1、じゅうぶんのいち


やめろ、輝一・・そんな最後の言葉みたいなこと言うな・・・!
オレはまだお前からそんな言葉聞きたくない。
まだ、お前の10分の1も知らないのに・・。
「受け取ってくれ、闇のスピリットを――」
身体が薄くなっていく兄から、ゆっくりと闇のスピリットが渡された。
これは・・っ。
「何だ、まだ残っていたのか」
ルーチェモンがあっという間に輝一の魂のデータをその手に吸い取っていった。
「・・輝一・・!」
――帰ったら母さんに会ってくれないか?
――生まれた時はオレ達もこんな感じだったのかな・・。
――まだ、気付かないのか。オレはお前の双子の兄だ。
輝ニの胸の中にいくつかの兄の言葉が蘇ってきた。
・・やだ。
行くな、・・オレを置いて行かないでくれ・・っ。

「輝一――――!!」



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