Laub🍃

Laub🍃

2011.11.07
XML
カテゴリ: .1次メモ
 僕は演じるのが好きだ。
 全てを愛することが出来るからこそ、僕はどんな役ーそれこそ道化や嫌われ者の王様や木の役でさえ楽しんで演じることができた。
 それでも僕自身は白のままだった。
 自分自身のこととなると、感情が石のように固まって動かないのだ。
 どうにかして怒ったり悲しんだりしようとしても、必ず出てくるのは過去に演じた役柄のそれ。

 だからきっと、君への想いも以前演じた役柄のそれなのだと思う。

「…好きなの。あなたのその優しさが」

 どこまでも演技のない君にはきっと、僕のこういった歪みは分かってもらえないと思う。

「僕は、優しくないよ。……でも、ありがとう」

「こんな僕ですが、よろしくお願いします」
「えっ、え、え、嘘!ほんと!?」

 僕は人としてどうしようもない。
 だから僕は、次の演技の「糧」にする為に君の手を取るんだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.09.13 01:40:20
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: