【しろばんば】井上靖
【内容情報】(「MARC」データベースより)
お友達の日向永遠さんと一緒に決めた、11月の課題図書です~
井上靖さんのお名前は知っていたけれど、自分には縁の無い作家さんだと思ってました。
だって、中学生の課題図書になるような本を書かれる作家さんですもの。
きっと堅苦しい、小難しい文章なんだろうなぁ…と思っていたんです。 (どんな偏見だよ…笑)
でもね、読んでみたら全然そんな事はありませんでしたヨ
主人公の少年・洪作が体験する出来事は、どの時代でも共通する普遍的なもの。
「そうえいば小学生の頃って、こんな事考えてたっけなぁ…」
と、
思いっきり洪作の視点で、懐かしさを感じながら読み進める事ができました(笑)
≪オススメPoint≫ 名作 懐かしい 昔の日本の風景 じんわり
昔の日本の風景。井上さんの自伝的小説という事だから、100年も経っていないですね。
田舎町特有の煩わしさもあるけれど、人間の温かさや固い絆があって。
貧しい時代ではあったけれど、人間の心は豊かだった…そんな雰囲気が伝わってきます!
おぬい婆さんと二人きりで暮らす洪作の視点で描かれる物語。
特にこれといった起伏のある展開ではなく、淡々とした日常が描かれているのですが、
まるで自分が体験した事を思い出しているかのような、ノスタルジーな気分に浸りました
読んでいると、ささくれ立った心が不思議と落ち着いていくような、、、
そんなぬくもりのある素敵な作品でした。じんわりと、心に沁み込んでくる本です
どうやらこの作品、三部作のようで…「夏草冬涛」「北の海」と続くそうです。
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