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第2章③
「――どういうつもり?」
倉庫と呼ばれたその建物の中でも一番小さく、古く、北側に位置し、冷えた空気が流れていた。それでも、一人で掃除し終えるには到底1日では無理というほどの広さだった。そこは、この城の主である宗叡も滅多の事では近づかない、貴重な品がおかれているという庫の中だった。
「何が?」
この世界の農夫がよく着ている男物の服を彼方は着ていた。桜凛の仕事を手伝うため、借りたらしい。
この倉に一つしかない扉には、監視だろうか、2人ほどの鎧を身に纏った男の姿があった。
「どういうつもりだって言ってるの。何で、遜由さんの客人である貴方がこんな事するの?」
「何でって言われてもなぁ・・」
彼方はそう言いながら、窓の破璃を拭いて、磨いていた。
「・・もしかして、私に同情とかしてるとかじゃないでしょうね」
桜凛はキッと彼方を睨んだ。
「へえ、結構強気な場面あるんだな、お前。さっきまでとエライ違いじゃん」
彼方は、ニッコリと微笑んだ。
「ごまかさないで!!」
桜凛が彼方の方に床を磨く藁を投げつけた。
藁がそこら中に散らばった。
「あ~あ、何掃除増やしてるんだよ」
彼方は慌てて藁をかき集めた。
桜凛の方を見ると、まだ睨んでいた。
・・面倒くさい女。
彼方は、一息ついて桜凛に藁を渡して水を撒いた床を磨く様に指示をした。桜凛は黙って、従うことにした。
「別にあんたに同情したわけじゃないよ。そもそも、してもあんまり意味はないだろうしな」
「・・・ひどい」
「ひどくはないと思うけど」
「ひどいわよ。あんたなんか、私の事なんか何にも知らないくせに。私がどんな目にあってるか知らないくせに」
「知るわけないじゃん。今日、会ったばかりの他人同士なんだし。あ、ここ終わったから、次隣だな」
彼方は視線を隣の窓に映した。
オレ、そこまでの力持ってないし。
「―そうね。所詮、他人だものね」
また、不機嫌になってやんの。まあ、どうでもいいけど。
「じゃあ、どうされたいんだよ?あんたは」
―なんか、ここがどこでどうゆう世界なのか色々聞こうと思ったけど聞き出しにくいな・・。
「あんたあんたって、失礼な奴ね!私には桜凛っていう・・・ユイファンっていう名前があるんだから」
「ユイファン?」
彼方がその名を聞いて、顔を桜凛の方に向けた。
その名前はまるで中国の名前のようだ。
「―何か、東アジアっぽい名前だな」
桜凛がバッと表情を変え、彼方の腕を掴んだ。
「なっ、何だよ?」
「あなた、もしかして蓬莱の人なの?今、清は私の国はどうなってるの?今も戦争は続いているの?ねえ、どうなの!?答えて!」
「清?それって、中国に昔あった清王朝の事か?でも、清王朝ならとっくの昔になくなってるぜ」
「・・・え?」
桜凛の手がゆっくりと彼方の腕から離された。
「それ・・どうゆう・・」
「だからさ、もう60年かそのあたりの前で清王朝はなくなってるんだよ。ついでに戦争もとっくに終わってるよ」
「60年・・・?」
桜凛の身体は凍りついたように動かなくなった。
「――って、お前・・」
彼方は何かに気付いたように顔を上げた。
「そんな・・」
桜凛は呆然とした瞳のまま、力が抜けた様にその場に座りこんだ。
「そんなの・・、嘘よ。嘘に決ってるわ・・」
「お、おい、大丈夫か?」
「―嘘よ」
桜凛はその言葉を言うと、静かに涙をこぼし、そのまま何かが吹っ切れたように自分の身体を抱きしめ、地面にへばりついて激しく泣いた。
「嘘よぉぉ~!!」
桜凛の叫びのような泣き声がその場一体に木霊した。
彼方は突然の事にただおろおろするばかりだった。
彼方は桜凛がしばらく泣き終わるまで少しでも気持ちをほぐすために小さな子供にするように頭を撫でた。一瞬、桜凛が顔を上げたが特に嫌がる様子を見せなかったので、頭を撫でつづけた。
「・・・ごめんなさい。取り乱しちゃて・・」
「いや、別に」
素直な桜凛のその態度に彼方は何故か照れた。
―でも、このこが本当に清王朝の時代に生きていた人ならとっくに高齢のおばあさんになっているはずだよな。でも、どう見てもオレと同い年くらいにしか見えないし・・でも、女に年齢聞くのも失礼だよな。
こいつには、こいつの事情があるだろうし・・。
「・・・・」
「?あの・・、どうかした?」
「オレ、八城彼方。日本の学生やってるんだ」
彼方は気を取りなおすように軽く微笑んで見せた。
「彼方?」
「うん。よろしくな、ユイファン」
「え、ええ」
桜凛はその時なぜか頬を赤らめた。
「どうかしたのか?顔が赤いぞ」
「!!何でもナイ!さっ、掃除しよっ」
「お前、風邪でもひいてるんじぇねえの?医者にでも見てもらった方が・・」
「本当に何でもないから!!もう放っておいて!」
桜凛は顔を赤くしたまま、そのまま奥の方へとずかずかと行ってしまった。
「・・変な女」
その時、何処からか悲鳴や獣の雄叫びに似た叫び声が冷たい風と一緒に彼方の耳に入ってきた。
オオオオ・・・、ダセ!ダセ!ココカラダセ!
