burabura・・・さんぽ。

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Day 1 JUL.25.2003

約1000km 離れた島々。 東洋のガラパコス 「小笠原」 への旅です。

私達は個人的に船の予約をとって、民宿に直接連絡して宿を押さえました。

当時はそのほうが若干安かったし、宿が選べるのが利点ですね。パックもありますが、長期滞在の方は 自炊 という手もあるのでそういう方は個人手配のほうが 断然安い です。
船は往復で一番安くて 4万五千円 くらい、トップシーズン(=7.8月)は 5万 です。この船代がもうちっと安くなってくれることを願いたいです。
宿は民宿が大体7千円前後(トップシーズン)、自炊(素泊まり)は3千円位からあったと思います。

ここは「おがまる」でしか訪問できないところだけに、仕事を辞めない限りはいかれないかなーと思っていました。

台風なんぞ来てしまったら、運行できないわけですし、台風が過ぎた後も海は荒れていますから運行できたとしても、時にはゆっくり進むのでロスタイムが多いわけです。

私は仕事柄、休んで自分だけが痛い目を見るならいいのですが、仕事に穴を開けたら他の人が休みのところ 無理やり出勤 させられたり、少ない人数で仕事をしなければならなくなったり、最悪 夜の仕事を強制的に変わってもらわねばならない状態 に陥ってしまうので・・・。遊んで帰っても、かなり後味悪いです。 具合が悪いわけじゃないから (笑)

遊んでて回りに迷惑かけるわけにはいかないし、何せ 落ち着いて遊べないのは とーっても嫌 なので、
結局 仕事辞めてから 「しめしめ」 と行きました^^

おっとっと、だからといってお仕事していたら行けない場所ではないですよ。日数も余裕を持って休んでおけばいいのですし。

天気さえ良ければ問題ないです!ちょっと 博打的ドキドキ感 が楽しいかもしれませんね^^。
そういったリスクを持ちつつも遊びに行く価値は非常にあります!

でもですね、今まで26時間かかっていた船旅が、今年(2005)の秋から 高速船がようやっと就航 するそうです!
17時間 ですよ~~!
かなり行きやすくなり、時間の関係で諦めていた方には本当に朗報です!

それではそろそろ船のお話を・・・。
おがまる についてはクリックしていただき、情報をご覧下さいませ。

竹芝桟橋に集合し、いよいよ乗船。

私は以前冬の北海道へ船で旅行したことがありまして、 時化た海 を経験したのですが 全く酔わなかった ので 妙に 船酔いに関しては自信があったのと、ダイビングでボート移動でもほとんど船酔いは経験してなかった(あってもちょっと気持ち悪いかな?程度)ので、 「酔い止め不要」 と思っていました。

ですが、26時間近くの航海になるので念のために 「吐き気止め」 を飲みました。

これがそもそもの間違いだったことを後で気付くのでした・・・。


私達は一番安い 「ごろ寝の切符=2等」 でしたので、場所取りは大切。
より安定したところを確保っ!これかなり重要です。

そこは・・・。 船底の後方 です。

上に行けば行くほど揺れを感じやすいので、景色はないですが、そんなのは自分で甲板に出ればいいことなので とにかく一番下かつ後方 をお勧めします。

「ごろ寝の切符」をお持ちの方は 何も考えず、 後方階段を下りまくるのが 吉。

なんとか無事場所と毛布を確保です。(慌てなくても毛布はちゃんと置いてありますのでご安心を)スペースは一人一畳あるかないかって所でしょうか。

だだっ広いので、お客さんが少なければ縦に寝ようと横に寝ようと関係ないと思います。^^

気付くと 金の洗面器 がそこら中にセットしてあります。
多分 「緊急用」 。その辺にしてしまうわけにはいかないですものね。

荷物を置いて出航の様子を甲板からみました。
出航してから外洋に出るのは少し時間がかかります。なかなか辺り一面海の世界にはなりません。海の色も・・・。正直あまり綺麗ではないですね^^;

