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第3章
――あれ?お姉ちゃん、お母さんは?
ランドセルを背負った学校帰りの拓人は何故か沈んだ表情でいる背中を向けている父と姉の姿を不思議に思い、そう聞いた。
――拓人、お母さんもう帰ってこないんだよ。
――帰ってこない?
――お母さんね他に好きな人が出来たんだって・・。だから、お父さんとお母さん別れるんだって・・。
拓人はその瞬間、激しい衝撃を受けその場にたちつくした。
姫乃はぎゅっと拓人の身体を自分の方に引き寄せた。
――別れる?・・何で、何で?・・僕、お母さんともう会えないの?
姫乃はその質問を答えず、姫乃の閉じられた瞳からはゆっくりと涙がこぼれた。
――大丈夫・・。大丈夫だよ、拓人は私が守るから
――お姉ちゃん・・
拓人にはその時、姫乃や父がとても辛そうに見えた。
そして、先に泣かれたせいか、何故かその時泣く気が起きなかった。
――うん・・、うん、有難う、お姉ちゃん・・。
そうだよね・・。つらいのは、本当につらいのは僕じゃなくて、お母さんと別れることになったお父さんだよね。
拓人は幼いながらもそう理解した。
それに、お母さんが僕のお母さんじゃなくなったわけじゃないし。
そこで、拓人はふっと目を覚ました。
目の前の窓からは、冷たい空気が流れてきて、窓の外には暗闇が広がっていた。
「――?・・ここは?」
そんなには広くない部屋に天蓋のない寝台と長椅子があり、拓人は寝台で毛布を身に纏って、寝かされていた。
「・・・・」
オレ、確か崖から落ちたんだよな・・、姉貴と一緒に・・。助かったのか、あの高さで・・。
拓人は毛布をはらって、寝台からゆっくりと降りた。
「―・・起きた?」
軽やかに舞う甘い花の匂いを漂わせ、大きく衿が開かれた艶やかな色の着物を着た女性が身なりのいい、20くらいの男性と一緒に入ってきた。
その女性の身の上は言わなくとも拓人はすぐさま理解し、頬を赤くした。
「あっ、は、はい!!」
うわ~、何、何なんだ~??つーか、目のやり場に困る~・・っ、恥ずかしい~。
「あらぁ、すっかり元気のようですわね~。利広さんの連れてきた坊ちゃんは」
「り、利広?」
拓人は明朗な笑顔を浮かべる青年の顔をそっと見た。
「私の名だよ。―君の名前は?」
「―・・神山拓人です。よろしく」
「拓人・・、そうか、海客なのか。・・君、言葉が、こちらの言葉が理解できるんだね」
「?・・・・どういう意味です?」
拓人はハッとなり、きょろきょろと辺りを見回し始めた。
「・・あれ、剣がオレの剣が・・」
こつん、と何かにつまづいた。
拓人が足元を見てみると、鞘に収まれた剣が落ちていた。
「あったか・・よかった~っ」
拓人は剣が傍にある事で少し安堵し、息をついた。そして、自分の周りに姉の姿が無い事に気付いた。
「あの、すみません。えっと、利広さん、オレと一緒に16くらいの女の子が倒れてませんでした?オレ、その子と一緒に崖から落ちたはずなんですけど」
「・・いや、私が見つけたのは君だけだったよ」
「え?」
ま、まさか・・・。
拓人はサァーと血の気を引いた。
「ここ、どこですか!?何で、オレここに・・・!?っていうか、早く姉貴探しに行かないと!!」
「ちょ、ちょっと、坊ちゃん・・お、落ちつきなさいよ」
「だって、早く行かないと・・!姉貴が・・姉さんがもしかしたら瀕死の状態になってるんじゃ・・。うわ~、考えただけで・・・」
拓人はそれを考えた瞬間、さらに表情が暗くなっていった。
「でも、今は行けないと思うよ。もう、門は閉じられているからね。明日の早朝あたりくらいにならないと、この街の外には出れない」
「・・え、そうなんですか?こっちの街って、門とかに囲まれてるんだ」
拓人は傍と利広を見た。
「蓬莱じゃ、そーじゃないのかい?」
「・・まあ、少なくともオレの居た所ではまあ・・そんな感じですね。場所によって、そうだったところもあるようですし」
拓人は気をほぐす為、ゆっくりと息を吐いた。
グゥゥ・・・
その時、拓人のお腹から何とも呑気な音が響いた。
「・・・あ」
拓人は頬を赤らめた。
「―・・何か、食べる?」
利広はちょっと間を外したような笑みを浮かべ、拓人にそう言った。
「・・・・・で、できれば」
出された食べ物にがつがつと食いついていく拓人に、利広はどこか面白がっているような―表情で見ていた。
片手に酒を持つ利広の傍らには、さっきの女性の他に2人くらい、いつのまにか増えていた。
その女性たちも微かに笑みを浮かべていた。
「・・・何か、変ですか?人に見られながら食べるのって落ちつかないんですけど」
