出されているのは、車内の食事からも感じ取ることができます。乗車時のお品書きはこちら。昨年の運行開始時の献立からは若干、変わっていますが、季節感を出した内容に仕上がっています。上段口取り・牛肉白ワイン煮・八鹿酒造酒粕と干し葡萄・だし巻玉子・鶏の松風、長芋の梅酢漬け・魚とオリーブのテリーヌ・パプリカ、きびなごエスカベッシュ・厚焼き玉子、ブロッコリー造り・鯛・ハガツオ・アオリイカ・南京けん、紅芯大根・新生姜のあられ炊き合わせ・茄子、牛蒡、南京、ちんげん菜、油麩、平揚げ、茗荷強肴・大分の鱧・イカはんぺん・人参クミン風味・紫キャベツ酢漬け・新蓮根素揚げ、ひじき下段水菓子・スイカ・柚味噌麩・金柑ゼリー焼き物・海老の柿の種揚げ・サワラ幽庵焼き・焼サバの燻製・自家製ソーセージ・ピーマン、すだち御飯・八女茶御飯・ちりめん山椒ちらし寿司・イクラ、錦糸卵、日田椎茸ふくめ煮、オクラお椀・胡麻豆腐、ワカメ(澄まし汁)この献立を見ると、食材の種類が1日の目標の30種類を超えていることが分かります。献立のバランスが取れているヘルシー志向の食事であるので、おかずが少量ずつでも満足感や満腹度はものすごく高いものであることが実感できました。写真には載せていませんが、胡麻豆腐とワカメの澄まし汁は、昆布と鰹の一番出汁がきちんと出ていた王道の味でした(^~^)。特にこだわっていたのは刺身。鮮度が落ちる夏の時期を考慮して、わさび醤油ではなく生姜醤油で食す工夫が凝らされていました。勿論、新鮮で肉厚があり、食べ応えは満点。日本酒や焼酎が欲しくなるのも納得です。こだわりの品は他にも。牛肉の白ワイン煮は是非とも食して頂きたい一品。牛肉と言えば赤ワインとの相性を浮かべる人が多いですが、白ワインで煮込むと牛肉がさっぱりと入るため、ご飯がいくらでも欲しくなる飯テロのおかずなのです。これは家でも作ってみましたが、牛肉と醤油、白ワインだけでもめちゃくちゃ美味かったですよ!(^~^)管理人は敢えて砂糖や生姜を入れず、肉の味をダイレクトに味わえるよう、白ワインとたまり醤油だけで味付けしてやっています。これ以外では焼サバの燻製やちりめん山椒、海老の柿の種揚げ、自家製ソーセージがなかなかの味で、実際のお店で買えるおかずや付け合わせは人気が高いことが伺えました。素材の持ち味を出した味付けをしているので、野菜のおかずもお酒と合わせて楽しめます。ミシュラン一つ星の実力店。舞鶴にあるお店についても、行きたくなりましたね。Bueno!! 味竹林〒810-0073福岡市中央区舞鶴1-3-14 小榎ビル1FTel:092-712-1051 定休日:日曜、祝日HPhttps://www.ajitakebayashi.com/
2025.08.22
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往路のかんぱちは博多駅に入線後、少ない乗車時間で12:19分に発車します。2回目は田主丸でのおもてなしの様子までを辿ります。久留米までは鹿児島本線を高速で走行。これは、36ぷらす3の赤の路と途中まで同じルートです。発車後、2か国語(日・英)でのアナウンスが入り、いよいよ旅の始まりです。次の竹下では、ななつ星が運行されていないときに見ることができたりします。この日は残念ながら車両はほとんどが仕業に入っていました。竹下はららぽーとが近くに出来てから乗降客が格段に増えていて、快速の臨時停車も週末を中心に継続されています。かんぱちは発車時間が丁度お昼どきですので、すぐにアテンダントさんの挨拶があり、その後ランチタイムが始まります。食事については、次の3回目で詳しく振り返ります。二日市を通過中の様子です。鹿児島本線内は運転停車は鳥栖と久留米のみで、いずれも停車時間は短く、リレーかもめやみどりのダイヤに影響が出ないよう結構なスピードが出ていました。とはいえ、キハ40とキハ125の改造ですから、最高速度は95km/hまでしか出せません。鳥栖までは九州自動車道と一部3号線と並行して走ります。福岡市内の近郊区間とはいえ、のんびりした長閑な風景が見られます。運転停車の鳥栖に着く前には、田代の貨物ターミナルが進行方向左側に見えます。反対側にはサロンパスの看板と工場も。鳥栖は久光製薬の本社があり、女子バレーボールSVリーグのSAGA久光スプリングスの本拠地を置いている他、Jリーグサガン鳥栖のホームでもあることから、交通の結節点だけでなくスポーツの街としても全国的に有名です。