11.答え〈MRR)


何だか、頭がズキズキする・・。
誰かが耳元で叫んでいる。
―イ、ジェイ!!
ステルス!?
バッと、ジェイは聞き覚えがある声に目を見開かせた。
ジェイは息をゆっくりとはきながら、身体に汗が流れるのを感じ取った。
はぁ・・はぁ・・・
「・・・オレは」
「!先生、患者が起きました」
看護婦が扉の先で誰かとしゃべっている白衣姿の女性に声をかけた。先生と呼ばれた女性は部屋に入ってきて診断書を持ちながらニッコリと微笑んだ。
「・・ここは」
「大丈夫、ここは病院よ」
「病院?何で、オレが?」
「あなた、この近くの海浜で倒れていたのよ。それも凄い傷でね・・君がここに運ばれてから一週間って所かしら」
「・・・・オレは・・」
ジェイは包帯が巻かれた頭を触りながら自分に何が起こったのか考えようとした。
ズキィ・・・・・・!!
物凄い激痛がジェイの頭の中に駈け巡った。
「うわああああああああ!!」
「!?」

ジェイはその後、直ぐに気を失い、その場に倒れこんだ。
―オレは・・、オレは誰なんだ?
なぜ、覚えていない・・・・・!
自分の事なのに。
ジェイとは一体誰の事なんだ・・・、それにステルスって・・。
その名を思い浮かんだ瞬間、胸が酷く痛んだ。
ジェイの目からその時静かに涙がこぼれた。
――答えが見つからない・・。


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