「・・いやいや、これは失礼。海客と接する機会があまりない事なのでね」
そんなに珍しいのか。
拓人はそう思ったが、特に言おうとは思わなかった。
「でも、変ですわね、姐さん」
「何がです?」
「海客って、確かこちらのお言葉わからないんじゃなかったけ?」
拓人は目を見開いた。
「・・言葉がわからない?」
そういえば、姉貴も似たような事を言ってたけ・・。
「ええ、海客は何でか知らないけどこっちの言葉がさっぱり理解できないみたいね。蓬莱の言葉とここの言葉は大分違うものだし」
「え、でも、漢字とかは使うんですよね?・・でも、日本語とかじゃないんですよね」
「使う。だけど、君が言う日本語とかじゃないわね。大体、私達も貴方達の言葉を全て理解してるわけじゃないし」
「そんな・・・」
拓人は頭の中が混乱し始めたのを感じた。
「だって、オレこっちに来てから1度も言葉なんかで困った事ないんです・・。それに、オレ外国の言葉即理解するほど成績よくなかったですし」
「・・でも、私達の言葉はわかるのよね?」
「は、はい」
2人の女郎はお互いの顔を見合わせた。
これは一体どういう事だろう。彼女達が話す言葉と、オレや姉貴が話す言葉にはなんの違いもないように聞こえるのに。しかし、日本語ではないという。
自分はやはりどこかおかしいのだろうか。
拓人は混乱を極め様としていた。
「ここは慶国ですよね、東にある」
「そう」
「それでオレは海客で、虚海から来て・・」
幼馴染みの友人の彼方を助ける為に、康麟さんに手伝ってもらって・・。
それで、こっちに着たらいつのまにか姿が変わってて、こっちの世界の言葉を理解できるようになって・・。
「―・・オレって」
「・・あんた、何者なの!?」
姐さん、と呼ばれた女性がじっと拓人を見据えた。
「オレ・・?」
「あんたは、普通の海客とは違う。少なくとも私が知っている、ただの海客じゃない」
「・・・・っ」
「――何か、事情があるようだね。拓人、話してくれないか」
2
「あっ、スゴイ・・」
葵は強い風で空中に舞う花びらを荷車の中から顔を覗かせて見た。
「こらっ、出るな!」
葵は、図体のでかい満錐という男に身体を引っ張られ、荷車の中へと引き戻された。
「わっ」
「玉葉!」
慶鋼が慌てて葵に寄った。
「大丈夫?」
慶鋼が少し心配そうに顔を見つめてきたので、葵はこの少年が自分を心配してくれている事に気付き、こっくり頷いて静かに笑って答えた。
「・・・」
葵は黒く染められたその髪をゆっくりと触った。
葵が今一緒に居るのは朱旋と呼ばれる旅芸人の一座だ。葵が目を覚ました時には、麦州侯が治める産県付近にある山のふもとにある村のとある民家だった。
見たこともない服装と変わった髪の色をした人々が葵の顔を覗きこんでいた。
「!!」
葵はそれに反応し、起きあがった。
窓の方を見ると数人の人影が見えた。
「――――」
優しげな印象を与える30代前半の女が心配そうに何かを喋ってくれたが何を言っているのか葵にはさっぱりわからなかった。
聞いたことも話したこともない、よくわからない言葉だった。
「?何?何て言ったんですか?」
そう葵が言うと、周囲の人々が困った様にお互いの顔を見合って、集まり、何かを相談し始めた。葵は何をすればいいか分からずとりあえずその話し合いが終わるまで黙って待つ事にした。
「やっぱり、海客じゃないの」
「・・じゃ、そうなるとどうするんだい?このまま、ここにおいて行くわけにも行かないだろ」
「連れて行くのか?オレは別に構わないが、色々面倒だぞ」
「・・だったら、とりあえず、近くの里に預けるか、雁まで連れて行くというのは?あそこなら、海客でも手厚く迎えるだろうな」
「でも、ここの里は先月妖魔に襲われて、近寄れなくなったって聞いたけど」
「そうだね、それはいい案だ・・じゃ、とりあえず、あの目立つ髪を何とかしないとね」
そして、全員一斉に葵を見た。
「!?」
葵は思わずぎょっとなった。
「な、何?」
そして、葵はその一座に一時的だがいっしょに行動する事となったのである。
何処に行けばいいか、言葉が通じない、知る人間もいない国で葵はとりあえず彼らについていくことにした。
彼らを信じてるわけでもないが、こんな知らない場所で自分一人いる事のほうが葵には言葉が通じない事よりも何より怖かった。
葵は髪を黒く染められ、服装も変えられ、「玉葉」と仮の名で呼ばれる事となった。慶鋼がそう葵に名づけたのである。
葵も、その名が自分の呼び名である事に何とか理解した。
この一座の長である老婆に何度もゆっくり聞かされ、自分でも言いながら最後になって理解した。
「玉葉」
いつ戻ってきたのか、慶鋼の母・璃祇が瞭圃と共に荷車の中に入ってきた。
「今、そこのお店で出来立ての草もちを貰ってきたんだけど食べる?」