鳥栖は運転停車というよりかは信号停車で停まるので、ほどなくしてすぐに出発。久留米まではおよそ7kmですが、水田がどこまでも伸びる米作地帯なのです。久留米に到着しました。復路のいちろくは降車扱いをしますが、かんぱちは運転停車のみですぐに発車します。ここからは久大本線を一路、大分に向けてのんびりと向かいます。久大本線に入ると、しばらく耳納連山に沿って走ります。日田までは線形が比較的良く、特急は高速で走行できる区間です。ゆふいんの森は久留米~日田間の表定速度は70km/h前後と、特急らしい走りを体感できます。沿線はやはり水田が多く、にこまるや夢つくしといった地元のブランド米が生産されている米の一大拠点なのです。博多を出てから約1時間強。最初のおもてなし駅の田主丸に到着です。田主丸の停車時間は12分。ここで物販や駅舎の見学など、軽い散策ができました。車両を降りて駅舎に向かうと、飴がもらえました。よく見ると、パインアメ!(^~^)これは縁起がいいですわ。一昨年のタイガース日本一の原動力にもなったパインアメ。監督時代の岡田さんが試合中になめていたことで一時、品切れになったあの飴です。セリーグ優勝後はパインアレが発売されるなど、日本一になってからもしばらくはブームが続きました。今年は監督が藤川さんに変わり、ピッチャーがえげつなく良くなりましたね。大竹くんや岩崎くんのような進学校の高校を出ている選手や、デュープやウィギーといったTimes World University Rankingの上位に出てくる大学を卒業した選手が増えるなど、考える力のあるプレイヤーが今のチームの主軸になってきているのは時代の趨勢かと感じます。田主丸は河童伝説がある町として知られていることから、物販に河童グッズが並んでいました。駅舎内にはカフェがあり、地元の交流スポットとしても活用されています。駅舎も河童にちなんだデザインで、待ち合わせには分かりやすいですね。ちなみにこの駅から南に歩いて20分ほど行くと、胡麻焼酎の蔵元、紅乙女酒造の蒸留所があります。残念ながらおもてなしでは紅乙女は飲めませんでした。せっかくなら飲みたかった・・・。駅舎の2階に上がると、伝統行事の虫追い祭りを紹介する竹細工がいっぱい置かれていました。虫追い祭りは300年以上続く伝統行事で、稲作の際に発生する害虫を駆除する目的で始めたそうです。竹細工は、小倉城の竹あかりで使われるものとほとんど同じです。反対側のホームには、「お迎え河童」という独特のポーズをした河童の銅像が。発車3分前にはアテンダントさんが鐘を鳴らして知らせてくれます。それまでの余った時間は撮影タイムに。天候が良く、望遠で拡大をしてもしっかりした写真が撮れました。そして発車前にはゆふいんの森III世が通過していきました。乗車記はまだまだ続きます。次の3回目のランチでは、味竹林さんの懐石お重について記していきます。明後日から遠征です。料理の話については、遠征と帰省から戻ってから22日にアップします。皆様、よい夏休みを。
2025.08.06
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今年の乗車記のハイライトの1つは、昨年の5月に乗車したかんぱち・いちろくです。1年2か月ぶりにリピート乗車に辿り着きました。伊予灘ものがたりに匹敵する高い乗車率を誇り、なかなか座席が取れなかったのですが、4月から動いて往路を確保。別府までの5時間弱の行程の記録です。昨年と同じくたっぷりと撮った写真は何と120枚以上に。中身の濃い旅程になりました。昨年と同じように盛りだくさんの内容でお送りします。今回のかんぱち・いちろくは博多から乗ってきました。昨年の別府発は「いちろく」でしたが、往路の博多発は「かんぱち」として運転されます。発車時刻は12:19分。30分以上前に博多駅に乗り込み、4番ホームに移動すると、隣の3番ホームには竹下の車庫から入ってきた2R形(かんぱち・いちろくの車両形式名)が既に入線していました。車内に入れるのは概ね5分前ぐらいからなので、ペットボトルのお茶などを買って待つことに。この後、車両は箱崎に一旦回送され、乗客を出迎える準備が行われます。博多駅の行先表示には、しっかりとかんぱちの文字が示されます。