4、それだけは勘弁して下さい


勇牙達の前にギュッと、強く拳を握りこむリュウト、蘭芳(ランファン)、ユーリも。
「・・・行くぞ」
「ああ・・」
「容赦しないわよ・・」
じゃんけんぽん!!
物凄い速さで皆がじゃんけんの技を繰り出した。
雰囲気はまるで格闘技の試合のようだ。

―その後、この世の物とは思えない悲痛な叫び声が地球防衛組織内に響いた。
「じゃあ、勇牙、このスバル宛のピンク色のラブレターを渡すんだぞ」
ユーリがいかにも楽しげにその場にこの世の終わりのような沈痛な表情を浮かべている勇牙に楽しげに言った。
勇牙は手のなかに入れられた女の子独特の可愛らしい文字でかかれたピンク色のラブレターに再び視線を送った。
「―勇牙・・・、僕が着いて行ってあげましょうか?」
翠が心優しい気持ちで勇牙の肩に手を置き、笑顔でそう言った。
「いいよ・・・負けたオレが悪いんだ・・。でも、絶対無事じゃ帰られないよ・・ぅぅ・・」
勇牙がうなだれながら、ぼたぼたと涙をこぼした。
「勇牙君」
リュウトも心配そうだ。
「・・死ぬ・・殺される・・」
「そんな大げさな・・・」と、リュウトも口ではそう言ってたがあながち否定できない事を感じ取っていった。
「―なんで、あいつの周りあんなのばっかなんだよ・・」
そんな勇牙達の視線の先には楽しげにしゃべっているスバルとディーンの姿があった。
「―ディーン君って強いもんねぇ~」
「アルテナって剣の達人でしかもセルシオのパイロットだもんね~」
「神狼って、格闘技の達人なのよね~」
「しかも、全員偉い人ばっかだし」
まあ、がんばるしかないよなーと口をそろえて皆で言った。
「――オレ、ここで死ぬかもしれない・・・」
「「「・・・・・・・」」」
そんな勇牙を見て、リュウト達は黙るしかなかった。



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