慶鋼に先に上げた後、璃祇が葵の手の平に布に包まれた草もち差し入れた。
ほんのり暖かい感触が葵の手の平に感じられた。何だ、と思って開いてみると、草もちが入っていたので葵は璃祇に嬉しそうな表情を浮かべ、お礼を言って早速食べてみた。
「おいし~・・」
「璃祇、オレにもくれ」
「はいはい」
その時、ちょっと離れた緑の柱が見える建物から酒を飲んだ2人の男が突き出されるようにして出てきた。中からは、えらく着飾った女が気を荒立てた様子で戸にもたれかかりながら、その男達を睨んだ。
ざわざわ、と歩いていた周囲の人間も何だ、と集まってきた。
「何するんだよ~」
男達はひどく酔ってようで、身体の周りから酒の匂いを漂わせていた。
「お前、お客をこんな扱いして言いと思ってるのか~」
「・・うちは、これでも格式のある店なんです。これ以上の乱闘騒ぎは困ります」
「何だと、てめえ~。売られてきた女のくせに」
ガッと、男が女の腕を掴んだ。
「きゃっ」
そこへ、拓人と利広が出てきた。
「何だろうね、アレは朝からもったいない」
「どうせ、くっだらない騒ぎでも起こしたんだろ」
「お母さん、どうしたの?」
「・・あ、何でもないのよ。こら、玉葉」
葵は布から顔を乗り出して、外へ出ようとした。
どうやら、興味がそそられたようだ。
「慶鋼、玉葉を止めて」
「うん、わかった」と、慶鋼が観客の中に入ろうとする葵を追いかけて行った。
パシッと、もう1度女を叩こうとした男の手を拓人が掴んだ。
「い、嫌がってるじゃないか。やめろよ」
「あ?何だ、お前」
「・・ただの通りすがりです」
「ただの通りすがり~?」
男はじろじろと拓人の身なりを見た。
「何だ、ただのガキじゃねえか」
「・・ガキならガキらしく大人しく引っ込んでろ!!」
男は思いっきり拓人の腹に拳を入れた!
「!?」
拓人は衝撃のせいかそのままその場に倒れこんだ。
「・・・ぅっ、ご・・ほっ」
息・・苦しい・・・っ。
「ちょっ・・、坊や大丈夫!?」
「わかったか!ガキ!大人の話に子供が入ったらこーなるんだよ!!」
「・・・っ」
拓人に嫌らしい笑いが響いた。
拓人はキッと男を睨んだ。
「お?何だ、その目は・・。気に入らないな・・」
男もじろりと拓人を見た。
「歯向かう気か?これはきつくお仕置きしなきゃいけないかな~」
もう一人の男がニヤニヤと笑いながら腕を鳴らした。拓人は立ち向かっていったが、歴然とした差で鍛えられた男の腕で軽く投げ飛ばされた。
「・・・」
それを見ていた利広が男の腕をキツク締め上げた。
「何だ、てめえは!?このガキの仲間かぁ~?」
「――これ以上はやめた方がいいよ。そうしないと、君達が恥かくことになる」
「何~」
利広は男を射るようにして、厳しく見据えた。
男達は身体をびくつらかせ、そそくさと周囲の人々の視線を浴びながら去っていった。
「大丈夫?拓人。女性を助けるという行為は良いと思うが、あまり無茶をしない方がいい」
「・・無茶なんてしてませんっ」
拓人は、利広の手を取らず、すくっと立ち上がり、スタスタと歩いて行った。
―わかりやすい子だな・・と軽く笑みを浮かべて、いつ連れてきたのか騎獣を引っ張って利広は拓人の後を追った。
騒動も終わりばらばらと散り始めた人々を葵は見つめていた。
スゴイ人のせいで、結局何なのか見れなかったな。
「・・・残念」
葵もその人々と同じように背を向け、溜め息をつきながら、荷車へと帰ろうとした。
その時、葵と拓人はかなり近い位置にいたのだが、人込みのせいでお互いの存在にまったく気がつかなかった。
「何で、ついてくるんですか?」
「だって、君姉を探すとか言ってたけど具体的な場所はわかってないんだろ?・・だから、昨日言ってた場所まで案内してあげようと思ったものでね。・・って、何、その疑うような眼差しは」
「・・何か、裏があるんじゃないんだろうな?」
「あるといえばあるけど、少なくとも君が話していた人達みたいに君を騙したり、売ったりということはしないよ」
「・・・本当に?」
「ああ・・」
利広はニッコリと微笑んだ。
その笑顔はどこか安心させるような笑顔だった。
「――わかった・・とりあえず、その言葉だけ信頼してみる」
「疑い深いね、以外と」
「・・そーいう性格なんです」
「――康麟か・・」
利広がぽつりとその名を呟いた。
康麟・・・、巧州国の麒麟が王の選定の時期に入ったとは聞いていたとは聞いていたが・・。その麒麟がわざわざ迎えに行ったということは、この子は・・。
「何、じろじろ見てるんですか、気色悪い」
「・・あ、すまない」
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