しばらく外を堪能して「吐き気止め」を飲んだ私は 「何をやっても酔うことはない」 と思い込んでおりまして、 ビデオライブラリー に足を運びました。

フロントでビデオを申し込んで500円だったかな?借りて、仕切りがしてある部屋でヘッドフォンをして観るのです。
漫画喫茶のカップル席 みたいな感じかな?二人がけなので3人以上では観れないのです。
船内でも映画は上映してますが、決まったものしか流れないので他に観たいものがある方はこちらがいいでしょう。

でもね、ここに落とし穴が。

このビデオライブラリーは 船の一番上の方 にあり、 実は結構揺れてた んです。その上近い画面に集中し、 「映画にはスナックよねぇ」 なんてお菓子をバクバク食べた為・・・

ものの 15分足らず 「恐ろしい酔いの世界」 へ足を踏み入れました。

乗船してからまだ 3時間も経ってないのに。
あと22時間以上どうなるのか・・・。

始めは一度吐けば大丈夫と過信していたので、トイレに行ってはまたビデオを観にもどっていたわけですが、その間隔がどんどん短くなりトイレ滞在時間はどんどん長くなりました。

友人のトンちゃんは全然元気。すごい。
結局もーろーとしながら、クライマックスだけは観ました(笑)

吐き気止めは飲んだけど、 酔い止めの薬ではなかった のです。

つまりですね、私が飲んだのは 単に吐き気に対応するお薬 で(例えば風邪ひいたときとかね)、 乗り物酔いを落ち着かせる成分のお薬ではなかった のですねぇ。根本的なところを抑えるお薬ではないので、効かないわけです。

実は乗船前・・・。
私「一応吐き気止め飲んだよ~」
友「何飲んだの?」
私「○○○○○○」
友「え?それって・・ただの吐き気止めでしょ?効かないんじゃ・・?」
私「え?そぅ?大丈夫っしょ?はははは」

なんてやり取りをやってまして、見事友人の予感はビンゴ。
ほんとに私っていい加減っていうか、 鼻にメントス 入れたときもつくづく思いましたが、こういうときに自分の職業を疑います。^^;

でも 地獄の航海 はここからでした。
きちゃない話で恐縮ですが、 予想以上の船酔い でした。

胃液が少しでも溜まればトイレに直行、その後数十分は動けないのです。

そのうち トイレ友達 もできます。

同じ顔ぶれがトイレに集まっているのです。
そのうち、 お互い蚊の泣くような声で 「辛いですよね」「ええ、ほんとに」 なんて共感しあいながら、でもお互い余裕がないのですぐに個室へ・・・といった妙なやり取りが繰り広げられるのです。

トンチャンはそんな私をかなりお世話してくれました。

酔い止めを買ってきてくれたり (高いですが、船内には少し医薬品がおいてあります)、吐き過ぎて熱がでれば、 ジュースを買ってきてはおでこを冷やしてくれたり 化粧を落としてくれるときは 「眉は落とさず」 ←これかなり重要。

それはそれはすばらしい ケアの数々 。友達が看護師って素晴らしい!
っていうか、 トンちゃんの優しさに脱帽


いかに私が 廃人 であったか、お分かりいただけたかと思います。
と同時に、トンチャンはきっと 退屈な時間だった と思いとても反省です。

だって、せっかく二人でいるのに、夜は一人で食事だし、星空観測(船内でアナウンスが流れて、照明が消されるので星空を満喫できます)も一人。
本当にごめんなさいです。うぅ、、、

この状態打破するべく、 「眠剤のんで寝るべし」 との意見が一致。

水分を胃袋に入れるのはかなりきつかったのですが、どうにもならないので、
頑張って飲みました。

しばらくもがいたのち。。。無事消灯。

朝起きると顔は げっそり していましたが、すっかり体調は回復し、外は晴天!
海がとっても青い!
どこから青くなったのかな?なんて思いつつ潮風を浴びて気分転換。

軽く朝食を取り、甲板でおしゃべりしていると・・・。

島が見えてきました!

助かったぁ~。逢いたかったよ父島。

島には沢山のお迎えが来ていました。なんだかくすぐったいような、嬉しい気持ちになります。
遠くからお迎えの方々が見えているのって、船旅の楽しさの一つですね。
疲れも吹っ飛びます。

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