波のマニマニ

波のマニマニ

化学治療 1クール (3)急変・・・



朝からまた微熱が続いてる。
けれど特に調子が悪そうでもなく、土曜日だったので、義母につきそいを替わってもらい、ひさしぶりに家に帰った。
もう春休みに入っている波一ともゆっくり話せた。

夕方前には、色々と買い物もすませ、病院に戻った。
波次に特に変わった様子はなかったらしい。

夜、波次がおしっこと言うので、採尿瓶をとってきて、ベッドでさせた。
真っ赤なおしっこだった。
赤いだけでなく、どろっとした血の固まりがたくさん入っている。
おもわず気が動転して、あわててナースコールを押し、看護婦さんを呼んだ。
土曜の夜ということもあり、もう小児科の宿直の先生しかいなかった。
私は処置のため、すぐ部屋をおいだされた。
何がどうなってるのか?
体も心も落ち着かず、身の置き場がない・・・

暫くして、処置が終わったので、部屋に呼ばれた。
多分、膀胱の中に残っていた血尿がでてきただけでしょう。ということだったので、少し安心した。
明日は日曜なので、小児外科の先生は昼頃にならないと来ないという事だった。

熱はどんどん、時間がたつごとに高くなってきた。

その夜、突然病室にH先生が来た。
血糖値が高くなっているということだ。
そこから急遽、抗生剤(一番きついものらしい)や止血剤の点滴等がはじまった。

H先生は私服だった・・・
そのことが私にこれはただ事じゃないのでは?という思いをかきたたせた。




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