しかし、団体専用列車扱いのため、JR時刻表などには表示されません。この待遇を考えると、本列車は或る列車と同等のステータスを持つ列車であると言えます。ただし、ななつ星は価格面や食事面、おもてなしなど、全ての面で別格の存在ではありますが(^^;;)。こちらは英語での行先表示。「KANPACHI」は表示されず、特急「LIMITED EXPRESS」のみが示されています。誤乗を防ぐ目的があるからでしょう。久大線はインバウンド客の乗車率が高く、ゆふいんの森は間際では指定券がなかなか取れなくなりました(^^;;)。この写真は、乗車日とは別の日に箱崎で撮ったものです。折り返し時間が10分ほどあるので、余裕をもって撮影ができました。車両を記録したい場合は、博多で撮るよりも手軽にできます。博多駅の4番ホームには、かんぱち専用の乗車位置案内が設けられていました。黒と金のロゴ入りの案内ですので、判別は簡単です。そして発車の5分前に、箱崎からゆっくりと2R形が入ってきました。黒と金の重厚なカラーリングが特別感と高級感を演出。乗客以外にも撮影をされる方は多かったですよ。車内に入るときには、アテンダントさんから乗車票を確認してもらいます。確認後、3号車にGo!乗降口にはお出迎えの定番、専用のフロアマットが置かれています。よく見るとステップ部分が改修されていて、足元は新車同様にきれいになりました。往路で乗ってきたのは3号車。セミコンパートメント仕様です。ふかふかの絨毯は1号車のソファーシートと同じものが使われていますが、カラーリングは福岡の緑を基調とした色で、落ち着いた色彩です。2人掛けボックスシートはプライベート性を確保したハイバックタイプのもので、はなあかりのボックスシートに似た感じも。長時間の着座でも疲れにくいゆったりした設計のものでした。そりゃグリーン車ですから、めちゃくちゃこだわりますよね。ボックスシートは、座るとこのような視点になります。付属のクッションを併用すると、よりのんびりと楽しめる座席です。反対側から撮ったものです。セミコンパートメント車のキモは、着座したときに人影ができるだけ見えないようにする面なんですよね。こういった配慮が特別感を出してくれます。4人掛けシートの撮影は、担当のアテンダントさんに前もって言ってから撮っています。折り畳みテーブルは昨年乗った1号車と同じ設計で、折りたたみ部分の金具が固めに調節されています。ゆっくりと動かせるようになっているので、指詰めなどのけがや事故を防ぐ工夫がなされたものです。材質は杉材で、これは昨年の乗車記でも記しましたが、1号車が大分産のものであるのに対し、3号車は福岡産のものが使われています。テーブルの下にはコンセントがあり、ここでスマホやWi-fiを充電できるようになっています。1号車のソファーシートよりも分かりやすい場所に設けられてはいますが。この他、座席の下には引き出しが設けられていて、軽いバッグやポーチなどを収納することができます。2人掛けシートのコンセントは窓側にあります。これは初めて乗る人にとっては探すのに苦労するかもしれません。アテンダントさんに遠慮なく聞いてください。奥の6人用シートは、畳敷きの個室です。大型テーブルが備えられているので、車内で幅広く楽しめる設計がなされています。今回の往路の乗車では、デッキ部分にあるロッカーを使いました。大型のキャリーケースにも対応している大容量のロッカーでしたので、バックパックだと逆に中はスカスカになっちゃいましたが、荷物の取り出しはすごく楽でした。ただ、ナンバーロックがついていないので、貴重品は自分で持っておきましょう。1号車のソファーシートは、参考として記録に残しておきます。特大のシートが搭載されていますが、転換可能な構造になっているので安心です。進行方向に座席を向けるのは、往路では竹下の車庫で予め行われます。カラーリングは3号車が緑に対し、こちらは大分や別府の温泉等をイメージした赤系の色が使われています。来週から夏の遠征と帰省に入るので、遠征前の水曜日 or 木曜日に続きの2回目をアップします。その後は戻ってきてから3回目以降は22日から再開の予定です。例年にない暑さが続いていますが、熱中症や食中毒など、体に気をつけて皆様お過ごしください。
2025.08.03
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