Laub🍃

Laub🍃

2011.11.06
XML
カテゴリ: .1次メモ
・夢日記から派生


・ひたすら過去に行こうとする星流しされた男
・巻き込まれた2人のロボットカップル



・タイムマシンは未来に行く片道切符なら今の技術で出来るらしい

 けれど過去に行くものは下手するとどんなに時間が経っても作れないかもしれない

・ピンク→ムードメイカー系女子。優しい。ピンクのロン毛。完全な自己生産が可能。
・ブラッド→旧型の男前男子。自己生産が不完全。データ移行も口伝え。だがそこが良いと生産され続けた一体。


 ピンクとブラッドが駆け落ちしようと、小型宇宙船に乗って○年後ここで会おう、と言うが、星流し男のせいですれ違い。ピンクの船は乗っ取られる。

 限りなく速く動けば、過去に戻れる――そんな言説を信じ、地球の近辺を出ては戻り、出ては戻りを繰り返す。


 未来に進みすぎた彼はやがて、ピンクの慰めに縋り始める。

 そして地球から見て数百年後、ピンクはブラッドと再会するが、妙に反応が堅い。
 そこに、薄汚れ、おっさんのように見えるブラッドとそっくりな男が出てくる。

 それこそが、ピンクと愛し合ったブラッドだった。

 色々劣化しているブラッドよりも、新しく前に出会った時と同じ姿をしているブラッドのほうに親近感を覚えてしまうピンク。ピンク自体も何度か壊れ壊されていたが、その度にスワンプマン方式で宇宙船の奥から造り出される。

 死ぬと言うこと、老いると言うことに耐性のないピンクは、ブラッドの精神+老いた体と、ブラッドの肉体+聞き伝えの精神 の間でショートを起こしてしまう。

 星流しの男は、過去に戻して、ピンクのスワンプマンを連れてくることなら出来る、と言うが
 ブラッド二人はそれを断る。

 動かなくなったピンクを囲んでうなだれる二人を置いて、
 壮年になった男は何度も何度も過去に戻ろうとする。

 そうしてよぼよぼの老人になった時、初めて、過去を目の当たりにする。



「……俺も、消えるか、それか両方とも復活するか、俺だけが消えるか……」

 過去の自分への干渉。そのリスクも把握しながら彼は過去の自分を消し去る。その若い故に残酷な顔の末路は彼の目に焼き付いたが、最後に見た眠るピンク程は彼の心に響かなかった。

「……!」

 その時、ピンクの船が地球を出発する所を発見した。
 つい、追いかけてしまう老人。


 老人はそれを見届け、静かに宇宙の漂流物の一つと成り果てた。


 その船は、彼の出会ったピンクとブラッドの船に衝突し、跡形もなく消え去った。


 偶然にも、星流しの男以外の存在が、繰り返す歴史の中で数億年前と同じ運命を辿った。
 それが、老人の最後に見た地球だった。


 ピンクとブラッドは、何も知らず、楽しそうに幸せそうに、星々の奥へと消えて行った。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015.10.30 13:15:16
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: