ウェブダイバー・セカンドジェネレーション
巨大ロボットを電脳世界に取り込み、少年達の冒険のお話です。物語は主人公の結城ケントが小学５年になった4月中半あたりから始まります。
〈キャラクター紹介）
結城ケント―熱血、友情、根性がそろった主人公の小学五年生。グラディオンのウェブマスターで、強く熱い友情で結ばれている。剣道を習っていて、天性の運動神経と抜群の戦闘センス。その腕前は大人並〈・・・らしい〉。信条は「男は気合と根性！ノリと勢い！」。弟思いな一面がある。デリトロスをグラディオンと倒した英雄〈？〉。趣味は剣道・機械工作。
有栖川アオイ―ケントの幼なじみで小学五年生。ワールドリンク管理局の代表である有栖川博士の孫娘。コンピューターの操作は博士を凌ぐ〈・・すごい小学生〉。前回では女王様発言したらしく、ケント達をサバイバル中鍛えていた。でも、有栖川博士との微笑ましい話もあった。
浅羽ナオキ―ケントのライバルにして親友。小学五年生。ウェブナイトは、ドラグオン。負けず嫌いで熱血漢で、何かとケントとぶつかっている。ケントとの100番勝負では39勝40敗。小学一年生になった妹を兄らしく見守っている。前回ではデリトロスに操られ、ケントと戦った事がある。ジャンの妹のシエルに興味を抱いている。
ジャン・ジャック・ジャガール―かなりの腕を持つフェンシングが特技のフランス人の少年。フェンシングでのライバルはシャルル・ジ・ゴール。ウェブナイトはガリュ―ン。料理の腕はかなりのもの。優しい性格だが、厳しい一面を持ち強い信念を持つ。我が侭な妹に手を焼いているが、可愛がってるらしい。
倉知ショウ―ケントのクラスメイトで頼れる兄貴的存在。小学六年生。ウェブナイトは、ダイタリオン。冷静沈着で理論的な思考を持つクールな少年。女子の憧れの的で美少年。苦手な食べ物がにんじんらしい。何でも器用にこなしてしまう。姉と2人暮ししている。転校生の水瀬川吉良とは、幼い頃病院で知り合った友達。
水瀬川吉良―ケントのクラスに転校してきた同い年の少年。小学五年生。性格は、マイペースで冷静な判断力を持っている。プログラムの解析と作成に関しては天才的な才能を持ち、電脳空間に直接アクセスできる能力を持つ。双子の弟、スバルとはアルテミスという同じ所で育ったが離れて生活してるため存在がうやむやになっている。楽天的でもある。ヴァルディオンのウェブマスターに選ばれる。
皇 刹那―アルテミスという組織で最高ランクに位置にいる少年で、ベルディガオンのウェブマスター。ベルディガオンとは上司と部下のような関係で、道具のように扱っている。吉良の双子の弟。ケントとは、第１話で出会う。厳格な祖父と母親の元で育てられ、クールで感情をあまり出さない性格となった。その一方で、兄に対して執着心を持つ。
謎の少女―ケント達の前に現れた謎の美少女。誰もが心惹かれる澄んだ歌声を持ち、その歌声はジャキを浄化する力を持つ。感情があまりなく、寡黙な雰囲気を漂わせている。
天空寺勇太―小学四年生。ケントの新しい同級生で年が一つ下。ジャンとも仲がいい。父親は宇宙化学研究所に勤めていて、フランス人の母親はワールドリンク管理局に勤めている為、家で一人過ごす事に慣れている。結蓮達に囚われ、それがきっかけでガリュ―ンがさらわれた。性格は単純で思い立ったら即行動し、やんちゃで好奇心旺盛で周囲の人を振り回す。姉は天空寺アリスで妹の天空寺マリア。
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カタカタ・・・
キーボードを叩き、コンピューターに目をうつす水瀬川吉良の姿があった。
真紅の瞳、金色に輝く髪の小学５年になる少年だ。
今、吉良がいるのは結城ケントがいるダイバーランド行きの最新式の新幹線の中だった。
「坊ちゃま、すみません。自動販売機の前でちょっとトラブルを起こしてしまって・・」
両手に缶ジュースを持った上品そうな印象を与える初老の女性が窓越しに座っている吉良に本当に申し訳ない風に謝った。
「いいよ、別に。大して気にしてないし。サイダーちょうだい」
「あっ、はいっ」
吉良は片手で缶ジュースを受け取りながら、視線をコンピューターに戻した。
「そういえば、父さん、もう先についていってるんだって？」
「ええ。もう転勤先で結城さんに会ってらっしゃると思います」
「仕事熱心ですなーっ、あいかわらず」
ふざけたように言う吉良に世話役のサーラは軽く笑って、席に腰をかけた。
「あ、メールきてる。見てみようっと」
さくっと、吉良はメールを開いて内容を表示させた。
『マジカルゲート、P・M６：００、新しくオープンしたバイキングゾーンで待つ、必ず来られたし』
フロム・ゼロより。
「・・・あいかわらず、簡潔だな」
吉良はひとまずため息をつきながら静かに言った。
ドッガガガ―ン！！
ズドドド・・・・・・・・・！！
『オーロラエリアに侵入者３名が入った。ライガオン、さっそく出撃してくれ！』
グラディオンがモニター越しで、休み中だったライガオンに大変必死な様子で言ってきた。
「私のエリアに侵入してくるとはいい度胸だな・・軽く捻りつぶしてやる・・」
ライガオンはにやりと笑って、オーロラキャッスルから目に見えない速度で出撃した。
――しかし、ここに侵入者が来るなんて珍しいな・・。ここは、一般のものにはそんなに入れないのだが・・。
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