7.負けられん


ジェイーあいつのせいでオレ達がどれだけ迷惑かけられたと・・。太陽や海の言い分もわからない気もするが・・。
両親が事故で死んで、太陽と同じサバイラルナチュラルで、デザスターに洗脳されてて・・。本当の意味での悪い奴じゃないことはわかる。
でも、でも・・。
イライラしているエースの目の前の廊下には、お風呂に行く太陽と無理やり引っ張れている片手に本を持ったジェイの姿があった。
「さ、行くぞ!ジェイ!」
「歩きにくい。離せ、太陽」
太陽はジェイを助けてから何かとジェイに構いたがる態度を見せていた。
「どうしたんだろ?エース、機嫌悪いな」
「あ、ケン!」
食堂でジュースを飲んでいたショウがケンに気付き、顔を上げた。
「まあ、理由は大体わかるわね」
アリスがひょこと現れた。
「理由って?」
「ほら、今まで太陽とエースっていつもつるんでたじゃない。負けられんって感じなんでしょ」
まあ、別の理由もあるかもしれないけど。
「・・・そーすね・・」
「ジェイ!太陽から離れろ!!」
エースが太陽とジェイの間に割って入ってきた。
「わっ!何だよ、エース!」
「太陽、フロくらいジェイ1人で行かせてやれよ。いつも、お前が傍にいちゃ迷惑だろ」
「?何いらついてるんだよ?エース」
「別にイラついてなんかない!」
「・・いらついてるじゃん」
「~~・・っ」
ジェイはと言うと、おたおたと太陽とエースの顔を見合わせていた。
・・何なんだ?・・・まあ、確かにフロというものは1人で入った方が気楽だな。
「じゃ、じゃあ、太陽。先に行くから・・」
「あ、待てよ!ジェイ!オレも行く!」
エースが太陽の首根っこをまるで猫のように持って引きとめた。
「だから、それをやめろって言ってるんだ」
「いいだろ―、別に―。ジェイ、こっちの生活慣れてないんだから色々教えても~」
「・・・・色々って何だ、色々って・・」



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