という声が・・。
「―これは・・」
ズキ・・!
「・・うっ」
ちょっと、頭がいて・・・。この声の奴、すげえ激しい・・微かだけどビシビシ伝わってくる。怒りにすごく似てる・・。
「・・何なんだ、一体」
そこへ、淳州侯・宗叡が突如扉を開かせて彼方達の前にその姿をあらわした。
「「!」」
4
頭がズキズキする。目に映る景色がうつろになっている。何回も顔を叩かれたり、腹にキック入られたりした。血も少し出たような気がする。その途中で、姉貴の叫び声が聞こえたような気がする。
拓人は身体に軽く縄をかけられ、そのまま外へと押し出された。小屋から出たところにある田圃の近くには馬車が待っていた。
2頭の馬に荷車をつないだ馬車の上に乗せられ、そこから周囲を見渡すと貧しいたたずまいの家の陰から数人ほどの人間が息を潜ませながら見ていた。
・・そんな目で見るくらいなら助けてくれればいいのに。でも、まあ助けられなくて、当然か。いくら、オレでも目の前でこんな事が起こったらやっぱりびびって動けないもんな。
男が姫乃を連れて、隣に乗り込み、馬に手綱を繰り出した。
「・・拓人っ」
姫乃がそっと拓人に心配そうに寄りかかった。
「・・姉貴」
帰りたいな。帰って、映しておいたドラマの最終回見て、雑誌読んだり携帯で友達とくだらない話をしたり、疲れて帰ってきた父さんを母さんと迎えたりして。風呂入って、CD聞きながら寝て。
そして、また明日似たような朝が来てほしい。
そう考えると、なぜだかむなしくなり涙が出そうになりぐっと押さえた。
とにかく、今はこの事態を何とかしないと・・このままだと、きっとオレも姉貴もやばいだろう。
隣にいる男は日が落ちる空の風景を見ていた。
痛む身体を何とか我慢しながら、拓人は姫乃により掛かりながら、男に聞いた。
「あの・・どこへ行くんですか」
「さぁな・・まあ、お前らにとちゃ、最悪な所だろうよ」
やっぱり・・!
「―それにしても、海客のくせによくこんな高価なモノを持っているな」
塵怜は手に持っていた布袋を開いて、鮮やかな光を放つ宝剣を出した。
「こりゃ、高く売れそうだな」
塵怜が柄に手をかけ、抜こうとしたが全然動こうとはしなかった。
「何だ?何か、つっかえてるのか?坊主どういう事だ?」と、村外れにさしかかり、山の斜面を抉り通るような峠道へと差しかかった時、塵怜は聞いてきた。
「・・知らない。もらったものだし」
「まだ、そんな口を聞くか。てめえは・・」
塵怜がぬっと拓人に手を出そうとした時、拓人は塵怜を力いっぱい突き飛ばし、馬車から突き落とした。
「拓人!?」
「姉貴、剣取って!逃げるぞ!!」
「逃げるって、どこへ!?」
「どこでも!!」
拓人は、剣を取った姫乃の腕を引っ張り、馬車から降り、峠を越えるため、走り出した。
「捕まえろ!そいつらを捕まえてくれ!!」
塵怜の甲高い声が響いた。
大人と子供の走る距離は全然違う。いくら、拓人が人より早いと言っても、限りがあり、追いつかれそうになってはまた走り、地面を蹴った。
それを繰り返しているうちに、拓人と姫乃は峠を越え、下ったところの端にぽつんとある橋の姿を見た。追いかけている男達も2人くらいにしか残っていなかった。
「姉貴!あそこをわたるぞ!!」
「う、うん!」
拓人と姫乃は橋へと足をかけ、ぎしぎしと鳴る木の板の上を渡っていった。
その時、とてつもなく冷たい強い風が吹いた。
「なっ、褐狙!?」
男が悲鳴のような叫び声を上げた。
その反応するように、拓人が振り返ると虎のように黒い目をした、巨大な真っ赤な毛色の狼・褐狙が現れた。
グルル・・・、と殺意に満ちた瞳とその唸るような声を拓人に向けた。
「!?」
褐狙は姫乃を飛び越え、拓人に襲いかかった!
「ひっ」
拓人が避けようとした瞬間、ロープが切れ、拓人と姫乃は崖の下に流れる激しい川へと投げ出された。
「うわああああああああっ!!」
「拓人~!!」
姫乃は何とか拓人に手を伸ばそうとした。姫乃の指は、拓人の身体に届かなかった。
その時、剣が煌きを放って、巨大な光が辺り一帯を包んだ。
拓人の耳には激しく流れる水の音が鳴り響いていた。
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