なめこ先生の我ら食べ鉄道中記

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2021.02.14
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カテゴリ: 定期列車
これまでの2回で残る国鉄型電車をまとめてみましたが、気動車についてもまとめていきます。気動車といえば、かつては急行型のキハ58系列や一般型のキハ20系列などが1000両以上大量に作られ、全国で見ることが出来ました。特急型についてもキハ81、82が全国に配備され、亜幹線の無煙化、高速化に大きな貢献をしています。しかし、残存する気動車は電車よりも数がより少なくなっているのが現状です。その理由として、

1、国鉄末期からJRにかけて非電化の赤字ローカル線が次々と廃止になり、余った気動車が廃車になる
2、電化により電車に置き換えられる
3、馬力や加速性能のよい新型気動車への置き換え
4、距離の短い非電化区間で、環境負荷低減のため、蓄電池電車への置き換えが始まる
5、急行の特急化に伴う車両の共通化、効率化

といったことなどが挙げられます。中には、羽越本線や室蘭本線のように電化区間ながらも交流、交直流電車の製造コストが高いことから敢えて気動車を走らせている区間もありますが、段々と縮小傾向にはなっていくでしょう。

JRの全営業路線で旧国鉄時代に製造された気動車で、現役で稼働しているのは6形式です。中でも圧倒的多数を占めるのがキハ40になります。キハ40については別途考察を挙げていきます。それ以外の5形式については製造数が少ない形式もあり、残っている車両も少なくなっています。

1、キハ32(残り23両)

乗れる列車:藍よしのがわトロッコ(徳島~阿波池田)、アンパンマントロッコ(主に高松、琴平~岡山)
一般車は21両、トロッコ用が2両





国鉄の末期に四国の閑散路線用に製造された16m級の小型車で、当初は四国4県で見ることが出来ましたが、現在は松山と高知に配属されていて、主に予土線や予讃線の末端区間で見ることができます。一部は鉄道ホビートレインなど観光列車に改造された車両もあり、予土線の沿線活性化を担っています。JRになってからはトロッコ列車の付随車用として2両が増備され、アンパンマントロッコと徳島線の藍よしのがわトロッコとして稼働中です。

2、キハ40、47、48(残り589両、但し廃車により数値が変わっている可能性大)
乗れる路線:北海道や近畿以西の西日本、四国、九州の多くの非電化区間

※残存数が圧倒的に多いので、別枠で今後の見通しについて考察します。


3、キハ54(残り40両)
乗れる路線:JR北海道 函館本線、留萌本線、石北本線、宗谷本線、釧網本線、根室本線など
      JR四国 予讃線(松山~宇和島)、予土線(しまんトロッコも含む)、内子線
北海道用28両、四国用は12両





キハ32と同様に国鉄末期に製造されたステンレス車体の500PSハイパワー気動車です。単行でも運転出来るため、閑散区間の輸送力強化に重宝されています。腐食の心配がなく車体も堅牢なので、当分は走るものと見込まれます。また、北海道用は変速機の交換や台車の変更などの機器更新が行われていて、最高速度も110キロ対応にパワーアップされました。

4、キハ66(残り16両)




1975年の登場当初は筑豊地区で新幹線連絡列車に用いられ、日田彦山線の急行「日田」などにも使われたことがある当時のハイパワー車でしたが、ハイブリッド新型車YC1への置き換えが本格的に進み、いよいよ引退へのカウントダウンが始まっています。或る列車との並びも貴重なシーンとなりそうです。

5、キハ183系(残り59両)
乗れる列車:オホーツク(札幌~網走)、大雪(旭川~網走)、フラノラベンダーエクスプレス(札幌~富良野)、あそぼーい!(熊本~別府)
北海道55両、あそぼーい用の4両 



これまでのキハ80系列を置き換える車両として、初期のJR北海道のディーゼル特急の基幹を担う主力車両でしたが、老朽化で廃車が進行しており、現在定期列車で乗ることが出来るのは石北本線のオホーツクと大雪だけになってしまいました。冬の運休時の代走やピーク時の増結用として予備車が多めに確保されているので、定期運転引退後もしばらくは残る可能性はあります。しかしキハ261系の増備も最終盤に差し掛かっており、オホーツクと大雪も数年のうちに置き換えられる確率は高いでしょう。今のうちに乗っておきたい車両の一つです。熊本で走るあそぼーい!は観光列車として活躍中で、当面は豊肥本線の主力特急として走る見込みです。


乗れる路線:JR四国 予讃線(松山~宇和島)
乗れる列車:剣山(徳島~阿波池田)、むろと(徳島~牟岐)、うずしお(高松~徳島の1往復)、ゆふ(博多~別府)、九州横断特急(熊本~別府)、四国まんなか千年ものがたり(多度津~大歩危)、志国土佐時代の夜明けのものがたり(高知~窪川)、藍よしのがわトロッコ(徳島~阿波池田)、アンパンマントロッコ(高松、琴平~岡山)、A列車でいこう(熊本~三角)



四国のディーゼル特急の高速化とグレードアップを目的に登場した車両です。振子気動車2000系の投入により、20両が九州に移って久大本線と豊肥本線で活躍中です。それでも余った車両は松山以西の普通列車にも使われる他、観光列車に改造された車両も多いのが特徴です。JR四国では観光列車用の種車もまだあることから、新たな観光列車のデビューも期待されます。JR九州では「A列車でいこう」が三角線の観光特急として熊本~天草輸送を担っています。

国鉄型の気動車も、電車と同様に今後の10年で数は減少していくものと思われます。特にキハ40とキハ66、キハ183系は廃車のスピードが今後上がっていきそうな感じです。また、JR化後に製造された気動車は基本的に小ロットでの製造が多いので、今後は100両~200両以上の大量製造は稀になっていくでしょう。





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最終更新日  2021.02.19 21:32:54
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